「アメ横純銀鏡面時間」

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【逃したチャンス】



18歳の時アメ横のセンタービルで働いてて
まだ若い俺は高額商品販売させてもらえず
学生向けの安物アクセサリー担当になって
学生相手にセコセコ販売してた
(´・д・`)ショボーン

しかし高額商品を実際に触ってみたいから
店長に展示商品磨きを申し出てみると快く
了承されたから早速色々な高額商品を触り
磨き始めると銀製品は磨けば磨く程輝いて
鏡面になり嬉しくて磨く事が癖になった

その中でも大きな自動巻き懐中時計が凄く
汚くて磨き始めると立体装飾の模様の溝の
汚れが全然落とせず何日も磨き続けて俺は
就職の為後3か月でこの店辞める迄の間に
絶対磨き終わらせようと誓う

しかし接客の合間にちまちま磨いてたから
毎日少ししか磨けずだんだん磨き終わるか
不安になって磨くスピードを上げてみるが
汚れが酷くてあまり効果が無かった

ある日店長とバイト女性の奥山さん2人で
食事に行くと言い俺は店番する事になって
その間高額商品を欲しい人が来ても売らず
店長が戻ってから再来店してもらうように
伝えろと言われた

そして2人で食事に行き俺が店番してたら
そんな時に限って高額商品買いたいと言う
刺青入ったヤクザが来店して仕方なく俺は
「俺若いから高額商品の販売をまださせて
もらえれないのですよ」とお客に伝える

するとヤクザの人は俺を見て「まぁそりゃ
そうだよな店長もいなさそうだしまた後で
来るわ」と言い帰ってしまってせっかくの
高額商品売れるチャンスを逃した
(´;ω;`)シクシク

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【最後の懐中時計】



店を辞める時が近づき奥山さんに就職先の
デニーズに出勤するスーツを着て店に来て
欲しいと言われ俺は恥ずかしいがしつこく
言われたので渋々スーツで行く事にした
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ

そして言われた通りスーツで店に行くと
奥山さんと店長2人に「七五三みたい!」
と言われ大笑いされ大恥かきスーツ姿が
全然似合わないとからかわれてしまった

それからは絶対スーツで店に行かないと
誓いその後は通常通りオーバーオールで
店に出勤すると奥山さんは「やっぱその
服装が1番似合ってるよ」と言われ俺は
まだ全然社会人っぽくない事を知る

それからしばらくして店長が就職祝いに
ネクタイ買ってくれると言うので閉店後
一緒に近くの松坂屋に行って俺の好きな
赤色の8000円のネクタイを買ってもらい
それが凄く嬉しくて大喜びした!

この時俺はこれで社会人になると感じて
その反面社会の理不尽なしがらみに囚れ
ボロボロにさる恐怖も湧いて将来絶対に
技術を学んだら社会から抜けて自分の力
だけでお金稼ごうと決意した!

お店出勤最終日奥山さんが餞別に昼食を
おごってくれると言うから近くのお店に
一緒に行ってそこで奥山さんの恋愛話を
永遠聞かされモテる秘訣と極意を教わる

その後お店に戻り俺は残り僅かな時間を
一生懸命販売に注力し閉店間際の最後に
純銀懐中時計の残りの部分磨き終わらせ
45万円の自動巻き懐中時計を20年ぶりに
鏡面仕上げにしそっと元に戻しておいた
( ´ー`)フゥー...


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