焦ったり
不安になったり
「何かしなきゃ」って
ずっと自分を追い立ててた最近のイマノリ。
そんな夜
久しぶりにチャップリンの映画を2本観ました。
1つめは
『担へ銃(Shoulder Arms)』。
1918年の作品。
第一次世界大戦で
前線に送られた主人公チャップリン。
そこで
危機にさらされながらも
最後
敵国の幹部たちを捕まえ
大手柄を立てる。
この映画は
とにかく笑える。
隊列行進の時
必死にウチマタにするんだけど
どうしてもガニマタになっちゃう
チャップリン。
敵陣地に侵入したチャップリン。
木に変装して
敵国兵士を殴ったり
逃げ回ったり。
この木っぷりが
メチャメチャうまい。
この短編映画は
後の『独裁者』という作品に
つながっていきます。
2つめは
『サーカス』。
1928年の作品。
財布を盗んだ疑いをかけられてしまい
警官から逃げ回る放浪者チャップリン。
そのうちに
馬にも追いかけられ
紛れ込んだのが
サーカス小屋。
そこでのドタバタ笑いに
恋してフラれ。
さらには
本物のライオンやトラとの共演。
この作品では
まずなんと言っても
チャップリンの身体能力の高さに
驚かされます。
機械仕掛けのオモチャ人形のような動き。
綱渡りをはじめ
樽の中にお尻からハマり込んだり
高速で電柱の上まで登ったり。
で
笑いだけではなく
哀しさ切なさもある。
ラストシーン。
サーカス一団を見送り
一人残されるチャップリン。
観るたび
毎回
涙があふれてきてしまいます。
学生時代に
チャップリン短編集全10巻を買って
くり返し観てきました。
VHSのビデオテープ。
子供のころ
テレビで
ドリフを夢中になって見ていたイマノリ。
で
そのコントとか喜劇というものを調べたくなって。
日本だとエノケン(榎本健一)。
海外だと
チャールズ・チャップリン
ハロルド・ロイド
バスター・キートン。
こういう人たちに
たどり着きました。
なかでも
チャップリンは
短編から中編
長編と観ていくうちに
自分の心をどんどん揺さぶってくれました。
笑いだけでなく
哀しみ
思いやり。
30歳から役者をやり始め
かなりの数
映画を観てきましたが
今でも
自分の中で1位2位を争う作品が
チャップリンの『街の灯(City Lights)』です。
今回
チャップリンの映画を久しぶりに観て
今の自分を形作ってくれた部分が
大いにあるな~と
なんかしみじみ思いました。
影響が大き過ぎて
45歳くらいまでは
貧乏とか自己犠牲みたいなものも
知らない間に
自分から選び取っていたことにも気づきました。
『サーカス』のラストシーン。
サーカスのテントが片付けられ
団員たちは次の町へと向かっていく。
でも、そこにチャップリンの姿はない。
一人、取り残されたチャップリン。
小道具として使われていた
星マークの破れた紙。
それを見つめ
クシャクシャに丸めて
左後ろ足で
ポンと蹴り捨てる。
向きを変え
画面奥
向こうの方へ
いつものガニマタで去っていく。
人生
悲しいこと
大変なこと
いろいろある。
それをしっかり見つめ
受け入れて
あとはポイッと
蹴り捨てちゃえばいいのだ。
おいしいとこだけ
自分に取り入れて
ポイッ。
で
切りかえて
また次に進んでいく。
この『サーカス』もそうだし
有名な『モダンタイムス』でもそう。
いろいろなことがあっても
太陽の光に向かって
また進んでいく。
『モダンタイムス』のテーマ曲
『Smile』を作ったのも
チャップリン。
そう!
笑顔で切りかえていけば
あなたの心の中に
また
太陽の光が差し込んで来る。
次に進むあなたの背中を
そっと押してくれる
そんな映画たちでした。
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