「水浴び神輿」
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【祝みこし】
6歳の時の子供の日
午前中子供みこしが行われ
午後から大人が子供を祝う
祝みこしと言うのが行われた。
この祝みこしは
去年から初まって好評だった為
今年も行われる事になった。
(´∀`*)ウフフ
このおみこしは
40歳以下の父親が
強制参加させられる様で
俺の父親も参加する事になる。
この時使われてたおみこしは
毎年夏祭りやお正月に使われてる
見慣れて何も変わり映え無い
いつものおみこしだった。
この祝みこしが
子供の日に開催される訳は
町内会のお金で買ったおみこしの
有効活用が目的らしい。
この話は
母親達が公園でのベンチにいた時
雑談してる話し声が俺にも聞こえ
「お祭りやるんだ!」と喜んだ。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
そして当日の午後
父親がおみこしを担ぐ為
家の中で腰にシップを張り
ふんどしに着替えて法被を着た。
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【コース確認】
そして準備が出来た父親は
母親に対し「何か恥ずかしい」と
愚痴を漏らしてる。
この時母親は
大笑いしながら父親に
「みんな同じ格好だし恥かくのは
一緒だから大丈夫」と言ってた。
そして我々は
おみこしのスタート地点の
3街区の野球場に向かって行った。
(*´-∀-)フフフッ
この場所で俺は
祝みこしのコース案内を発見し
どんな道のりを行くのか確認した。
( *゚ェ゚))フムフム
その道のりは
おみこし3台で列をなして
三郷団地の真ん中を
突っ切って行くコースだった。
しかしよく見てみると
三郷団地の中間地点で
道の色が変わってて
担ぐ人達が交代する感じだった。
更によく見ると
コースの途中に水滴の様な印があり
それが何を意味するのか謎だった。
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【迫力】
この水滴マークが何なのか
母親にも解らないと言うので
父親が担ぐおみこしと一緒に歩き
何なのか確かめてみる事にした。
そしてやっと祝みこしが始まり
父親がおみこしを担いで
ワッショイワッショイとみんなで
やけくその様な大声で叫び出した!
そのおみこしの大きさは
子供みこしの10倍位大きく見え
まるで神社その物が
おみこしに乗ってるようだった。
俺は
みこしの大きさと
大人達の怒号の迫力が凄くて
ワクワクしながらついて行く。
((o(*´∀`*)o))♪
この迫力あるおみこしに
完全に見入ってしまった俺は
父親の真横に行って
「一緒に担ぎたい!」と言った。
しかし父親は
「まだ無理だから下がってなさい」
そう言われてしまったが
担ぎたい興奮が冷めやらない。
その瞬間!
俺の真横から突然大量の水が
シャワーの様に浴びせられ
ビショビショになってしまった!
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ
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【水浴び】
しかしビショビショになっても
水を浴びせられる状態が止まらず
ビックリしてしまった俺は
急いで母親の所に逃げて行った!
ヒィィィ!!ε=ε=(ノ;゚Д゚)ノ
すると母親が
「ここが水滴マークの所ね」
そう言って俺が濡れてるのを見て
大笑いしてた。
どうやらこの場所は
おみこしを担ぐ人が
熱中にならないように大勢で
水を浴びせてる場所だった。
しかもホースを引っ張って来て
そこから水を出してる物だから
シャワーを浴びてるみたいだ。
更におみこしの周りにいる子供にも
当然俺にも遠慮なく水をかけてきて
みんなこの水浴びではしゃいだ。
*゚。+(n´v`n)+。゚* ワーィ♪
どうもこの水浴びも
子供の日のお祭りの一環の様で
水をかける大人達も
遠慮なく子供に水をかけてた。
そして更に祝みこしが進んで行き
また水滴マークの場所につき
そこで大量の水をみんなで浴びて
俺もみんなもはしゃいでた。
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【お疲れ様】
その後祝みこしは
4か所の水浴び場所を通り
子供と一緒に騒ぎながら
団地の中間地点に到着した。
ここで
次の団体に神輿が引き継がれ
父親が担いでいくコースを
完全走破できたのだった。
この時俺は
服を着たままずぶ濡れ状態で
濡れた服から体温が取られ
もう寒いくらい。
でもしばらくすると
洋服がすぐ乾いてしまい
体が元の状態に戻った。
( ´ー`)フゥー...
そして父親は
そのまま野外休憩所に行き
みんなで酒盛りを始めてしまう。
ヾ(*´∀`*)ノ
母親と弟と俺は
そのまま家に帰って
すぐにお風呂に入れられ
父親の帰りを待つ事にする。
でも返ってきた父親は
疲れてるのに酔っぱらってて
そのまま着替えずに
リビングでしばらく寝てた。