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医療経験がグループホームでの家族トラブルを回避できた話

4月は県外に住む娘たちが遊びに来てくれて、南九州・宮崎と鹿児島の観光地をドライブしながら過ごしました。共働きで夜勤をこなしながら子育てし、少しずつ貯めたお金で家族旅行に行ったあの頃があったからこそ、今こうして大きく育った娘たちと旅ができるんだなと、しみじみ感じています。今回は、介護の現場で経験した「グループホームでの医療知識が家族トラブルを回避した」出来事をお話しします。グループホームへの配属宮崎に帰省後、最初に勤めた社会福祉法人では、居宅介護支援のケアマネとして希望入職しましたが、配属されたのはグループホーム(認知症高齢者施設)でした。愛知県での居宅ケアマネ時代に在宅の認知症高齢者を巡って施設や家族と話し合いをした経験、地域包括でキャラバンメイトとして認知症サポーター養成講座の講師を務めた経験もあり、「認知症の現場を知ることは良いことだ」と前向きに配属を受け入れました。一本の相談から始まった約1年後、女性の入所者を受け入れてから数週間が経ったころ、介護職員から「右足の親指に傷ができている」と相談を受けました。看護師の経験もあるため、すぐに傷の処置をしながら以下を確認しました。靴のサイズや状態歩行状況腫脹・熱感・疼痛・発赤・機能障害の有無かかりつけ医を受診し、さらに整形外科にもつないで処方と処置方針を確認しました。ところが経過は長引き、医師の診断は閉塞性動脈硬化症(ASO)。下肢の切断を勧められる事態になりました。長女からのクレームここで長女から強いクレームが入りました。「早く病院に連れて行かなかったからこうなった」というものです。私には循環器・血管外科での臨床経験があり、糖尿
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緊急時訪問看護・24時間緊急時対応って?

当ステーションは開設して10年にはなりますが、とても小さな規模のステーションです。なので、利用者の数もそんなに多くはありません。ですがほとんどの方が『緊急時訪問看護加算』『24時間緊急時対応加算』の契約をされています。これは24時間365日ステーションが開いているというのではなく、営業時間終了後は指定された電話番号に連絡すると看護師が対応するというサービスです。「何かあったときに、すぐに連絡できて、相談できるところがほしい」との思いがひしひしと伝わります。ですがすぐに連絡はつくけど、すぐに駆けつけられるか…といえばそうではありません。病院のナースコールのように、看護師が応対してすぐ病室に駆けつけるということは、この緊急連絡ではできません。なぜなら、看護師はこの緊急電話を持って自分の家に帰っていて、看護師も生活者の一人として日常生活を送っているからです。お風呂に入っているときもあれば、トイレにいるときもある、食事を作っているときもあれば、夜は普通に寝ています。なので、いくら連絡が付いたからといってすぐにいけるというわけではないのです。深夜といっても、起きてから玄関を出るまでに、一応の支度はしていかないといけません。日中ほどしっかりメイクはしなくても、人相がわかるくらいにはしておかないと失礼というものですwwwこのシステムをご理解いただき、ご契約をしていただいています。そうは言っても、緊急で出動しなくてはいけないケースはそんなにありません。利用者や家族も、看護師が自宅に帰って日常生活を送っていることくらい知っておられます。なので、そこには常識の範囲で、忖度されているのです。これは緊
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腹膜透析

先日、ステーション内での勉強会を行いました。内容は『腹膜透析について』(株)バクスターの担当者から講義とデモをしていただきました。訪問看護歴20年以上の私ですが、いままで腹膜透析をしている利用者をケアすることがありませんでした。ですがここ最近、腹膜透析をしている利用者の訪問看護の依頼が増えてきました。国として在宅思考を推進していることがその理由のようです。腹膜透析の歴史から、腹膜透析の原理、実際の方法、トラブル回避の方法など、でもを含めて1時間程度学びました。結構昔から腹膜透析ってあったのですが、なかなか普及しなかったのは、「在宅で医療行為を、家族が行う」ことの抵抗があり、意識改革ができなかったことが大きいと思われます。しかし在宅移行が叫ばれている今、どんどん手技も簡単になり、機械の発達も進んできたので、十分に本人や家族でも実施できるようになったとのことでした。腹膜透析は夜間の就寝中に実施し、朝起きたときに終了できるので日中の行動が制限されず、お仕事や趣味活動も行えます。血液透析は週2~3回、4時間程度の拘束時間があり、午前中もしくは午後半日は必ず透析の時間として拘束されます。働き盛りの人の透析導入が増えている中、週3回も半日休みをもらうことは難しく、日中の行動が制限されない腹膜透析を選択する方が、増えているそうです。時間の拘束もさることながら、腹膜透析はとても簡単に実施できます。当ステーションの腹膜透析をしている利用者さん、Mさんは、導入当初はすべて自分で実施されていましたが、予期せぬトラブルがあって、うつ状態になり、今は介護者の妻がすべて行うようになりました。夜間の腹膜透析
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目くそ鼻くそ?訪問看護師

