ロレックスの「マイクロステラ(Microstella™️)」って技術、聞いたことありますか?
機械式時計の心臓 ”てんぷ”
パテック・フィリップのジャイロマックス(Gyromax™️)はじめ、フリースプラング方式のてんぷ。
てんぷにいくつかの慣性ネジがついていて、一つ一つ調整します。
その調整は熟練の職人によって行われる、ごく僅かなもの。
標準的に直径1ミリ以下、重さは数ミリグラム、つまり米粒の1/10くらいのイメージのネジです。
この小さなネジが教えてくれるのは、「機械と人の境界線」かもしれません。
フリースプラング方式と一般的に言われる機構。パテックでは1950年代にはすでに開発され、特許も取得していました。かなり古い話ですね。
また、その時に実用的に搭載もされています。
ロレックスでも同時期から開発が行われ、それがマイクロステラと呼ばれています。1988年からロングセラーのムーブCal.3135はこの方式です。
精度の良いフリースプラング式をメインにし、それまでの緩急針は不要になりすでに廃止となっています。
精度への信頼は時計にとって重要です。
しかしフリースプラングを採用するためには、設計や製造が高度でなくてはならず、その微調整を可能にする熟練の職人技術、または、精度の高いロボットが生産することが前提です。
そのため、コストをかけた高級機であるか、資金力の高いメーカーでないと実現できないのです。(安価ブランドや汎用ムーブには、別の方式がメインです。)
高精度の機械により量産、コストを下げることが可能になりロレックスの大半の現行モデル、オメガなどではこのフリースプラング方式となっています。
精度は安定しやすく、構造的に衝撃に強い。
難しい調整は、高性能ロボットが解決です。
機械化の恩恵と人の手仕事
私も普段ロボットにお世話になっています。具体的には、Chat GPTなどAIによって、恩恵をいままでより身近に感じています。
機械化することで、人間にはできない精度やスピードでの効率化がめざましいですよね。
かたや、これを現在も職人の手作業にこだわるメーカーがあります。
それがパテック・フィリップをはじめとした名門ハイエンドブランド。
もうこれだけで、なぜパテックの時計は高いのか、わかりますよね。
生産を機械化するのではなく、熟練の職人の手作業によって仕上げるのですから当然時間もかかるし、技術の高い職人を確保するコストもかかります。
なぜ機械でできることを、わざわざ人間の手によって行うのか?
そこには、メーカーの哲学や美意識が詰まっているのです。
そう考えると、販売サイトに表示されている「数千万円」の値段を見ても、驚かなくなります。これだけこだわっているのだな、とかどんな秘密が隠されているのだろう?と興味をそそります。
また、一流の技術が詰め込まれた自信の結果だろうとも。
数千万円どころか億の値段がついたものもありますよね。
「片腕で家が買えるじゃないか」と笑い話にすることも多いですが、
それだけの背景や信念、こだわりが詰め込まれているのだから納得です。
”時間を知るだけ” に留まらない価値
正確な時間なんてスマホでわかるのに、と高級時計はよく揶揄されます。
同じ、精度という観点からでは、機械が作ったもの、機械が示すものが正しいのでしょう。しかし高級時計にはそれ以上の付加価値があります。
機械で高度なものが量産化され、いずれ普遍的になっていきます。
すると、丹念に手作業で作り込まれたものの方がレア、手に届きにくいものだということに気がつくでしょう。
これからは、今までの時代は普通だった、人の手による成果に、価値が出てくるのかもしれません。
※ちなみにこの記事は、ちゃんと人間の私が作成しています。調べ物や情報収集、言葉に詰まった時の語彙の選択や言い換えなどはAIに助けを求めることがあります。