ワイ「少子高齢化が叫ばれて久しいです。」
助手「少子化が止まらないね。」
ワイ「先日は政府が謎の少子化対策を打ち出しましたよ。」
助手「どんな?」
ワイ「Jリーグの試合観戦を子連れ優先にしてくれるらしいです。」
助手「え?」
ワイ「ですから、子連れだとJリーグの試合を優先して見れる。」
助手「なにそれ・・・?」
ワイ「ある意味、異次元の少子化対策と言えるのではないでしょうか。」
助手「次元が違いすぎて理解が追いつかないよ。」
ワイ「これで少子化対策はバッチリらしいです。」
助手「私は思ったよ。違う、そうじゃないって。」
ワイ「同じことを元明石市長の泉さんも言ってましたね。」
助手「こんなんで少子化を食い止められると本気で思ってんのかな?」
ワイ「それを理解することは困難です。」
助手「何でこんなにズレた感覚なんだろう。」
ワイ「世間知らずってことじゃないですか?」
助手「それで済ませられないでしょ。」
ワイ「世界を見て人口増加している国って基本的に貧乏です。」
助手「そうなん?」
ワイ「はい。ランキングがあったのでお見せしますけど経済的に困窮している国がほとんどです。」
助手「ほんとだ。」
ワイ「極端な話をしてもいいですか?」
助手「どうせ無茶苦茶なこと言うんでしょ。」
ワイ「少子化対策を本気でしたいなら、国ごと貧乏になれば良いんじゃないでしょうか。」
助手「なんか左翼臭が漂ってきた。」
ワイ「もしくは国土が壊滅するくらいの争いをするとか。」
助手「なんだか右翼臭が漂ってきた。」
ワイ「しかしインフラもボロボロになって、あらゆる資産が灰になればゼロからスタートできますから経済成長に向けて期待できますけど。」
助手「それ以上触れてはならない。」
ワイ「しかし民主国家である以上、国民のマインドに期待するほかありませんよ。」
助手「お金を渡せばみんな産んでくれるんじゃない?経済的な不安解消ができれば子供を産もうって気分になるんじゃないの?」
ワイ「それは無理ですね。」
助手「なんでよ?」
ワイ「昔と違って今の時代は個人の考えが優先されます。と言うことは『自由を謳歌したい』『自分の時間を大切にしたい』と言う意思が尊重されます。」
助手「うん。」
ワイ「わざわざ家庭を持って、子供を育てるとなると女性は自分のキャリアをストップせざるを得なくなります。」
助手「確かにそうだけど。」
ワイ「あえて面倒な道を歩みますか?」
助手「それは嫌かも。」
ワイ「加えて地域の繋がり・コミュニティも希薄です。助け合う精神の崩壊も少子化の一因ではないかと思います。」
助手「シンママとかも当たり前だから、一人で子育てすることを考えると産もうという気持ちにはなかなかならないね。」
ワイ「ここまで個人主義が台頭して、子供を持つ本能が薄れ、ひとまずは食べていけるほどの平和さがあれば、あえて子供を産もうとはならないんじゃないでしょうか?」
助手「確かに一人でも生きていけちゃうもんね。」
ワイ「お金だけを渡せば解決するものではなく、出産後のケア・メンタルのサポート、子供に何かあった時に支援しあえる環境、適切な教育を受ける権利の確保・・・それぞれが同時進行でなければなりません。」
助手「考えただけで複雑だわ。」
ワイ「本来の少子化対策は、点であってはならないと思うんです。それぞれを線で繋げて成立します。そしてその達成には時間がかかるものなのです。」
助手「大変な取り組みなのは理解できたよ。」
ワイ「そして打ち出した対策がJリーグ。」
助手「笑止千万だね。」
ワイ「これで日本も安泰ですね。」
助手「どこがよ。」