2020年末の時点での就労している全看護師数は、128万911人とのこと。そのうち訪問看護ステーションに勤務する看護師は全体の4.9%となっていて、2年前調査よりも0.7ポイント上昇したそうです。私が訪問看護師になったころは全体の2%といわれていたので、当時よりかは若干増えています。研修で訪問看護師について学んでいたとき、講師の方が「訪問看護師なんて、目くそ鼻くその数しかいないんだよ!」って言っていたのがとても印象的でした。それくらい小さな存在なんだと言いたかったのでしょうwwwでも「地域包括ケアシステム」だ、「在宅医療の推進」だと、言われている割には、この数と、この増え率は何とも心もとないと思いませんか?訪問看護師になる前は、もちろん私も病院勤務していましたが、訪問看護の話を聞いたとき、わたしは怖さよりワクワク感のほうが大きかったです。看護師が病院の外に出れるなんて!って。実際訪問看護を初めてみて、公用車で利用者のおうちに行くのは、なんと楽しいんだろうと思いました。四角い、無機質な病院の、病室でなく、いろんなおうちがあって、そのおうち独特の雰囲気があって。四季の移り変わりを感じながら車を運転するのもとても楽しい。病院は空調も快適で、過ごしやすいけど、「今日は寒かったのか、暑かったのか」「雨が降ったのか、風が強かったのか」すらもわかりません。訪問看護では、雨、風、雪、カンカン照りの太陽、時には雹までダイレクトに感じます。患者さん(利用者さん)のところに行くときは、病棟だと数分、数秒?でつくけど、訪問は車で〇分とか移動時間がかかります。交通渋滞にあってしまったら、お約束の時間に間
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床ずれのことあれこれ

床ずれのことを語りだすと、きりがないのですが。先日久しぶりにおしりに巨大褥瘡といわれる10センチ以上の床ずれ(褥瘡といいます)を見ました。病院から退院して、訪問看護でお世話していくことになったのですが、最近は在宅での褥瘡管理がとても進んだことで、ここまで大きな褥瘡はお目にかかることはなくなっていました。しかし、不幸にもまだ、褥瘡対策が昭和のまま…の施設もあるようで、施設でできた褥瘡が、そこでは手に負えなくなり、病院へ入院した・・・という経緯でした。入院当初はもっと大きなサイズで、黒くてかたいかさぶたがついていて、その周りは真っ赤に腫れていたそうです。病院でそのかさぶたを取ると大量の膿が流れ出たそうです。そこから病棟看護師さん、医師、栄養士など褥瘡対策チームがケアを実施。当初のサイズよりも一回り小さくなって退院になりました。退院の経緯は、本人の病状があまり思わしくなく、「家に帰りたい」と希望していることと、家族も「余命いくばくもないなら家に帰してやりたい。施設に入ってから一度も家に帰らないまま、1年が過ぎている。どうにかしてやりたい」と切に希望されたから。訪問看護は毎日入って、床ずれの処置と、点滴、排泄ケアと、胆管チューブの管理と、訪問時間中はやることが満載な状態でした。床ずれはいろんな原因が重なって発症します。昔は「床ずれ作るは看護の恥」といわれ、ケアが十分でない、看護の質が悪いことの代名詞でした。それが看護やケアだけが原因ではなく、宿主さんの身体状況や、環境要因が大きいこともわかってきて、寝具や、栄養、軟膏などの治療剤も大きく進化しました。それでも褥瘡は看護師がイニシアチブを
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私が実際に出会ったヤングケアラー

コロナなんかまったくなかった数年前の話です。ケアマネジャーから訪問看護の依頼がありました。肝臓がん末期のCさん女性。確か・・・80代くらいだったと思います。腹水がたくさんたまってしんどそうなのですが、「家に帰りたい!」と駄々をこね、はんば強制的に退院してきたということでした。退院前カンファレンスを…なんてとんでもない。いきなり帰ってきたものだから、ケアマネジャーはてんてこ舞い。訪問看護は特に、サービス開始前には医師の「訪問看護指示書」が必ずいるので、それを交付してもらわないとサービス開始できないので大慌て!幸い今まで在宅でCさんを見てくれていた医師がすぐ交付してくださったので、退院直後に訪問することができました。ケアマネジャーからの情報もほとんどなく・・・。それもそのはず。ケアマネジャーも今回が「初めまして」の状態だといいます。病院としてはとても退院できる状況じゃないので、在宅へ帰るための準備はしてこなかったとのこと。介護保険の申請も、ケアマネジャーも決まってない状態だったのです。病院は慌ててケアマネジャーを探し、なんとか在宅後のサービスを入れてほしい、お世話してくれる人を探してほしいということだったようです。何ともグダグダな話です。家族は?この人は独居なの???Cさんの家族は、息子(ほぼ引きこもり)、孫2人(大学生の女の子と、社会人1年生の男の子。)わんこ1匹のみ。息子は離婚し嫁はいません。この家族には介護する家族が孫しかいなかったのです。息子さんはいい大人ですが引きこもっていて無職。訪問中1度もお顔を拝見することはありませんでした。中心になるのは、大学生の女の子D子ちゃん。
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難しい訪問看護ステーション同士の関係

