【1-2】子どもも一人の人であるということ

【1-2】子どもも一人の人であるということ

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コラム
私は相談を受けている中で、
親と子どもの間ですれ違いが起きている場面をよく見ます。

親は子どものことを心配している。
子どもも親のことが嫌いなわけではない。
それなのに、なぜかうまくいかない。

親は、「この子のために」と思っている。
子どもは、「分かってもらえない」と感じている。

そんな場面を見ていると、あることを考えます。

それは、子どもも一人の人であるということです。

親子。
先生と生徒。
大人と子ども。

私たちは様々な立場で人と関わっています。

その中で、いつの間にか上下関係を作ってしまうことがあります。

親だから。
先生だから。
大人だから。
経験があるから。
知識があるから。

もちろん、それぞれ役割は違います。

親には親の役割があります。
先生には先生の役割があります。
大人には大人の役割があります。

でも、それは役割の話です。

人として上か下かという話ではありません。

私は、人としては対等だと思っています。

昔から日本には、「つ」のつくうちは神の子という考え方があります。

一つ、二つ、三つ。九つまで。

親の愛情を一身に受けて、素直に育つ時期とされてきました。

実際、この時期の子どもは親の影響を大きく受けます。

言葉。
考え方。
価値観。
人との関わり方。

良くも悪くも、親の背中を見ながら育っていきます。

そして十歳前後になると、少しずつ変化が見られるようになります。

自分はどう思うのか。
自分はどうしたいのか。
親とは違う考えを持ち始める。

いわゆる自我が育ち始める時期です。

子どもは何も考えていないわけではありません。

子どもにも思いがあります。
子どもにも考えがあります。
子どもにも意思があります。

ただ、それを言葉にする力や経験がまだ育っている途中なだけです。

だから、

「なんとなく嫌」
「行きたくない」
「分からない」

そんな言葉しか出てこないこともあります。

でも、言葉になっていないからといって、
何も考えていないわけではありません。

子どもが様々な形で自分を表現することがあります。

いたずら。
反抗。
無視。
不登校。

もちろん、
全てが同じ理由ではありません。

その背景に何があるのかは人それぞれです。

寂しさかもしれません。
怒りかもしれません。
不安かもしれません。
助けてほしいという思いかもしれません。

ただ一つ言えるのは、
何も考えていないわけではないということです。

愛情不足という言葉があります。

でも、

愛情不足は単純に一緒にいる時間が少ないことだけではない
と私は思っています。

過度な干渉もまた、
子どもが愛情を感じにくくなる原因になることがあります。

宿題やった?
早くしなさい。
ちゃんと準備した?
忘れ物ない?

親としては心配です。

良かれと思っています。
助けたいと思っています。

でも、毎回先回りされると、
「自分は信用されていないのかな」と感じることもあります。

毎回指示されると、
「自分で考えなくていいんだ」となることもあります。

ただ、ここで勘違いしてほしくないことがあります。

口を出すことが悪いわけではありません。

愛情があるから口を出すこともあります。
愛情があるから止めることもあります。
愛情があるから叱ることもあります。

そして、愛情があるから見守ることもあります。

私は、大人には大人の役割があると思っています。

善悪を教えること。
社会のルールを伝えること。
命を守ること。
様々な価値観や考え方に触れる機会を作ること。

それは大人の大切な役割です。

でも、人生を決めることではありません。

子どもは親の影響を受けながら育します。

だからこそ、大人の影響力はとても大きい。

だからこそ、何を伝えるのか。
だからこそ、どう関わるのか。
だからこそ、どこで見守るのか。

大人には大人の責任があります。

その中で、

何を考えるのか。
何を信じるのか。
何を大切にするのか。
何を選ぶのか。

最後は本人です。

子どもにも思いがあります。
大人にも思いがあります。

子どもにも人生があります。
大人にも人生があります。

だからこそ、

人と人との関わりは難しいのかもしれません。

子どもを守ること。
子どもに教えること。
子どもの意思を尊重すること。

どれも大切なことだと思います。

その中で、あなたは何を大切にしますか?

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