186.意外な野「カルシウムが豊富」なものの代表格である「牛乳」。
意外な野「カルシウムが豊富」なものの代表格である「牛乳」。
カルシウムの補給源としておなじみですが、実は牛乳以上に、あるいは牛乳と同じくらい豊富なカルシウムが含まれている食材が、いくつか存在します。
「牛乳を飲むとおなかがゴロゴロする」「牛乳があまり好きじゃない」といった理由で牛乳を飲めない人にも推奨できる「カルシウムが豊富な食材」、どのようなものがあるのでしょうか。
管理栄養士の岸百合恵さんに聞きました。
牛乳はカルシウムの「吸収率」も高め
Q.そもそも、カルシウムとはどんな栄養素なのですか。
岸さん「カルシウムは人体に最も多く存在するミネラルで、体重の1~2%(体重50キロの成人で約1キロ)を占めるとされています。
カルシウムの99%は、マグネシウムやリンと結合して骨格、歯を形成しており、残りの1%は血液中や細胞中など、体内に広く存在しています。
血液中のカルシウム濃度は一定に保たれ、濃度が下がると骨から溶け出し、濃度が高くなると骨に沈着します。
溶け出す量が多くなることでリスクが上がる病気が、『骨粗しょう症』です。その他、カルシウムは細胞の分裂や分化、血液凝固作用の促進、筋肉収縮、神経興奮の抑制などに関わっています。
通常の食事で取り過ぎることはありませんが、サプリメントなどで過剰に摂取すると、高カルシウム尿症や高カルシウム血症、泌尿器系結石、前立腺がん、軟組織の石灰化、便秘といった健康障害の原因となります。
また、亜鉛や鉄といった他のミネラルの吸収も妨げられます。
なお、耐容上限量(18歳以上)は男女ともに1日2500ミリグラムと設定されているため、カルシウム強化食品や
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