1日に複数回、それも毎日訪問しないといけないような利用者などは、1つのステーションだけでそれを担うのは、ステーションの規模にもよりますが、結構大変だったりします。当ステーションでも1日3回月曜日から金曜日まで、訪問が必要な利用者がいますが、もう一つ、訪問看護ステーションに月、水曜日は手伝ってもらっています。以前難病の利用者さんで、毎日複数回訪問が必要とのことで、3か所の訪問看護ステーションが関わっていたことがありました。2か所、3か所のステーションが関わる場合、そのステーション間の連携がとても大事になってきます。ステーションによってケア一つやり方が違います。別にそのことにつてはとやかく言うほどのものでもありません。ですが、一般的に考えて、こうすべきなんじゃないかなと思うことがおざなりになっていたりすると「お里が知れちゃう」と思うことがあります。これは看護師だから…ということではなく、何かを、誰かと、一緒に、継続して行うようなことがあれば、「これは普通、やっておくべきなんじゃないかな」 ということがやられてなかったりすると、「これってどうなんだろう・・・?」と悩むことがあるということです。看護学生だった頃からずっと、「自分が使ったものは自分が責任もって元あった場所に片付ける。」とか、「自分が使ってなくなった物品は、必ず定数補充を自分で行っておく。」など本当に基本的なことを叩き込まれます。でないと、いざ使おうと思った時に物品がない!ということになります。それがもし救急の場面だったとしたら・・・・ものを取りに行っている時間はなく、その間に患者は急変してしまうかもしれないという一刻を争
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退院ラッシュ!

いよいよ今年もあと10日あまり。訪問看護ステーションは1年で一番忙しいのではないかと思います。地味に夏とかは、お風呂の介助が増えるので、訪問回数が増えるし、体力的にきつくなるので、大変といえば大変ですが、業務の煩雑さから言えば、退院が増えるこの、正月前が一番忙しいと思います。退院される患者さんは、病院によってはきちんと『退院前カンファレンス』なるものを開いてくれて、病院からご自宅への橋渡しがうまくできるようにしてくれるところもありますが、コロナ禍なのをいいことに、いきなり消してくる病院もあり・・・で、引き受ける在宅側は、「いきなりかい!!」とちょっと戸惑うことも多いです。日本は特に盆、正月などの行事を重んじる、文化を重んじる人種です。なので、「お正月なのに入院させておくなんて・・・」「お正月くらい帰りたい」と思うことは常です。が、盆も、正月も毎年、絶対同じ日が盆、同じ日が正月です。何が言いたいのかというと、もっと早く退院調整ができるんじゃないかということです。正月に帰りたい、返したいなら、そこをゴールにして、そこからさかのぼって、退院の準備をすればいいんじゃないですか?といいたいのです。もちろん、病状の不安定な方もおられますが、それならなおさら早く、おうちに帰すことを視野に入れた、ケアをすべきなんじゃないかと思うのです。入院時、これから先どうしますか?病気が治ったら家に帰りますか?施設に行く予定ですか?最期はどこで過ごしたいですか?など情報収取をしますし、医師は「治療計画書」なるものを作成し、その計画通りに進めば、そこに記載してある治療機関で、治療は終了するのです。そしたらその
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医師との関係について

ここでは、在宅の医師についてお伝えしていきます。病院の医師と決定的に違うことは、そのおうちの事情によって、治療方針や方向性を考えてくれるというところです。病院だと「先生にお任せ状態」が当たり前というか、そうしないといけないというか・・・そんな雰囲気が漂ってませんか?「先生のおっしゃる通りに・・・。」「よくわかんないけど、先生が勧めてくださるのだから・・・:」と先生がイニシアチブを取る場合が多いのではないでしょうか?在宅では主役は療養者、家族なので、その人の思いを組んで治療にあたってくれます。「もう点滴は嫌なんです」「痛みが強いのでお薬をください」そんな訴えに、在宅の先生は「そっか~、じゃ点滴はやめようか。でもそうしたら・・・・」とか「痛いか~じゃあ、お薬つかおっか・・・。」なんて親身に考えてくれます。時には看護師に「何がいいと思う?」「どうしたらいいと思う?」「点滴やめるとこうなるやろうから、ちょっと気を付けてみたって」など相談や、注意事項を伝えてくれます。それも、メールとかだと、絵文字も入ってきたりして(*^^*)もちろん、いろんな医師がいるので、すべてがそうとは言いませんが、少なくとも病院の医師よりかは身近に感じられると思います。自宅は、病院ではありません。十分な医療機器はすぐには手配できませんし、手術や、大掛かりな検査はできません。でも、生活するのに必要な体力や、病状の安定を図るための治療や、必要な検査は、十分できるようになってきています。血液検査は、在宅医によってはすぐその場で結果が出るような器械を持っておられる先生もいます。エコーだってとてもコンパクトになっていて、ス
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ヤングケアラー

