時計を買うなら知っておくべき、磁気との付き合い方

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この前、科学館でちょっとヒヤッとしました。
そこは小中学生向けの施設で、体験や遊びを通して、科学に親しむことができます。子どもたちが釘をペタペタくっつけて遊べる、大きな永久磁石の展示。
私も何気なく手を伸ばしかけて…そこでハッと気づきます。

私の腕には時計。電池式のチープカシオといえども磁石は天敵です。

永久磁石の展示

永久磁石とは、物体そのものが磁力を発しているもの。冷蔵庫のマグネットやスピーカーなど身近にあります。対して、電磁石はコイルに電流を流せば磁場が発生し、電流を切れば消えます。

そこにあったのは固定された大型の装置です。
磁力の調整をされて展示しているので、手で触れるのは問題ないようです。
実際に触って親しみ、学習できるようになっているんですね。

おそらく50年ほど前からある施設で、設備や展示の一部には年代が感じられます。

磁石を紹介する展示の横には、
色あせた「時計やラジオを近づけないでください」の注意書き。
年季が入って文字が薄くなっています。
今のように一人一台持つ携帯電話など存在しなかった当時は
運転中のBGMをかけたり、事故や渋滞の速報を聞くために携帯ラジオを持ち歩いている人は珍しくありませんでした。

現代での注意点

しかし現代では状況は違います。

腕時計は同じですが、他にはクレジットカードやホテルの磁気カードキー、大事なデータを保存したUSBメモリが衣服のポケットに入っているなんてことが考えられるケースかもしれません。

うっかり、腕に時計をはめたままその手で展示を触れるという痛恨のミスが起こらないとは言えませんよね。

ハッと気づいた直後から、私は展示から1mほど離れた壁側を歩いて通り過ぎました。実際は、そこまでしなくてもいいと思いますがね(笑)しかし無防備では怖いな、と注意するのは悪いことではありません。

腕時計と磁気について

機械式時計の扱い方として注意事項として磁気の影響というのは定説ですが、クォーツ時計にも影響があります。

ちなみに「一瞬の磁気の影響」と「磁化する(磁気帯び)」は別物です。

・一瞬の磁気の影響:離せば元に戻ることもある
・磁気帯び(磁化):磁化が残り、専用の脱磁機でしか除去できない

という違いがあります。磁気帯びしてしまった場合は、修理業者に依頼する必要があります。

磁気帯びした場合は、専用の脱磁機で帯びた磁気を取らないといけませんが、どこにでもあるわけではありませんよね。

クォーツの場合、内部に小さな永久磁石が入っています。これが動いて秒針がカチコチと時間を刻む構造です。強い磁気に近づいた際に、この動きが固定され止まってしまいます。そのため、時間の遅れにつながるのです。

私の時計の磁気帯び経験談

私の経験では、オメガの自動巻き時計を所有していますが、あるロックバンドのライブに着用して行ったときのことです。

チケットの指定席が大型スピーカーの近くだったことがあります。ドーンと体の中まで響くようなスピーカーですね。ライブの迫力を体感できるのは良いのですが、それで時計は磁気帯びしてしまい、脱磁処理が必要になりました。

磁気帯びは方位磁石で確認することもできますが、この場合、秒針の進みが異常に早く、見た目にも明らかでした。1日で10分くらいズレるという事態。

修理業者に依頼し、無事正常に戻りました。

磁気ってどれくらい気をつけたらいいの?

スマートフォン、パソコン、冷蔵庫、電子レンジ、スピーカーなど身の回りには磁石を使った機器がたくさんあります。冷蔵庫やスピーカーなんかは、ちょうど良い高さだったりするのでうっかりその上に荷物を置いてしまいがちです。また、バッグの留め具がマグネットの場合もあります。

これらのものから、1mも離す必要はないのですが、時計を重ねて置いたり直接触れないように気をつけ、長時間置く場合は、少し距離を離しておくと安心です。
断続的なパソコン作業時に腕時計を着用するのは問題ありません。

※距離感に関しては、複数の時計修理技能士から聞いています。
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