「人の一生はおむつで始まりおむつで終わる」と、ある漫談家が
いっていましたが。
できればお世話にはなりたくないものですが、
どこでどうなるかはわかりません。
下のお世話にはなりたくないと誰しもが思うことです。
だからこそいつも快適に、交換は手際よく行いたいと思っています。
「不必要な露出を避けて!」と看護学校時代から、再三言われてきました。
どんなに年を取っても、認知症になっても、羞恥心はあります。
どうすれば素早く、丁寧に行えるかは経験も必要でしょうね。
しかし最近のおむつは本当に性能が良くなっていますね。
吸収もいいし、おむつかぶれもほんとに少なくなりました。
肌触りもいいですしね。
人の1回の尿量は200ml前後が正常ですが、どんな時だってあります。
病気によって尿量が多かったりもします。
その人の排尿の排泄パターンや、尿量、性状、などによって
使うおむつも選定が必要です。
おしっこに菌がいてたりすると、それが原因で
おむつかぶれを引き起こしたりもします。
高齢者は夜間におしっこの量が増える人が多いし、
夜間の頻回なおむつ交換は、本人や、介護者の睡眠の障害にもなります。
なので、夜間用のおむつは容量が大きかったりします。
それでも朝起きたら大洪水!シーツまで汚染した交換が大変だった💦
ということもあります。
でも、だからといっておむつやパットを何枚も重ねないでください。
そんなことをしたって尿は吸収しません。
おむつをよ~~~~~~く見てください。
吸収パッドの裏はビニールで覆われていますよね。
なので、何枚おむつを重ねたところで、
ビニールのところで止まっちゃいますから、その下のおむつまでは
行き当たりません。
そっか!
「じゃ、1枚目のおむつはビニールのところを少し穴をあけておけば
下に行くんじゃない?」
そう思ってパッドの真ん中あたりに穴をあけてくれる方がいます。
よ~~~~~~~く考えてみてくださいね。
パッドには高分子吸収ポリマーという、
水分を瞬時に固める素材が入っています。
なので、おしっこはパッドに即座に吸収されて、下まで到達しません。
「じゃ、なんでおむつからおしっこが漏れちゃうの!?」
そのおむつは、その方にピッタリあったおむつですか?
腰回り、おしりの大きさ、太ももの太さ・・・
その方の排泄のパターンにあっていますか?
尿量はどうですか?
そんなことを考えて選びましたか?
おむつの当て方は、適切ですか?
ギャザーはしっかり立ててますか?パッドを入れるときはしっかりギャザーの中に入れてますか?はみ出ていませんか?
テープはちゃんと固定できてますか?
止め方はあっていますか?
本人はおむつを外したり、触ったりされないでしょうか?
などなど、チェックするところがいっぱいあるのです。
おむつの問題だけじゃなくて、パッドや、当て方や、本人の動き・・・
など、
おむつからの尿漏れには、いろんな原因が重なって起こっていることが多いです。
なので、
「おむつ交換が頻回」
「尿漏れがひどい」
「おむつかぶれができた」
「どんなおむつを使えばいいのかわからない」
などなど
おむつのことでお悩みの時は、
ヘルパーさんか、訪問看護師に相談してみてはどうでしょう。
ヘルパーさんや看護師の中には
「おむつフィッター」という資格を持つ方もいます。
おむつに関する情報をたくさん持っているので、
適切なアドバイスをしてくれます。
またおむつは、市町村によりますが、申請すると支給されます。
毎日使うおむつです。
費用もかさんできます。
在宅介護でのわからないことは、遠慮なく市町村や、
サービスを使っていればサービス事業者さん、
ケアマネジャーに相談すればいいのです。
一人で抱え込む必要は全くありません。
もし、それでもなんだか相談しにくいということなら、
こちらでご相談を承ります。