最近よく耳にするヤングケアラーという言葉。ご存じでしょうか?病気や障害のある家族や親族の介護、面倒をするために、本来受けるべき教育が受けられなかったり、同世代の人との人間関係を十分に構築できなかったりする子供たちのことで、本来大人が担うようなケアの責任を引き受け、家族の世話全般を行っている18歳未満の子供のことです。子供たちは、なかなか自分の家庭や、自分のおかれている状況を人に話すことができません。そのため、一人で抱え込んでしまっていたり、悩んでいたりします。子供勉強したり、部活に励んだり、友達と遊んだり、趣味に没頭したり、本来子供としてやるべきことがたくさんあって、それをすることで大人になっていきます。それが家族の介護のお世話や火事に忙殺されることで『子供としての時間』が無くなってしまいます。周りの大人がきづいて声をかけてあげたり、手を差し伸べることで「自分は一人じゃないんだ」「誰かに頼ってもいいんだ」と思ってくれたら、『子供が子供らしく』生きていけると思いませんか?ネットが普及した今、ヤングケアラーたちもネット上で声を上げることができるかもしれません。そんな思いも込めて、介護や医療に関するすべての人のお悩みを解決したいと思い、このブログを書き、サービス出店しました。どうか、そんな方々のお目に留まればいいなと思っています。訪問看護師kiki
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医療と介護サービスの連携は重要です?㊲

医療と介護の連携の重要性は拡大しています  高齢化社会を迎える日本において、地域住民が安心して生活を続けるための重要な仕組みです。以下に、この連携の必要性と取り組むべき具体的なポイントを整理します。 Ⅰ:背景と重要性  日本は「団塊の世代」が75歳以上となる2025年に向けて、急速に高齢化が進んでいます。この人口動態の変化に伴い、医療と介護のニーズが急増しています。特に、認知症や複数の慢性疾患を抱える高齢者に対して、切れ目のない医療と介護サービスを提供することが求められています。 Ⅱ:医療と介護の連携が必要な場面 1. 在宅医療の推進  患者が住み慣れた地域で療養を続けられるよう、医療と介護の融合が重要です。訪問診療や訪問看護の拡充と、デイサービスやショートステイの連携が求められます。 2. 急変時の対応  急な病状悪化時にも、医療機関と介護施設が緊密に情報共有を行い、スムーズな対応が可能な体制が必要です。 3. 入退院支援  入院後の退院支援や、在宅復帰への調整を行う際、医療と介護の橋渡し役となるケアマネジャーが重要な役割を果たします。 Ⅲ:課題と解決策 課題: 情報共有の効率化  医療機関と介護施設の情報共有は、FAXや紙媒体が主流であるため、即時性と正確性に課題があります。さらに、電子カルテと介護ソフト間のデータ互換性が低いことが連携の障壁となっています。 解決策 1.ICTシステムの導入  統一された情報共有プラットフォームを活用することで、リアルタイムでの情報交換が可能となり、業務効率の向上が期待されます。 2.セキュリティ強化  セキュリティ認証を受けたクラウドサー
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介護保険の要!ケアマネジャーさん

介護保険の利用についての全般的な手続き、調整を測るのが、ケアマネジャーさんです。介護保険スタートと同時にできた資格で、できた当時は看護師や医師など資格が大好きな医療職が多くを占めていました。しかし医療の仕事をしながら、ケアマネジメントをすることは本当に大変ですし、どうしても医療重視になって偏ってしまいます。そこで介護職の資格を持った人、社会福祉の資格を持った人などがケアマネジャーの資格を取得することが今では多くなりました。そうすることでより生活に密着したサービスが選択できると思います。利用者が自立した生活を営めるように、必要なサービスを調整してくれるアドバイザーです。利用者や家族から生活に必要なサービスを、介護保険の限度額範囲内で調整してくれます。大変だと思います。いろんな要求をしてくる利用者や家族がいます。介護保険で利用できるサービスではないことを要求されたり、地域によって使えるサービスも違ってくるので、必要なサービスが使えないなどのジレンマもあるんじゃないかと思います。本当に、利用者や家族の生活の質の向上のために、寝食を惜しんで動いてくださるので、大変な仕事だ・・・・と頭の下がる思いです。看護の片手間にできるようなことではありません。ケアマネジャーの資格を持っていても、私なんぞは到底無理です。ただまぁ、どんな職種でも「この人、大丈夫か?」というひともおられるわけで。本当に月1回しか訪問してくれなくて、ハンコをもらいに来るだけ報告しても連絡もないなんていうケアマネさんもいるにはいます。「訪問看護のことはわからないから」といって鼻から情報提供してもファックスも見てくれない。担当
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在宅での点滴管理について

