「100点満点」を脱ぎ捨てて。60点の自分に、ゆるりとはなまるを。

「100点満点」を脱ぎ捨てて。60点の自分に、ゆるりとはなまるを。

記事
コラム
仕事も、家事も、人間関係も。

「もっとちゃんとやらなきゃ」「周りに迷惑をかけちゃいけない」

そんなふうに自分を律して、いつも背筋をピンと伸ばして過ごしていませんか?

心理カウンセラーとして活動している僕のもとには、日々、胸の奥にそっとしまいきれなくなった想いを抱えた方たちが訪ねてきてくれます。

その中でよく感じるのは、皆さん本当に自分に対して「厳しい」ということです。

「あれもできなかった」「今日もまた言い過ぎてしまった」と、足りない部分ばかりを探しては、自分にバツをつけてしまう。

でも、僕はこう考えます。

人生って、毎日100点満点を目指していたら、いつか心が息切れしてしまうんじゃないかなって。

完璧主義という重たいコートを一度脱ぎ捨てて、「60点の自分」を愛でてあげる。

そんな「心の余裕」を持つことが、実は幸せへの一番の近道だったりするんです。

60点と聞くと、「なんだか中途半端だな」と感じるかもしれません。

でも、よく考えてみてください。

半分以上の「60」もできているなんて、それだけですごいことだと思いませんか?

朝起きて、顔を洗って、今日という日を始めた。

それだけで、もう合格点だと僕は思います。

全部を完璧にこなそうとすると、どうしても他人からの目線が気になったり、自分を追い詰めたりしてしまいます。

でも、「今日は60点取れたから、あとの40点はまた明日でいいや」と思えると、不思議と肩の力が抜けて、周りの人にも優しくなれるものです。

僕がおすすめしたいのは、自分の中に「もう一人の自分」を住まわせてあげることです。

その自分は、どんな時もあなたの味方。

失敗して落ち込んでいる時に、「大丈夫、60点は取れてるよ。よく頑張ったね」と優しく声をかけてくれるような存在です。

自分を否定する言葉が浮かんでしまったら、すかさず「でも、ここはできたよね」とフォローを入れてあげる。

そうやって自分を甘やかしてあげる練習を、少しずつ始めてみませんか?

人間関係においても、自分に完璧を求めなくなると、相手の「できていない部分」も許せるようになっていきます。

お互いに60点同士で、足りないところを補い合いながら、ゆるやかに繋がっていく。

そんな関係性こそが、一番心地よくて長続きする形だと僕は確信しています。

「完璧じゃない自分」は、決してダメな自分ではありません。

むしろ、その隙間があるからこそ、人の温かさが入り込む余地ができるんです。

真っ白で綺麗な紙よりも、少し使い込まれて、あちこちに折り目がついたノートの方が、なんだか愛着が湧いたりしますよね。

あなたの人生も、そんなふうに「味わい深いもの」として捉えてみてほしいのです。

今日からは、自分を採点するのをやめてみましょう。

代わりに、今日一日を生き抜いた自分に、「お疲れ様、ありがとう」と伝えてあげてください。

美味しいお茶を飲んだり、好きな音楽を聴いたりして、自分の機嫌を自分で取ってあげる。

そんな些細なことで、心は少しずつ柔らかく、温かくなっていきます。

僕は、今のままのあなたで十分に素晴らしいと感じています。

無理に変わろうとしなくて大丈夫。

まずは、目の前の「60点の自分」に、優しくはなまるをあげることから始めてみてくださいね。

ふっと心が軽くなる瞬間が、あなたに訪れることを心から願っています。


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