ここでは、在宅の医師についてお伝えしていきます。
病院の医師と決定的に違うことは、
そのおうちの事情によって、治療方針や方向性を考えてくれるというところです。
病院だと「先生にお任せ状態」が当たり前というか、
そうしないといけないというか・・・そんな雰囲気が漂ってませんか?
「先生のおっしゃる通りに・・・。」
「よくわかんないけど、先生が勧めてくださるのだから・・・:」と
先生がイニシアチブを取る場合が多いのではないでしょうか?
在宅では主役は療養者、家族なので、
その人の思いを組んで治療にあたってくれます。
「もう点滴は嫌なんです」
「痛みが強いのでお薬をください」
そんな訴えに、在宅の先生は
「そっか~、じゃ点滴はやめようか。でもそうしたら・・・・」
とか
「痛いか~じゃあ、お薬つかおっか・・・。」
なんて親身に考えてくれます。
時には看護師に
「何がいいと思う?」
「どうしたらいいと思う?」
「点滴やめるとこうなるやろうから、ちょっと気を付けてみたって」
など相談や、注意事項を伝えてくれます。
それも、メールとかだと、絵文字も入ってきたりして(*^^*)
もちろん、
いろんな医師がいるので、すべてがそうとは言いませんが、
少なくとも病院の医師よりかは
身近に感じられると思います。
自宅は、病院ではありません。
十分な医療機器はすぐには手配できませんし、
手術や、大掛かりな検査はできません。
でも、
生活するのに必要な体力や、病状の安定を図るための治療や、
必要な検査は、十分できるようになってきています。
血液検査は、在宅医によっては
すぐその場で結果が出るような器械を持っておられる先生もいます。
エコーだってとてもコンパクトになっていて、
スマートフォンくらいの大きさになっていますよ。
必要なら、ちょっと大きいけど
自宅でレントゲンだってとることができます。
在宅医療はほんとに進んできています。
そして往診や訪問診療に来てくださる医師も
少しずつですが増えてきています。
地域格差はかなりありますけどね・・・。
往診や訪問診療をされている医師は、
フットワークも軽く、看護師にも偉そうではなくwww
どちらかというとフレンドリーに対応してくださいます。
でないと、悪評はすぐに広まってしまって
医院やクリニックの患者さんの影響が出てしまいます。
大体は穏やかに対応してくださいます。
でも、午前中、自分の医院やクリニックの診療を終えた後、
お昼を取って、
午後の診療のほんの数時間の間に往診に行かれるので、
大忙しです💦
本当にご苦労様です。
その間にも緊急の電話がなったり、処置が長引いたりすると、
午後の診察に影響が出てしまいます。
なので、私たちもできるだけ報告や、相談は
メールや、ファックスなどで対応しています。
もちろん、医療用のメールサイトがあって、個人情報などは
普通のメールなどよりも守られているものを使っています。
そして、
大体の在宅医は、1人で対応されています。
少し大きな医院やクリニックだと
医師も数人おられるのかもしれませんが、
たいていは一人で開業されていて、
医院の診察も、往診も1人で行っておられます。
なので、
しょっちゅうしょっちゅう、患者さんから電話で呼ばれたりすると
先生の身が持ちません。
そこで
訪問看護師が先生と患者さんの間に入って、
ファーストコールを訪問看護師がとって対応し、
医師の診察や治療、検査が早急に必要な場合のみ、
在宅医に連絡して対応してもらいます。
看護師で対応できること、医師でないとダメなことは、
患者さんはわかりません。でも、看護師はわかります。
なので、ファーストコールは看護師で取って、
そのあたりを采配するのです。
でないと在宅医は疲れ果ててしまいます。
貴重な在宅での医師です。
「もうこんなしんどい在宅医療は嫌だ~~!」なんて
思わないように
サポートさせていただいていますwww
先生も生身の人間で、生活者です。
お仕事以外は趣味活動もされ、日常生活を私たちと同じようにされています。
旅行だって行かれますし、
お酒だって飲まれます。
夜、お看取りの確認をしてもらうとき、
ちょっと赤い顔して、いつもよりテンション高めで、
「ようがんばらはったなぁ~!!おつかれさんでしたぁ~~!」
なんていわれたら、
悲しいお別れも、少しなごみませんか?
そんな人間味あふれる先生が在宅にはいらっしゃいます。
病院の先生とはずいぶん印象が違いますよね。
在宅では医師と看護師も少し距離が近いです。
患者さんと医師の距離も近いです。
だから信頼関係も生まれやすいんですよね。
それでも、
「お医者さんというだけで緊張してしまう」
という人もおられるので、
看護師がうまく立ち回って、
患者さんと医師の関係が保てるようにしています。
いいたいことがあるけど言えない、
聞きたいことがあったのに話せない、
あれってどんな意味だったの?
医師との間に看護師を入れることで、
そのお悩みは解決するかもですね。