不動産売買を現金で払う、という場合など。
相当に多くいます。不動産の売買で、「現金で、現金だから」をやたら強調する人です。本人からすると、現金は偉い、強い、融資は恥、という価値観があるようです。実務の件数を相当に行ってきた人であれば、「バカだ」と思うでしょう。経験が浅い人の場合、上客、と思うことがよくあります。結論は、現金でも融資でも「同じ」です。自分の口座から出金することは、変わりません。その資金が自己資金か融資金か、という違いだけです。特に現代では、融資のほうが安心です。現金を強調する人は、要注意しないといけません。先ほどの、「資金の出どころ」が重要になるからです。現金があっても、あえて融資金にする場合、最高レベルです。適正な資金があり、「信用がある」証です。極めて要注意な人は、「現金はあるが、融資不可」の人です。なぜ、融資が受けられないのか、が重要になります。必ず理由があります。通常、ロクな理由はありません。危険なケースが多いです。以前いました。自己資金で50億円ある、中古物件を現金で買う、2,500万円くらいでした。夫婦ではない中年の男女でした。自慢げに言っていました。現金がある、という点についてです。売主は通常の売買契約をしました。現金で持参する、というので仕方なく事務所で決済することにしました。今であれば、持参は拒否します。この時代は、まだ今よりも緩和した対応で行っていました。売主、司法書士、弊社、そして買主で全員です。指定時間には、売主、司法書士は当然、来ています。買主だけ、いません。連絡なしに遅れる人も、います。30分は待ちましたが、限界です。電話しました。すると、「今、○○にいます。今、向かっています
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