かつて、私がまだ病院看護師だったころは、点滴をしているような患者さんは退院なんてできないと思っていましたし、病院全体、そんな感じでした。在宅で具合が悪くなって点滴が毎日必要・・となった場合にはもれなく病院へ入院することが当たり前でした。でも今は全く違っています。今回、このコロナ禍で、コロナ陽性者が、高熱を出し、食事も水分さえもとれない・・でも入院させてくれる病院はなく、家での療養を強いられる・・・・なんてことが普通にありました。訪問するのは、看護師しかいない。そんな中、高熱による脱水や栄養補給のための点滴を在宅ですることが、本当に多くありました。利用者さん、家族はみんな、「病院に行かなくてもいいんですか?」「家で点滴してもらえるんですか?」「ありがたやぁ~、ありがたやぁ~」なんてびっくりされていました。そうです。いまはもう、家で点滴するなんてことは朝飯前なのです。主治医の指示と点滴の物品さえそろえば、訪問看護師が点滴をしに訪問します。ですが、訪問看護ステーションは病院ほど看護師がいるわけではありません。点滴が入りずらくなっている血管に、点滴をするのは至難の業。なんども針を刺すとさすがに利用者さんだけでなく、看護師も凹んできます・・・そして、「ごめん。点滴が入らない。変わってほしい」とステーションに現場の看護師から連絡。手が空いたスタッフが交代。その看護師も無理ってなったらまた次の看護師へ・・・なんてこともあったりします。最終的に3人目くらいになるともう血管もさらに出にくくなっているのですが、そこはもう気合いを入れてえいや!!!入ればいいけど、入らなかったら・・・「せんせい~~~
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在宅でストマ管理

近年、ストマ管理を自宅で行う人が増えたように思います。私が訪問看護を始めたころは、『ストマケア』というとまだまだおっかなびっくり・・という感じでしたが、大腸ストマだけでなく小腸や、尿管ストマの方も増えてきました。ストマとは、排泄に関連する器官が何らかの疾患や障害で使えなくなり、新たな排泄経路として増設されたものです。大腸がんや、大腸の障害で、便がうまく肛門まで移動できなくて詰まってしまったとき、その部分を取り除いて肛門とつながればいいけど、切り取った部分が多ければ短縮された先で肛門の代わりを作る。これが大腸ストマです。大腸ストマは、左のおなかにあって梅干しがくっついている感じです。そこに袋をつけて便が排泄されたら袋に収まり、そこから便を出すという感じです。小腸ストマは便の塊になる前の便があるところなので、おなかの右側にあり、大腸ストマから排泄される便よりも柔らかく、水状のことが多いので、ケアするにも少し工夫が必要です。尿管ストマは、膀胱ががんや障害で使えなくなってしまったために、おしっこを貯めることができなくて、尿管をそのままおなかの外にだして、袋をつけて、尿がたまればその袋を開放して出すというものです。いずれもしっかりした土台を貼って、ふくろをつけるのですが、水分が多い排せつ物だとその土台がふやけたり、はがれやすくなったりして排せつ物が漏れたり、皮膚が、排せつ物に含まれる消化液でただれたりします。そうなると土台がうまく張り付かなくなったりするので、排せつ物が漏れやすく、お世話する人も、される人も大変な思いをします。でも、適切なケアを行えば、皮膚のトラブルは治癒しますし、排せつ
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Covid-19(コロナウィルス)あれこれ

コロナが世界中でパンデミックを起こしてからもうはや3年以上が経ちます。今までもHIVだったり、SARSだったりいろいろ感染症は流行したのですが、コロナがここまで長期化するとは思いませんでした。いまだにマスクが手放せない生活です。近くで陽性者が出たら村八分状態になり、下手すると引っ越しまで余儀なくされたほど、世界中で大混乱が起きました。著名人が感染して亡くなったり、医療現場の大変さが連日テレビに報道されたり、なんだか決まった時間に医療者に感謝の気持ちを込めて拍手をするとかいう、はげましもありました。しかし、話題になるのはいつも病院や施設。もちろん、多くの人がいる場所、それも病気療養中とか高齢者とか、身体に障害があるひととかがいらっしゃるので、免疫力が低下している方々にはコロナウィルスの感染は命取りになることもあります。なので、病院や施設が大変になるのは当たり前なのです。ですが、そのような施設にいる方々以外の、普通におうちにいる人はどうでしょう。おうちで生活している人が何らかの原因でコロナにかかり、医療機関を受診するのです。はじまりはいつも家です。なのに、在宅医療の大変さは一部の大都市を除き、あまり報道されないような気がします。大都市は在宅医療も比較的整っています。開業医も、訪問看護ステーションも、ヘルパーステーションも、施設も多い。でも、そうでない地域は数少ない開業医の中でも、コロナ感染者を見てくれる医師も少なく、訪問看護ステーションも、コロナ感染者が一人でも出たらケアがかなり煩雑になり、ステーションもてんてこ舞いです。「熱がでて、病院で検査してもらったらコロナ陽性でした。でも、
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在宅には在宅のやり方がある

