難しい訪問看護ステーション同士の関係

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1日に複数回、それも毎日訪問しないといけないような利用者などは、

1つのステーションだけでそれを担うのは、ステーションの規模にもよりますが、

結構大変だったりします。




当ステーションでも1日3回月曜日から金曜日まで、訪問が必要な利用者がいますが、

もう一つ、訪問看護ステーションに月、水曜日は手伝ってもらっています。




以前難病の利用者さんで、毎日複数回訪問が必要とのことで、3か所の訪問看護ステーションが関わっていたことがありました。



2か所、3か所のステーションが関わる場合、そのステーション間の連携がとても大事になってきます。




ステーションによってケア一つやり方が違います。

別にそのことにつてはとやかく言うほどのものでもありません。


ですが、


一般的に考えて、こうすべきなんじゃないかなと思うことがおざなりになっていたりすると



「お里が知れちゃう」



と思うことがあります。



これは看護師だから…ということではなく、


何かを、誰かと、一緒に、継続して行うようなことがあれば、


「これは普通、やっておくべきなんじゃないかな」 ということが


やられてなかったりすると、


「これってどうなんだろう・・・?」と悩むことがあるということです。








看護学生だった頃からずっと、「自分が使ったものは自分が責任もって
元あった場所に片付ける。」


とか、


「自分が使ってなくなった物品は、必ず定数補充を自分で行っておく。」


など本当に基本的なことを叩き込まれます。



でないと、いざ使おうと思った時に物品がない!ということになります。


それがもし救急の場面だったとしたら・・・・



ものを取りに行っている時間はなく、その間に患者は急変してしまうかもしれないという一刻を争うこともあるのです。


なので、病院でも、訪問看護でも自分がケアで使ったものは必ず

元の場所に返しておく、不足になったら補充しておくなどは、

普通にするものだと思っていました。


実際、当ステーション内では当たり前に行っていて、


訪問先で「あれがなかったよ」とか、「これはこの場所じゃないよね」


なんてことはありません。


ご家族もケアで使われることもあるので、ご家族にも共通認識のもと、

ケアしてくださっています。




しかし。


これが複数の訪問看護ステーションが関わると難しいのです。



今、一緒にかかわっているステーションは、本当に使ったら使いっぱなしだし、

自分たちが使って物品がなくなっても、まったく補充されない。



前日に他ステーションが訪問に入り、本日当ステーションが入るとなったときはたいてい、何かの物品が足らずに「まず物品補充」からケアが始まったりします。


それだけでも時間のロス・・・です。



でも、なかなか、他のステーションには言いづらいのです・・・。



そこにはそこのやり方があるからです。



きっと、



そこのステーションは、物品がなくても、それを補充することからケアが始まるのでしょう。


使った後は、家族がなおしてくれているとでも思っておられるのか、


いつも違う場所にあったりします。


でも、


ちょっと気を効かせれば気付くと思うのです。

ましてや、家族がなおしていると思っているのならば、


それはとんだ間違いです。



自分たちが使ったものを家族になおさせるなんておかしくないですか?



もしそんなことを家族がされていたら


「いやいやいいですよ!自分たちで片付けます」って


普通はそうなるでしょうから。



とするとやはり、そこのステーションでは物品のなおし方とか、

補充をしておくとか、そんなことはどうでもいいことなのかなと思ってしまいます。


「お里が知れちゃう」



とほんとに思ってしまいます。




訪問看護は、利用者のおうちに訪問し、利用者のおうちにあるものを使ってケアすることが大半です。


なので、おうちごとに使うものが違います。


そして


そこにはそこのルールがあります。


なので、利用者一人一人のケアの方法があるのです。



そこを利用者家族と共通理解しておくことは、当然ですが、



他ステーションとかかわる時は、そこも共通理解しておく必要があるのではと思うのです。



もちろん!!



当ステーションは、もう一つのステーションがはいってくださると決まったときは、申し送りはしています。



「ここはこうして、これはここに直して・・・」と
一つ一つ、文書にしてお渡ししました。




ですが、


ほとんどされていません。



利用者や家族ももうあきらめています。何度伝えてもやってくれないって。



他のステーションに変更する話も何度も出ていますが、


なかなか見つからないのが現状です。


なので、
私たちももうあきらめて、

物品探し、補充からケアが始まります。



そんな簡単なことがなかなかできないので、利用者の状態変化を報告してくれるなんてことはありません。


こちらからは報告しても、その後どうだったかのフィードバックもありません。



なので、


利用者に「その後どうだった?」と聞いています。





逆にすごく連携が図れるステーションもあります。



「こうしたほうがいいんじゃない?」


「この方法いいよね。うちも他の利用者でもやってみるよ」
って

すごく共感しあえるステーションもあります。



そういうステーションと仕事をすると楽しいし、刺激があります。


次もまた、機会があればいいね。


と本当に思えます。



互いのいいところを認めあえれば、また自分のステーションの幅も広がる。




そういう関係でありたいです。





複数の訪問看護ステーションで関わるのは本当に難しいです・・・。



その間に立っている利用者、家族も大変かもしれない・・・・。


利用者や家族が快適に過ごせるような、「環境」とはなにか、

自分たちも利用者家族にとっては「環境」の一部なんだという認識を忘れずにいたい。




そんなことを思いながら今日も物品探しからケアが始まりますww・・・。









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