あなたはナメられている

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突然ですが、道を歩いていていきなりぶつかられたことってありますか?
知らない男性に怒鳴られたことは?
もしくは電車で痴漢に遭ったことはあります?

私は全部経験しました。

こういった知らない人から謂れもない暴力を受ける人には共通点があります。

それは告発しなさそう、言い返したりしなさそう、怒鳴り返さなさそう。
つまり、おとなしそうな女性です。

私はタレ目でどんくさそうですし、あたりさわりのない普通の服を着ています。
二十歳くらいまではとてもおとなしそうな外見をしていました。
電車に乗れば痴漢に遭い、道を歩けば前から来た人にぶつかられ、知らないおっさんに怒鳴られました。

ところがバンドのボーカルをやることになり、その見た目ではインパクトがないからと、金髪に近い明るい茶色に髪を染め、根本からパーマをかけました。
インド雑貨店で売っているような服を着て、腕にはブレスレット、首にはネックレスを何重にも巻き付け、ヘビ皮のブーツを履きました。さらに紫色のサングラスをしたら「クスリとかやってそうなアヤシイ人」の出来上がりです。

その格好をし始めたら、不思議と痴漢や変な人には遭わなくなったんですよね。
(ホテル勤務なので、仕事中は引っ詰めて後ろでまとめ、目立つところには黒いスプレーをかけました)

世の中はストレスフルな人で溢れています。
仕事がキツい、夫婦関係が悪い、お金がない、結婚できない。
さまざまな人がさまざまなストレスを抱えています。
そして目に入った「何の苦労もなさそうな女」に八つ当たりするのです。

そういう人は、いくら弱そうに見えても「男」には向かいません。
ケンカになるからです。
女なら怒鳴り返したり、殴ったりはしないと思っているからやるのです。

しかし欧米では、いきなり人を殴るようなヤバい女も結構います。
全身インド服で紫色のサングラスをかけた私は、どこから見ても「ヤバい女」ですよね。

いつだったかその格好で電車に乗っていたら、近くにいた女子大生風の女性が、おっさんに突然、
「香水なんかつけてんじゃねぇよ!!」
と、怒鳴られていました。
女性は驚き、声も出せず俯いてしまいました。
香水ではなく、フローラルなシャンプーの匂いでした。

私はすかさず、
「香水なんか付けてねーよ!!」
と、怒鳴り返しました。
そして、おっさんが乗って来たのが競馬場がある駅だったので、
「競馬で負けたからって人にヤツ当たりしてんなよ、ジジイ」と言いました。

これはさすがにキレられるかな、と思いましたが、なんとおっさんは横を向いて知らん顔をしました。
腹がたった私はおっさんをずっと睨み続けていたら、なんと次の駅で降りてしまいました。
乗り換えもない普通の駅だったので、たぶんバツが悪くなったんでしょうね。

これは極端な例ですが「めんどくさそうな人」「ヤバそうな人」になることは生きていく上での武器になります。

おとなしそうな人、というのはそれだけでナメられやすい。
これは職場やクラスでも同じことです。
ヤバい人になれば、理不尽な目には遭いにくくなります。

派手な服を着る。
髪の毛を染める。
ハッキリものを言う。
不愉快を顔に出す。

自分がナメられていると感じたら、これらを試してみてください。

おとなしそうだから、と人に対してナメた態度を取る人は、ありていに言えば卑怯な人ですから、意外と打たれ弱かったりするのです。











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