病院から在宅に帰る前に、「退院前カンファレンス」というものが開かれる場合があるということは以前ブログでお伝えしました。病院、在宅双方が、治療やケアの内容を引き継いで、継続しないといけないものなどを確認しあいます。病院ではこうしていたので、ここはこうしてくださいとか、このやり方で家族に指導していますとか、結構細かい内容まで、引き継いでもらいたいといわれます。ですが、在宅で全く病院と同じことをするには限界があります。なぜなら、使える物品や、ケアする人が限られているからです。滅菌消毒したガーゼが、山のようにある病院とは違います。セッシ(ピンセット)や消毒液が毎日準備されているわけではありません。在宅で準備できるものは必要最小限です。でも、それでも全然いいんです。問題ないんです。おしりや陰部を洗い流すために必要な「陰洗ボトル」は、ペットボトルのふたに穴をあけた代用品で全然OKです。むしろそっちのほうが、汚れたり、つぶれたりしたら気軽に交換でき衛生的。セッシ(ピンセット)を使って消毒しないといけないような傷があるなら、使い捨ての、消毒液とセットになった綿棒のほうが手軽です。また、吸引を3時間おきにしないといけないです。床ずれの処置は1日2回しないとダメです。点滴は1日3回交換しないとダメです。24時間点滴しています。って言うけどね。家に帰るんです。病院じゃないんです。もっとシンプルなケアや処置にできませんか?その吸引、必要ですか?処置版に3時間おきに吸引って書いてあるからするんですか?褥瘡処置、浸出液の量が多いのには何か原因があるからでは?家族ができるケアに、変換して、在宅仕様にできませ
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認知症のこといろいろ

「痴呆」が『認知症』と名称変更になったのは2004年のこと。ちょっと病気チックな名前になったなぁ~、こんなの普及するのかなぁ~と思いきや、意外とすんなり広まっていったのではないでしょうか。きっと、それだけ認知症になる人が増えたからではないかと思うのです。2020年の65歳以上の認知症患者さんは631万人、2025年には、730万人になるといわれており、実に5人に1人が認知症患者さんということになりますね。介護状態になってしまった原因で一番多いのがこの「認知症」です。その次は「脳血管疾患」「恒例に寄る衰弱」「骨折・転倒」と続きます。何でこんなに増えていくのでしょう?1つは、平均寿命の延長です。認知症は年齢を重ねるごとに増加し、特にアルツハイマー型認知症が増えることがわかっています。日本の平均寿命は、医療の進歩や食生活の改善、福祉制度の充実などにより年々伸びていて、それに伴って認知症も増えると予測されています。また、糖尿病患者さんでは、認知症の罹患率がそうでない人に比べてアルツハイマー型認知症になるリスク2.1倍、脳血管性認知症でも1.8倍かかりやすくなるといわれています。糖尿病はまた様々な病気を引き起こします。生活習慣病といわれるので、自分の食生活や、運動習慣などを見直して改善することも可能です。当脳病予備軍といわれたら、すぐさま生活習慣を改善していきましょう。認知症は、アルツハイマー型認知症脳血管性認知症レビー小体型認知症前頭側頭型認知症と大きく分けて4つに分類されます。それぞれ特徴的な症状があり、治療に使われるお薬も違ってきます。しかしそもそも、正しく「これは認知症だ」と診断
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排泄ケアの重要性

このところ訪問看護の依頼ラッシュでバタついております。訪問看護は、医療依存度の高い方、お看取りが近い方、難病の方、認知症の方、お子様・・・など、様々な在宅療養者のお世話を依頼されます。看護内容も様々で、医療機器の管理など高度な知識や技術がいるものから、お薬の仕分け(分包といいます)など、比較的穏やかな見守りのケアもあります。1日に本当にいろんな状態の療養者を見ていきますので、看護師の知識や技術、そしてメンタルもその日1日でアップダウンするので、次の訪問先に行くまでの車の中で、それらをリセットして前の方のことを引きずらないようにしています。そんな訪問看護のケアの中でも特に多いのが「排泄のケア」です。一口に排泄のケアといっても様々です。排尿を促すための導尿や、常に尿を出すためのバルンカテーテルの管理や、その交換、バルンが詰まらないようにするための膀胱洗浄(最近はめったにしません)排泄後の処理(オムツ交換など)排便のケアとしては浣腸や摘便(直腸にたまった便をかきだす)、ストーマケアなどなど排泄のケアは本当に様々です。食事や水分摂取をしたら消化して、必要な栄養や水分を取り込み、不要なものは尿や便として排泄されますが、それが何らかの原因でうまく機能されないときは、何かの手立てが必要です。それが排泄ケアです。医師は指示をするだけで、ケアはしません。ケアは看護師の仕事です。排泄ケアは身体的にも精神的にも、倫理的にもとても重要で、難しいケアだと思っています。ただ出せばいいという単純なものではありません。いかに自然に近い状態で排泄できるかを最優先に考えていきますが、医療器具を装着している療養者は
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仕事始め

