正解は土からです。土壌中に含まれるカルシウムを植物が吸収し、その植物を牛が食べることでカルシウムを取り入れています。
骨を強くするためには牛乳や乳製品からカルシウムを摂ることがよいとされていますが、カルシウムは野菜からとったほうが良いのです。
動物性タンパク質を多く取る国ほどhip fracture(大腿骨近位部骨折)が多いという調査があります。
また、カルシウム摂取量が多い国ほどhip fracture(大腿骨近位部骨折)が多いという調査もあります。
これはカルシウムのパラドクスと呼ばれている現象で、カルシウム摂取量が多いアメリカ、カナダ、ノルウェー、スウェーデン、オーストラリア、ニュージーランドでは大腿骨近位部骨折が多いとされています。
動物性タンパク質である乳製品や、肉、魚などは酸性度が高いとされています。人間の体は体を弱アルカリ性に保たなくてはならないため、骨のカルシウムを使ってしまい、カルシウムや骨の成分は尿と一緒に体から出て行ってしまうため、骨折率が高くなるようです。
アフリカのバンツー族の大人の女性は1日のカルシウム摂取量が250から400ミリグラムとされています。カルシウムの推奨摂取量は1日に約1000ミリグラム程です。
バンツー族の人たちは乳製品も食べない生活で、カルシウムは植物から採っています。
それにも関わらず、骨折は少なく、一人の女性は平均して10人ほどの子供を出産し、授乳しているそうです。
馬や象といった草食動物でも、巨大な体を草などの植物からカルシウムを摂ることで保っています。
日本では昔から野菜と魚からカルシウムを摂ることが一般的でした。カルシウムは野菜から摂り、肉や乳製品は摂りすぎないことをおすすめします。