はじめに
「付き合った瞬間、なぜか冷たくなっちゃうんです」
これは、恋愛相談でときどき出てくるお悩みです。
というか、私の長年の悩みでした。
付き合う前は「かっこいいですね!」「え、めっちゃすごい!!」と素直に言えていたのに、 なぜか付き合った瞬間から照れてしまって言えなくなる。
(なんなら周囲の男友達とか上司には言える)
彼氏に対して、むしろ、そっけない態度を取ってしまったり、急に冷たくなってしまう。
そして、そんな自分に「なんで私はこうなんだろう」と落ち込んでしまう…
そんな経験はありませんか?
私はとてもあった(キリッ)
自分を守るための「冷たさ」
これって「なんなんだろう」って思って紐解いていくと…
実はこれ、「好き」や「憧れ」を素直に出すことが怖くなってしまう心理が背景にあります。
(多分、恐れ回避型的なところも関係してるんだろうな〜と思う今日この頃です)
自分の感情に自信が持てないと、相手に思いを伝えること自体が不安になります。
「自分の感情に自信を持てないってどういうこと?」と思いますが、そのままです。
「私がこうやって思うのは”普通なのか”」「私がこう思っていいものなのか」「これはただの我儘なんじゃなかろうか」等々…
それに加え、「もし変に思われたら?引かれたら?調子に乗ってると思われたら?」
そんな不安が先回りして、「あえて冷たくする」「あえてそっけなくする」という行動に繋がることがあります。
頭では「そんなことない、大丈夫だよ〜」と思っていても、 心のどこかが「やめておこう、やっぱ無理!!」とブレーキをかけてしまう。
特に、過去に人間関係で傷ついた経験がある人ほど、 「同じ思いはしたくない」という気持ちが無意識に働いてしまうんです。
でも実はそれ、心のどこかで“自分を守るため”の行動。
とはいえ、相手から見たら「嫌われたのかな?」と思われてしまうこともあり、 距離を縮めたいのに遠ざけてしまうという、切ないすれ違いが起きてしまいます。
(本当、切ないねぇ)
そして、この“冷たさ”の正体に気づかないまま時間が経つと、 関係に深い誤解を生むこともあります。
相手はさ「なんか冷たいな」「本当に好きなのかな」って自信を無くしていっちゃうんだよね。
だからこそ、自分の中で「私はなぜ今、この態度をとってしまったんだろう?」と 一度立ち止まってみることが大切なのです。
自己肯定感が低いと、相手を褒めることすら難しくなる
よく出てくる言葉、No.1 「自己肯定感」(パチパチ)
自己肯定感が安定していないと、相手の良さを素直に認めることすら難しくなることがあります。
「かっこいいね」「すごいね」と言った瞬間、 なぜか“自分の方が劣っている”ような気持ちになってしまう。
褒めたら自分が下になるような気がして、バランスを取ろうとして粗探しをしてしまう。
とにかく褒めることが怖いんです。
褒めたら自信をつけてどっか行ってしまうのかな?
とかも考えてしまう。
これは決して性格が悪いわけではありません。
ただ、心の中にある「自信のなさ」が、言葉を詰まらせているだけです。
私自身の話
実は私自身も、かつてそうでした。(`・∀・´)キリリ
(威張ることじゃない)
付き合う前は「本当にすごい人だな」と素直に思えた相手なのに、付き合った瞬間から、なぜか相手が“ライバル”のように見えてしまうことがあることあること…
彼の仕事ぶりや人間関係、スキルなど、尊敬している部分がたくさんあるのに、なぜかそれを「すごいね」と伝えることができない。
それどころか「なんやねん ふんっ」と思っていた。
相手が「仕事でこんなことがあってね、褒められてね!…etc」と話をしてきても、心の中では…
(私だって褒められてるのに…なんか威張ってる…なんかスカしてるわ…)
と思ってました。
それは、頭のどこかで「自分の方が経験あるのに」とか「私のほうが頑張ってきたのに」といった対抗心が芽生えてしまってるんですよね。
心から尊敬していたはずの相手に対して、不機嫌になったり冷たくなったりしてしまう。
そうした態度に気づいて、「またやっちゃった…」とひとり反省会。
(まあ最中では一切気づかなかったし、相手が自慢してくるマウントマンだと思ってたよ)
でも、なぜ素直に出せないのかを、
「ほんっっっっとに、しっっっっっっかり」掘ってみたときに出てきたのは、
「相手がすごい=私が劣っている」という誤解のような思考でした。
本当は、彼のことを認めているし、大切に思っている。
それなのに、彼にだけ“素直な私”を見せられない。(だけやねん本当に)
むしろ、最も近い存在だからこそ、怖くて出せない。
ときには、彼の何気ないひと言に傷ついて、「なんでそんな言い方するの?」と怒ったあとに、自分でも「あれ、なんでこんなに傷ついたんだろう?」と混乱することも。
(ちなみにこれめっちゃある、「え、全然大したことないやつ〜」ってなるの)
さらにややこしいのは、自分が泣いてしまうと、「泣いたこと自体で責めてるみたいになる」と思ってしまい、感情を表に出すことさえ罪悪感に変わってしまうというループ。
(ちなみによく泣くのは、そのままです。これが私なんだなと少しずつ受け入れ始めた)
でも、何度か小さな勇気を出して、「こういう風なところはいいところだよね、本当に」とか「え、そうなんだ!それはすごいね!」と言葉にしてみたら、彼は「すごいでしょ〜ヾ(๑╹◡╹)ノ"」と喜んでました。
そうやって少しずつ、「素直になっても、大丈夫だった」という経験が、成功体験として、私の中に積み重なっていったなと思います。
自然体って、“完璧な自分”になることじゃない
よく「自然体でいられる恋愛がしたい」と言われます。
でもこの“自然体”って、どういう状態??