新年あけましておめでとうございます。今日から仕事始めですが、訪問看護ステーションは、お正月休みといえども、どうしても訪問を定期的にいかないといけない人もいて、まるまるお休みするわけにはいきません。どうしても継続的な訪問が必要な人とは、点滴をしていたり、状態が悪くて、お看取りが近い人だったり、医療機器を使用していて、その管理が必要な人だったり、看護師が訪問時に排泄ケアをしないと排泄できない人だったりと様々です。今回は例年に比べて比較的そのような方が少なくて、看護師はそれぞれ1日づつ出勤するだけで済みました。利用者さんは、緊急契約をほぼほぼされているので、お正月休みに訪問計画を入れていない人は、何かあれば緊急連絡をしてもらうようになっています。幸いにも緊急連絡も2回しかなく、それも本日1月4日の訪問が都合悪いので別の日に変えてほしいという連絡などでした。年末やお正月は、看護師になってからはまともに休めたことはありません。別にそれがどうということではもうないのですが、12月31日、1月1日くらいはゆくりしたいなぁ~という感じですかね。それでもお正月休み前の12月28日に新規の利用者さんの初回訪問があったりと年末は最後までバタバタしていました。本日仕事始めですが、比較的穏やかな訪問になっています。お正月の間の生活を聞いたり、お薬がちゃんと飲めていたか確認したり(お正月休みで訪問予定が変更になっている人は、普段よりも長くお薬を要しといてあげないと行けなかったりします)状態観察もいつもよりゆっくりとすることが多いです。お孫さんや、ご家族が帰省されたりした話を聞くと何ともほっこりします。「ま
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施設訪問の成功は施設スタッフとの連携が決める

はじめに「施設への訪問診療を始めたいが、営業をかけてもなかなか依頼につながらない」「以前から訪問していた施設なのに、新規入居者の主治医が別の医師になってしまった」「施設からの報告や、クリニックからの指示がうまく共有されず、すれ違いが多い」このような悩みをお持ちの先生方も多いのではないでしょうか。施設への訪問診療では、医師の診療技術や対応力ももちろん重要です。しかし、それと同じくらい重要なのが、施設スタッフとの連携です。施設は、患者様により良い医療・介護を提供するための大切なパートナーです。そのため、施設訪問をうまく進めるには、「クリニックが何をしたいか」だけでなく、「施設が何を求めているか」を理解する必要があります。施設の需要と、クリニックが提供できる医療・対応体制がどれだけ合っているか。ここがうまく噛み合っている施設ほど、連携はスムーズになります。逆に、ここがずれていると、どれだけ熱心に診療していても、・報告がうまく届かない・指示が現場に伝わらない・緊急時に混乱する・施設側の不満が蓄積する・新規患者の依頼が他院へ流れるといった問題が起こります。今回は、施設訪問を成功させるために大切だと感じる、施設スタッフとの連携についてまとめます。1.まずは施設の要望を聞く施設訪問を始める際、最初に大切なのは、クリニック側の説明をすることではありません。まずは施設側の要望を聞くことです。施設には、施設ごとの細かいルールがあります。入浴、食事、訪問介護、訪問看護、デイサービス、ご家族対応、施設内カンファレンスなど、日々多くの業務が動いています。その中に訪問診療が入るため、クリニック側が思ってい
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高齢者の皮膚のかゆみについて

冬になると特に増えてくるお悩みの一つに、「かゆい」というのがあります。高齢者さんは、とにかく乾燥肌。なので、服を脱ぐと雪のように白い粉がふぁ~っと舞ったりします。皮膚が乾燥して、皮がめくれてはらはらと雪のように舞うんです。カサカサに乾燥すると皮膚ってかゆいんです。なので、ポリポリと手の届く範囲は掻いてしまい、気が付くと血が出てる・・・なんてことが往々にしてあります。お風呂の介助をしていると、背中やわき腹に、赤いシュプールを作っている高齢者に度々出会います。搔きまくって線状に内出血しているんです。やりすぎです~~また若い時のように毎日お風呂に入らないということも、痒みの原因になっていたりします。冬でも、汗をかいていなさそうに見えても体温調整のために人は汗をかきます。でも、夏でもない限りはすぐ蒸発したり、衣類が吸い取れるくらいの量なので、一件汗をかいていないように見えるのです。だから、「今日は汗をかいてないので風呂はやめとこ」とか、「寒いし、面倒だし。」なんてお風呂は冬は特に敬遠されがち。身体機能上の理由で、お風呂が週1回や、入れずに清拭のみ(体をふくこと)になっている場合もあります。そうすると汗が汚れとなって垢となり、たまっていきます。それが皮膚を刺激してかゆみを引き起こします。ずっとおむつをしている方だと、尿や便の刺激でかゆみが起こっていることもあります。皮膚はアルカリ性ですが、尿や便は酸性で、それが皮膚を刺激してしまうんです。もちろん、全身性疾患で、皮膚にも症状が出てくる場合があり、痒みを引き起こすことがあります。肝臓疾患で、黄疸(皮膚が黄色く変色すること)が出ると、皮膚の痒
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看取りを始める前に決めておくべきこと

