【人が怖いのに、人を求めてしまう】
★愛着の傷を抱えた心のおはなし
人は、一人だけでは生きていけません。
誰とも関わらずに生きようとしても、仕事や家族、友人、ちょっとした会話の中で、私たちは毎日誰かとつながっています。
でも、人との関係が「安心」ではなく、「緊張」や「不安」になってしまう人がいます。
愛着に傷つきを抱えた人は、人との距離感にとても苦労することがあります。
相手のことを好きになると、不安になる。
嫌われたくなくて、無理をしてしまう。
少しそっけなくされただけで、「もう嫌われたかもしれない」と胸が苦しくなる。
反対に、人と近づきたい気持ちはあるのに、怖くなって距離を取ってしまう人もいます。
本当は誰かに甘えたい。
でも、傷つくのが怖い。
だから近づけない。
そんな気持ちを、心の中で何度も繰り返してしまうのです。
また、「いい人」でいようと頑張りすぎる人もいます。
空気を読んで、相手に合わせて、迷惑をかけないように気を遣う。
気づけば、自分の気持ちよりも相手を優先してしまう。
周りからは「優しい人」に見えるかもしれません。
でもその優しさの裏側には、「嫌われたくない」「見捨てられたくない」という不安が隠れていることがあります。
愛着の傷は、自分自身との関係にも影響します。
「どうせ自分なんて」
「自分は愛されない」
そんなふうに、自分を否定してしまうことがあります。
頑張っても自信が持てない。
褒められても信じられない。
つらくても「大丈夫」と言ってしまう。
幼い頃に十分に安心できなかった人は、自分を大切にする感覚を持ちにくくなることがあります。
だからこそ、無理を重ねてしまうのかもしれません。
恋愛の中でも、生きづらさが強く出ることがあります。
相手を好きなのに、不安になる。
愛されているか確かめたくなる。
嫌われるのが怖くて、本音が言えない。
時には、「相手に必要とされることでしか、自分の価値を感じられない」と苦しくなってしまう人もいます。
愛されたい気持ちが強いほど、苦しくなってしまう。
それはとても切ないことです。
また、感情のコントロールが難しくなることもあります。
小さなことで深く傷ついたり、急に涙が出たり、怒りが抑えられなくなったり。
反対に、感情を感じないように、心を閉じてしまう人もいます。
それは「弱いから」ではありません。
ずっと気を張って、傷つかないように頑張ってきた心の反応なのだと思います。
そして、心の疲れは身体にもあらわれます。
眠れない。
疲れが抜けない。
胃が痛い。
頭痛が続く。
理由もなく不安になる。
心と身体は、ちゃんとつながっています。
だから身体の不調も、「気のせい」ではなく、心からのサインなのかもしれません。
愛着の傷は、性格の問題ではありません。
わがままでも、弱さでもありません。
これまで必死に生きてきた中で、身についた「こころのクセ」のようなものです。
だから、無理に急いで変わろうとしなくて大丈夫です。
安心できる人との関係の中で、少しずつ、
「そのままの自分でも大丈夫かもしれない」
そう感じられる時間が増えていくこと。
それが回復のはじまりなのだと思います。
人との関係で傷ついた心は、やっぱり人との関係の中で少しずつ癒えていきます。
なんとも不器用で、遠回りですがで、人の心というのは、案外そういうふうにできていると言えるのです。
🍀愛着の問題について気持ちを吐き出したい時は、電話カウンセリングをお待ちしておりますね。