小さな積み重ねのパワー

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以前、「SDGs」の講演会に参加しました。SDGsとは2030年に向けて世界が合意した「持続可能な開発目標」のことで、全部で17項目です(詳しくは割愛)。講演はなかなか興味深いものでした。その中で私が一番衝撃を受けたのは、インド・ムンバイの海岸の写真です。一面に海洋プラスチックが打ち上げられ、ちょっとドキッとしましたね。その他、気候変動、ジェンダー、難民など世界の様々な問題を取り上げていました。その時考えたのが、大きな取り組みと小さな取り組み、双方の重要性です。大きな取り組みは、世界会議(COP等)、国連活動、メディア報道、環境活動家アクション(グレタさん他)などなど。

一方の小さな取り組みはなんでしょう。もらったパンフにみっしり書いてありました。例えば、節電、ペーパーレス、節水、リサイクル、詰め替え、マイバッグ、寄付・・・などなど。今回はこの「小さな取り組み」を考えてみます。まず行動する人数(規模)と、継続性(時間)が重要。少人数が短期間だけやっても単なるマイブームになってしまう。そのうち「自分だけやっても無力だよな」とか「俺がやめても影響ないよな」と考えてしまう。だからある程度の規模と継続で臨界点を超える必要がある。それがロジャース曲線の16%の壁です。実行者数が16%を超えると急激に普及します(この話はまたあらためてしますね)。そのためには大きな取り組みとも連動する必要があるわけですが、ここではコツコツレベルで話を続けます(SDGsからも離れます)。

イチロー選手の名言があります。「ちいさいことを重ねることが、とんでもないところへ行くただひとつの道」。彼が毎日のトレーニングや生活習慣をとても大切にしていたことは有名ですね。「たった2%の差」という話があります。99%と101%って2%しか差がありません。では、明日が今日のパフォーマンスの99%の場合と101%の場合の違いを考えてみましょう。1年(365日)たつとどうなるか? 前日の99%が続いた場合は、最初のおよそ100分の3に縮まります。一方前日の101%が続いた場合はおよそ38倍に拡大します。その差は1000倍以上。え、計算あってる? いかにちょっとずつでも成長することが大事かよくわかります。人権、環境などの改善行動も、学習・自己成長も同じです。コツコツとした努力を怠らず、少しずつでも前進していきたいですね。

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