訪問診療を始めると、看取りのご相談を受けることもあります。多くの医療従事者は「最期の瞬間をどう迎えるか」に意識が向きがちですが、実際には看取りが始まる前の準備の方が重要です。事前の話し合いや情報共有が不十分なまま終末期を迎えてしまうと、・ご家族が判断に迷う・多職種間で方針が統一されない・夜間や休日のトラブルにつながる・救急搬送の是非で混乱するといった問題が発生することがあります。反対に、事前準備ができていると、患者様・ご家族・医療介護従事者が同じ方向を向いて終末期を支えることができます。今回は、私が看取り対応を行う中で特に重要だと感じているポイントをご紹介します。1.療養方針を事前に確認しておく最も重要なのは、患者様やご家族がどのような最期を希望しているかを確認しておくことです。例えば、・最期まで自宅で過ごしたい・施設で看取りたい・状態が悪化しても救急搬送は希望しない・延命治療は希望しないなど、考え方は患者様ごとに異なります。また、ご本人とご家族の考えが一致しているとは限りません。実際には、ご本人は自宅での看取りを希望されていても、ご家族は不安から救急搬送を希望されるケースもあります。終末期になってから初めて話し合うのではなく、意思疎通が可能な段階から繰り返し確認しておくことが大切です。2.緊急時の対応方針を決めておく終末期には、・呼吸状態の悪化・発熱・意識レベルの低下・経口摂取量の低下などが発生します。その際、「どの状態になったら連絡するのか」「救急搬送は行うのか」「夜間はどのように対応するのか」を事前に決めておくことで混乱を防ぐことができます。特に夜間や休日は、ご家族の不安
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訪問診療において挨拶が重要な理由

訪問診療では、患者様やご家族との信頼関係が大切であることは言うまでもありません。しかし、私が訪問診療に携わる中で感じているのは「挨拶をする相手は患者様やご家族だけではない」ということです。訪問診療では通常の外来診療と異なり、患者様のご自宅や施設へ訪問します。そのため、・ケアマネジャー・訪問看護師・訪問介護職員・施設職員・地域住民など、多くの方々と関わる機会があります。在宅医療では患者様を地域全体で支えていくことが重要であり、そのためにはお互いに顔の見える関係を作ることが欠かせません。そして、その第一歩が「挨拶」だと考えています。1.地域住民が患者様を支えていることもある実際に私が担当していた独居の患者様では、親族等がおらずお隣にお住まいの方が事実上のキーパーソンとして、定期的に様子を見に来てくださっていました。ある日、その方が患者様の転倒を発見しクリニックに連絡を頂けたため、すぐに緊急往診ができて患者様の容態を確認できたことがありました。患者様の生活を支えているのは医療・介護職だけではありません。地域住民の方々が見守りや声掛けを行い、結果として在宅療養を支えていることも少なくありません。そのような方々と普段から良好な関係を築いておくことで、必要な情報を得られたり、緊急時に協力をお願いできたりすることがあります。2.挨拶をしないことで不要なトラブルにつながることもある一方で、地域との関係が十分に構築できていないと、思わぬトラブルにつながることもあります。特に住民同士のつながりが強い地域では、見慣れない人が頻繁に出入りしていることを不審に思われることがあります。もちろん訪問診療を行
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訪問診療の24時間対応は仕組みで乗り切る

訪問診療の24時間対応というと、「夜中も休日も電話が鳴り続けるのでは」と不安に思われる医師も多いと思います。しかし適切な仕組みを整えることで、医師一人に負担が集中しない体制を作ることが可能です。実際訪問診療をしていると、休日や夜間にも患者様やご家族から相談の電話を頂くことが多くあります。内容に関しても、この相談は今でなくても…と思うようなものから、発熱、転倒、容体の急変など緊急性の高いものまで多岐にわたります。今まで私が受けてきた相談の中には、・デジタルカメラが動かなくなった・ストーブの灯油が切れてしまった・ご家族がスマホアプリで大金を課金してしまった等、病状と直接関係ないようなものも多くありました。患者様やご家族との信頼関係がしっかりと構築できているからこそこのようなご相談も頂けるので、これ自体はとても良いことではあります。ただ医師も人間ですから、全ての相談に対して24時間365日1人で対応しきることは到底できません。この24時間対応に苦慮してなかなか訪問診療に踏み切れない医師も多いと思います。私自身、24時間対応を継続するためには「誰が対応するか」ではなく、「どのような仕組みで対応するか」が重要だと考えています。実際に取り組んでいる内容をいくつかご紹介いたします。1.電話する判断基準を事前に共有する「気になることがあったら何でも相談して下さい」とお伝えしてしまうと、本当に何でもご相談されます。患者様ごとの緊急時対応シートを作成し、「○○の症状が出たら」「SpO2が○○以下になったら」等、具体的な基準を共有することで、本当に医師の判断が必要な状態の時だけ相談されるようになりま
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