「またやってしまった」「どうしてあんなこと言っちゃったんだろう」
そんなふうに、自分を責めて心がトゲトゲしてしまう夜ってありますよね。
特に、大切な人との関係や、誰かとのコミュニケーションでうまくいかないと、まるで自分の価値が否定されたような、そんな悲しい気持ちになってしまうかもしれません。
でも、僕は思うんです。
人生における「失敗」は、決してあなたという人間の「ダメさ」を証明するものではありません。
それは、あなたがより心地よく、より自分らしく生きるための「貴重なデータの収集」にすぎないんです。
そう聞くと、少しだけ心が軽くなりませんか?
心理カウンセラーとして、日々たくさんの方の心に触れていると、真面目で優しい人ほど、一つのつまずきを「終わり」だと思ってしまいがちだと感じます。
でも、本当は「終わり」ではなく、新しい「始まり」のためのヒントがそこに隠されているだけなんです。
例えば、誰かに勇気を出して自分の気持ちを伝えたけれど、思ったような反応が返ってこなかったとします。
それを「拒絶された」「失敗した」と捉えると、次はもう動けなくなってしまいますよね。
けれど、これを「データ収集」と考えてみると、見え方がガラリと変わります。
「あ、この伝え方だと、この人には今は響かないんだな」 「自分は、こういう反応をされると、こんなに胸がチクッとするんだな」
そんなふうに、客観的なデータとして受け取ってみるんです。
僕は、この「データ」こそが、あなたを幸せな未来へ運んでくれる宝物だと信じています。
失敗という名のデータが集まれば集まるほど、あなたの「取扱説明書」はより正確になっていきます。
「私はこういう状況だと疲れやすいんだ」 「あの人と接するときは、このくらいの距離感がちょうどいいんだ」
そうやってデータを積み重ねていくことで、少しずつ、でも確実に、あなたは自分自身をより上手に扱えるようになっていきます。
料理だって、最初は味付けを間違えたり、焦がしたりしますよね。
でも、その「失敗」があるからこそ、「次は火を弱めよう」「お塩を控えめにしよう」というデータが得られて、どんどん美味しく作れるようになります。
人生も、それとまったく同じなんです。
だから、もし今、何かがうまくいかなくて落ち込んでいるのなら、どうか自分を責めないでください。
あなたは今、一生懸命に自分の人生を良くするための「実験」をしている最中なんです。
そして、その実験から得られたデータは、一つも無駄なものなんてありません。
失敗したときは、「よし、一つデータが集まったぞ。これでまた一歩、正解に近づいたな」と自分に声をかけてあげてほしいんです。
あなたの価値は、成功したかどうかで決まるものではありません。
つまずきながらも、一生懸命にデータを集めて前を向こうとしている、その健気な姿勢こそが、何よりも尊くて素晴らしいものです。
僕は、そんなあなたの歩みを、いつも心から応援しています。
焦らなくて大丈夫。
ゆっくり、一歩ずつ、あなただけの幸せなデータを集めていきましょうね。