#52 鉄道の乗降介助アナウンス 背景に相次ぐ迷惑行為
取りやめ広がる鉄道の乗降介助アナウンス 背景に相次ぐ迷惑行為、一方で不安の声
12/20(月) 12:08配信
車いす利用者らの電車への乗降を伝える駅員のアナウンスを悪用した痴漢やつきまとい事件を受け、アナウンスを取りやめる鉄道事業者が相次ぐ中、視覚障害がある40代の女性から、神戸新聞社の双方向型報道「スクープラボ」にこんな投稿が寄せられた。「私も車いすを使いますが、アナウンスがなくなって不安です。他の方はどう思っているのでしょうか」
このアナウンスは、駅員の介助を受けて乗降する車いす利用者や視覚障害者の存在を車掌に伝え、ドアに挟まれないようにするなどの目的がある。号車番号や降車駅を伝える場合もある。だが、放送によって障害者の存在が知られ、車内で痴漢やストーカーなどの迷惑行為が相次いでいることが障害者団体の調査で明らかになり、国土交通省が7月、全国の鉄道事業者に見直しを求めた。
投稿を寄せた女性が利用する神戸市営地下鉄は、国交省の要請を受けてアナウンスを取りやめた。女性は「視覚障害者には(降車駅のホームに)駅員が来てくれているかどうかが見えない。今までは(乗車時の)アナウンスで確認していたのに」と不安を募らせる。
この投稿について、車いす利用者に意見を聞いた。神戸市兵庫区の女性(53)は「アナウンスはプライバシーの侵害。私たちが十数年前から『やめてほしい』と訴えていたことが、ようやく実現した」とアナウンスの弊害を強調する。
別の女性は「障害の種類や人によって、サポートしてもらいたいところが異なる。今回のケースでも、視覚障害者が乗降車時に不安にならないよう駅員が声かけを
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