なぜ子供は「○○のせい」と言うのか?:他責思考を考える
判断力・決断力不足が招く「他責思考」の罠お子様から、こんな言葉を聞くことはありませんか?「先生が説明してくれなかったから、テストができなかった」「友達が誘ったから、宿題ができなかった」「時間がなかったから、間に合わなかった」何かうまくいかないことがあると、すぐに他人や環境のせいにしてしまう...そんな我が子を見て、心配になったことはありませんか?「他責思考」という危険なパターンこれは「他責思考」と呼ばれる思考パターンです。責任転嫁とも言えるかもしれませんね。問題が起きたとき、原因を自分以外(他人、環境、状況)に求めてしまう考え方のことです。実は、この習慣が子供の成長を大きく阻害してしまいます。なぜ他責思考になってしまうのか?その根本原因は、前回お話しした「判断力・決断力の不足」にあります。自分で判断し決断する経験が少ない子供は:- 問題に直面しても「どう解決すればいいかわからない」- 自分で対処する方法を思いつかない- →「誰かが悪い」と他人のせいにするしかない- →「誰かが悪い」と他人のせいにするのは簡単これが悪循環を生み出します。他責思考になればなるほど、自分で考える機会がさらに減っていくからです。一人ひとり対処法は違うここでも重要なのは、一人ひとりの特性の違いです。- 論理的に原因を分析するのが得意な子- 感情的なサポートがあると前向きになれる子- 他の人の意見を聞いて判断したい子- 直感で「次はこうしよう」と決められる子「人のせいにするのはやめなさい」では、根本解決になりません。じゃあ、どうすれば良いのか?「その子本来の判断・決断スタイルを理解し、それに合った方法で自責
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