価値とこころ
マーケティングはいつの時代も進化してきました。
1950年から60年、アメリカの基幹産業が製造業であった時代には、「製品中心のマーケティング」が開発されました。
70年代に入り、日本やアジア製品がアメリカ製品を脅かし,アメリカは需要創出のために、製品ではなく消費者を中心にしなければならなくなりました。
これが「消費者志向のマーケティング」です。「セグメント」や「ターゲティング」、「ポジショニング」という新しい言葉で彩られています。
今はまだこの段階でしょうか。
次はどうなるのか。
そろそろ始まりかけています。「価値主導のマーケティング」です。何に価値を置くかによって売り方、売るものが変わってきます。
そもそも価値とは何でしょう?売り手は、自分の言葉で商品の価値を語ってきました。
「秘伝のたれ」というフレーズもそうでしょう。
そして、売るために消費者にとっての商品価値を話し始めました。
でもさらに時代が進んで、消費者はより精神的な価値を求めるようになりました。その現れのひとつが、SDGsです。
でも本当に価値ばかりを求めているのでしょうか?
少し疑問に思うこともあります。
相手の価値を満たすためにマーケティングを考えてきたが、相手の心は満たしてきたのだろうか?
価値とこころはイコールではありません。
価値を満たしてもこころは満たされないこともあります。
SDGsの根幹に「誰も置き去りにしない」という考えがあります。「誰も置き去りにしない」の「誰も」の中には、相手も自分も入ります。
相手の心も、自分の心も置き去りにしないことです。
SDGsに目標を
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