「宿題橋の差し入れ」
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【巨大鉄橋】
9歳の時夏休みの宿題の自由研究を忘れ
放課後残って終わらせていく羽目になり
しかし忘れた宿題が自由研究だったので
残ってやってくことが出来なかった
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ
この事を先生に伝えると工作に変更され
何を作るか考えた末電車の鉄橋を木材で
制作する事にしホームセンターに行って
木の棒を数本買い翌日学校に持ち込んだ
木材は皆にいたずらされない様に教室の
先生の机の隅に置かせてもらい放課後に
そこから木材を取って柔らかい木なので
寸法を測りカッターで切れ目を入れ折る
そうやって木材を細かく切ってボンドで
接着していきだんだん電車の鉄橋らしく
形が出来上がってきたが設計図を書かず
想像で作り始めたので凄く巨大になった
橋が巨大になる事を途中で気が付いたが
半分近く作ってしまいもう後戻り出来ず
俺はこのまま巨大鉄橋を完成させないと
いけなくなってしまった
大きさは2m位の鉄橋になりそうで皆は
徐々に出来上がっていく巨大鉄橋を見て
「そんな大きなもの作ったら持ち帰る時
凄く恥ずかしくないか?」と言われる
薄々それは感じてたけどもう作り始めて
やり直す時間も材料もないからこのまま
気合で作り続けるしかなくて皆の冷たい
目線なんて気にしてられなかった
(# ゚Д゚)フンガフンガフンガ!!
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【差し入れ】
その後鉄橋の大まかな形が出来上がって
線路と橋げたを作ろうとしたが木の棒が
足りなくなってまた母親からお金を貰い
ホームセンターに買い出しに行った
ε-(ノд`; )フゥ…
しかしホームセンターは自転車置き場が
駐車場の端にある為店までの距離が遠く
更に店内も凄く広くて買い物するだけで
1日分の体力を使ってしまった
なのでこの日はもう何もせず家に帰って
お風呂に入って食事後すぐに寝てしまい
本当は宿題急いでやらないとならないが
「まあいいや」と思いサボってしまう
翌日また木の棒を持って登校し放課後に
鉄橋の橋下駄を作り始めしばらくすると
同じ宿題忘れで放課後の居残り組の子の
父親が突然教室に来た!
この時居残り組の我々は父親が来たから
みんなビックリし全員作業の手が止まり
何かと思ったがその父親はなんと我々に
ジュースの差し入れを持ってきてくれた
我々は歓喜し皆お礼を言ってジュースを
受け取って飲みながら作業し始め父親の
子はクラスでヒーロ扱いされ「おまえの
父親はナイスガイだな!」と褒められる
すると丁度担任女先生が来て父親からの
ジュースの差し入れを見た時父親を止め
「こういうひいきされては困ります!」
と言って叱られ父親がペコペコ謝ってた
(m´・ω・`)mゴメン
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【居残り組】
その後先生に「貰ったジュース飲んでも
良いけど他の子には内緒だからね!」と
言われ俺は「別にこれ位良いじゃん」と
思ってしまい内緒が納得できなかった
(`・_・´)ム-
そして作業を進めこの日の内に橋下駄を
完成させて今日の所は終了し家に帰って
ジュースの差し入れの事を両親に話すと
父親はOK派で母親はダメ派だった
なので俺は正しいのはどちらか解らずに
モヤモヤしてしまったがドリフを見たら
番組で残業社員に上司がお酒を差し入れ
喜ばれてたから差し入れはOKと判明する
すっきりした俺は翌日の放課後に最後の
仕上げで列車のレールを作る事にし早速
木の棒を切って枕木を接着してその上に
レールとなる木の棒を取り付けた
でも周りを見るとまだ宿題終わってない
居残り組がいて俺が先に終わらせるたら
皆に恨まれそうだったからもう少しだけ
時間かけ終わる時期を合わせる事にした
なのでただの棒のレールを工型に切って
時間稼ごうとし作業を始めると思いの他
早く終わりこれ以上手を加えると今度は
間に合わなくなるから何もできない
仕方なく俺は先生に宿題が終わった事を
伝えて完了するとまだ終わってない子に
睨まれてその目が手伝えと言ってるから
この日帰宅時間まで手伝っていった
(´・д・`)ショボーン