「ありの〜〜〜ままの〜〜〜姿見せるのよ〜〜〜〜〜」ってしていいの???
私は、「全部うまくできる自分」になることじゃないと思っています。
ってか、無理。人間には、ム⭐️リ⭐️
むしろ、「ちょっと不器用でも、等身大の自分を出せること」なのかなと。
たとえば、言いたいことがまとまらなくても、ちゃんと伝えようとする姿勢。
ちょっと嫉妬しちゃったときに、「なんか寂しくなっちゃった」と素直に伝えられる強さ。
そういう“等身大の不器用さ”こそ、実は一番その人らしさが出るところだったりします。
これ実際めっちゃむずいのよ。
大抵はね、二次感情の「怒り」が表に出てくる。
怒ってる出来事には、大抵怒りよりも先にある感情があるんです。
それを「一次感情」といいます。
たとえば、さっきの「寂しい」が先にあって、「なんでこんなに寂しくさせるの!!!」という怒りが二次感情。
でも大抵は、怒りに惑わされて、自分の本当の感情(一次感情)がわからなくなってるんです。
でも我慢して溜め込むこともなく、「なんか寂しくなっちゃった」って先ほどのように素直に伝えることが出来ると、「怒り」のコミュニケーションにならないので、良い関係を築くことができます。
「素直になることって怖いけど、コミュニケーションの一番の近道なんだよなぁ。」 by ゆかを。
完璧な自分、かっこいい自分、いつも余裕のある自分になろうとすると、 心のどこかに緊張や無理が生まれて、長続きしない。
逆に、「うまくできなくても、それでも伝えたい」と思えるとき、 その関係性はとても温かくて、本音を出し合えるものになっていくのだと思います。
“自然体”とは、「ちゃんとしなきゃ」から自由になった自分。
取り繕わず、飾らず、それでも相手とちゃんと向き合いたいという気持ちが、 自然と伝わってしまうような、そんな在り方なのかもしれません。
怖さの奥には、ちゃんと「愛」がある
付き合ってから素直になれないのは、「愛がない」からじゃありません。
むしろ、「愛があるからこそ」、怖くなるんです。
私は、以前彼の仕事での成功に対して、「彼がすごい」=「私が負けた気がする」と感じていたんだと思います。
しかもその背景には、自分の働く会社のことや、社会的な立場の違いへの悔しさもありました。
彼のことが大好きなのに、素直になれない。
近づきたいのに、劣等感で離れてしまう。
「嫌われたらどうしよう」「重いって思われたらどうしよう」 そう思って、つい自分を守るような態度を取ってしまうこともありました。
泣いてしまったときには、「責めてると思われたかも」と後悔することも。
本当は、心の奥にちゃんと「愛」があるんです。
ただ、それを出すのが怖いだけ。うまく伝えられる自信がないだけ。
でも、その“守り”は、相手には届きません。
むしろ逆に、「なんでそんなに冷たいの?」と距離を感じさせてしまうことも。
(これほんっとのほんっとに、勿体無い!!)
愛してるからこそ怖くなる。近づきたいからこそ、一歩引いてしまう。
そんな矛盾があるのが、恋愛の難しさでもあり、尊さでもあると思います。
そしてその「怖さ」の正体は、自分の中の“弱さ”だったり“未完成な部分”を、 誰かに見せることへの恐れです。
素直に気持ちを出して、
「それが拒否されたらどうしよう」「 甘えたら、重いって思われたらどうしよう?」
「好き」という言葉を受け取ってもらえなかったら、耐えられない——そんな思いがあるから、 私たちはつい、感情にワンクッション置いてしまうんですよね。
でも、愛って本来、完璧な人しか手に入れられないものではないし、 “うまく伝えられる人”だけの特権でもありません。
どんなに不器用でも、たどたどしくても、 「あなたのことが大切だよ」という気持ちがそこにあれば、それはちゃんと愛なんです。
少しずつで大丈夫です。
「ありがとう」「嬉しかった」「かっこいいね」 そんな短い言葉からでいいんです。
それが、“怖いけど愛したい”を乗り越える第一歩になります。
そして、その言葉は、相手だけでなく、自分自身をもあたためてくれるはずです。
愛されることより先に、自分の中の愛に気づくこと。
それがきっと、関係をやわらかく育てていくためのヒントになると思っています。