スウェーデン式 Happyな会社作りマニュアル⑧SDGsでも使ってるOGSMの活用

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ビジネス・マーケティング
経営者の皆様、おはようございます! ①-⑦では、チームビルディング、企業文化をどのように作っていくかをお話しさせて頂きました。

 今回は、経営理念をどのように行動に落とし込むか? です。みなさま、OGSMってご存じでしょうか?

 元々は日本の自動車業界で使われていたものが、P&Gで活用され、その後多くの米国企業やコンサルタントで使われるようになったとの事です。

 日本のKaizenが6∑で欧米で使われている歴史と似ていますね。

 O: Objective 目的  G: Goal ゴール S: Strategy 戦略 M: Measurements 評価 の頭文字を合わせて、OGSMと呼ばれています。

 先ずはObjective(目的)を決定します。経営理念・Vision・Missionがそれにあたります。

 みなさまご存じSDGsを見ていて、OGSMの手法に似ているな、と思いました。

 SDGsは国連が策定した国際目標で、「持続的可能でより良い世界を目指す」 ですね。 国連の経営理念みたいなものです。 したがいまして、「持続的可能でより良い世界を目指す」がO: Objective 目的 になります。

 そして、その経営理念「持続的可能でより良い世界を目指す」のG:Goalとなるのが、17のゴールです。

 次にS:Strategy 戦略 ですが、SDGsで言うと、17のゴールに対し、169個のターゲットが設定されています。 例えば、1 貧困をなくそう に対し、下記7個のStrategyが作られます。

 そして、Measurement 評価 ですが、それぞれのStrategyに対し、指標(KPI)が設定されていますね。表紙の画像ご参考。

 感覚的にわかっていただく事が出来ましたでしょうか?
 SDGsを実際に行ってみる事により、OGSMの使い方がわかります。逆に言うと、OGSMの手法は世界的にも標準的に使われている、認められているという事になります。

 御社でも使ってみてはいかがでしょうか? ちょっとイメージトレーニングしてみましょう。

 例えば、Amazonでは”地球上で最もお客様を大切にする企業になること”という理念を掲げています。ごれはOGSMのO目的になりますね。

 それに対し、Goalを設定します。例えば、CS 業界No1 とか、HPにもあるように、地球上でもっとも豊富な品揃え とか、OLP16番の地球上で最高の雇用者になる とか、一つのO目的に対して、何をもって”地球上で最もお客様を大切にする企業”と言えるのかを考えます。そして、いくつものGoalを設定する事が出来ます。 

 次のSのステップでは、Goalの一つである、例えば”地球上でもっとも豊富な品揃え”を達成するための、戦略を立てます。進出している業界の数を増やす、一つの商品に対し、サイズや色そろえを増やす など、Goalを達成するためのStrategyを増やします。

次に、その年の目標の数値を立てます。M:評価です。 進出する業界を増やすとしたら、それを5としたら、カウント方法(評価方法)をきちんと決めておきます。 そして、具体的に達成する方法を考え、毎月、毎週数字を追いかけていきます。

 そして、最後に担当する部署や担当者名を記載します。誰が無いをしなければいけないのかをはっきりさせるためです。

 担当者からすれば、何を達成すればよいのか、とても明確になります。自分がどの部分を担当し、実行することにより、会社が目的を達成できることに近づくことが明確にわかります。

 最後に、OGSMすべてを一枚の紙に印刷します。かなり大きくなりますが、それにより、会社全体が進む方向のだれが何を担当しているかが明確にわかります。

 Strategyの設定はトップダウンでもボトムアップでも構いません。Goalを達成するための複数のStrategyを作る必要がありますよね。

 なんとなーくわかっていただく事は出来ましたでしょうか?

 会社の経営理念をどのように個人まで落とし込み、どのように評価し、KPIは何なのか? がわかり、全体像まで見る事が出来ます。

 当社では毎年作っています。作るのは大変ですが、日々忙しい時に何に集中しなければならないか?を思い出す良い資料になりますので、ぜひ皆様の会社でも作ってみてください。

 それでは今日も良い一日をお過ごしください!
 最後までお読みいただきありがとうございます。
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