「誰かのために」が最強の原動力。教員時代の経験と病を通して気づいた、支え合うことの大切さ
この世の中で一番力になるのは、誰かのために頑張ることだと、私は確信しています。
教員として多くの方の人生に触れる中で、保護者の方々が文字通り、自分の限界を超えてお子さんのために奔走する姿を何度も目の当たりにしました。それは、かつての私の両親もそうだったように。一体なぜ、人はそこまで頑張れるのでしょうか? その根源には、やはり「子供のため」という強い愛情があるのだと思います。
もっと身近な例を挙げれば、来客があるたびに家を丁寧に片付ける人がいますよね。これもまた、「誰かのために」という優しい気持ちの表れでしょう。相手に気持ちよく過ごしてほしい、そんな純粋な思いが行動に繋がるのだと思います。
「誰かのために」ということは、大きく捉えれば、その人の人生をある意味で背負うことなのかもしれません。そして、背負うものの数、つまり大切に思う人の多さこそが、私たちが想像もできない力を発揮する源泉になるのではないでしょうか。
私自身、体調を崩し、多くの方々から温かい励ましの言葉をいただきました。脳の病気で思うようにコミュニケーションが取れない時期でしたが、いただくメッセージ一つひとつが、少しずつ私の心を明るく照らしてくれました。他者との繋がり、そして「誰かのために」という気持ちは、生きる力そのものだと痛感しました。
私は、自分のために力を尽くしてくれた全ての人に、心からの感謝の気持ちを抱いています。そうした背景があり、たとえ無理をしてでも、何か恩返しをしたいという強い思いが湧き上がってきます。それは、私だけではないはずです。
それゆえ、私たちは身近な人々を大切にしなければならないと強く感じます。
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