自分でできる!強迫性障害への行動療法
こちらの記事では、強迫性障害への具体的な治療法をお伝えします。当記事でご紹介するのは、人の手を借りずに、一人で取り組める治療法です。ただ、強迫行為のもとになっている強迫観念(不安)が自分ではわからなかったり、一人だと治療を習慣化するのが難しいこともあります。記事を読んで、一人では難しいと感じられたら、下記サービスをご利用ください。やりとりを重ねながら強迫観念の内容を同定したり、利用者様の症状に合わせた対応を一緒に考えることができます。さて、これから ”一人でできる、強迫性障害への治療法”と、どうしてそれが治療的に作用するのかという 治療メカニズムについてお伝えするわけですが、理解していただきやすいように、一人の患者さんとのカウンセリングの様子をお見せする形で、実際の治療についてご説明します。(私がこれまでお会いした強迫性障害の患者さん 数名をもとに作り上げた、架空事例です)ある日私のもとに、強迫性障害に苦しんでいる一人の患者さんが来ました。仮に優さん(25歳・男性)としまししょう。優さんは、以下のような強迫行為を持っていました。・長時間の手洗い・施錠の確認・火の元の確認・歩いている人にぶつかっていないか、確認しに来た道を戻る・持ち物を忘れていないか、鞄の中を何度も確認する…優さんは、これらの様々な強迫行為によって、日常生活がままならない状態でした。このような行為を一日中、何度も何度も繰り返さなければ安心できない世界…私は想像するだけで息が詰まりそうになりました。そして絞り出すように、「それは…とても疲れるでしょうね。」と伝えました。すると優さんは、複雑な表情を浮かべて言いました
0
5,000円