薬だけに頼らず、メンタルを改善するには? ― BPSモデルから考える、こころの回復 ―

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コラム
「薬を飲んでいるのに、なかなか良くならない」
「このままずっと薬に頼り続けるしかないのかな……」

そんな不安を抱えたことはありませんか?

まず大切なことをお伝えします。
薬は、メンタルの回復を助けてくれる、とても大切な存在です。

ただ、BPSモデルという視点で見ると、
投薬だけで治療が完結するケースは、実は多くありません。


BPSモデルとは?


BPSモデルとは、心の不調を
 • Bio(生物):脳・体・生理的な状態
 • Psychological(心理):考え方・感情・行動のパターン
 • Social(社会):人間関係・生活環境・社会的ストレス

この3つの側面から理解しようとする考え方です。

こころの不調は、
「心だけの問題」でもなければ、
「体だけの問題」でもありません。

心・体・環境が、影響し合って起きている
それがBPSモデルの基本的な考え方です。


なぜ投薬だけでは回復しきれないことが多いのか


薬は、脳内の神経伝達物質のバランスを整え、
不安や落ち込みを和らげてくれます。

これは、BPSモデルでいう
生物学的アプローチです。

とても重要な治療ですが、
もし、
 • 強いストレス環境
 • 人間関係の悩み
 • 睡眠不足
 • 栄養の偏り
 • 自分を責め続ける思考パターン

こうした要因がそのままだったとしたら、
薬だけで安定した回復を続けるのは、
やはり難しくなります。

BPSモデルでは、
生物・心理・社会のすべてに、少しずつ働きかけることが、
回復の鍵だと考えます。


身体からのアプローチ:回復の土台を整える


まず取り組みやすいのが、
体のコンディションを整えることです。

睡眠

睡眠不足の状態で、前向きに考えたり、
不安をコントロールするのはとても難しいもの。

まずは、
「眠れているかな?」
ここを見直すだけでも、心の状態は変わります。

栄養

近年では、鉄・ビタミンB群・亜鉛・たんぱく質など、
脳の働きを支える栄養素の不足に注目する治療もあります。

これは、
「心を栄養で治す」というより、
脳が回復するための材料を補う
という考え方です。

生活リズム

起きる時間・寝る時間・食事の時間が乱れると、
自律神経やホルモンバランスも崩れやすくなります。

生活リズムを整えることは、
とてもシンプルで、効果的なセルフケアです。

心理的なケア:考え方と反応のクセをゆるめる


多くのメンタル不調には、
 • 完璧主義
 • 自己否定
 • 過剰な責任感

といった「心のクセ」が関係しています。

カウンセリングや心理療法では、
これらを無理に変えようとするのではなく、
考え方の選択肢を増やすことを目指します。

「こう考えるしかない」から
「別の考え方もあっていい」へ。

この小さな変化が、
心の負担を大きく減らしてくれます。


環境調整:しんどさの根本を減らす


どんなに治療を頑張っても、
心が削られ続ける環境にいれば、回復は難しくなります。
 • 職場や家庭での人間関係
 • 働き方
 • 休み方
 • 責任の重さ

これらを調整することは、
「逃げ」でも「甘え」でもありません。

治るために必要な戦略です。


小さく試して、変化を観察する


全部を一度に変える必要はありません。
 • まず30分早く寝てみる
 • 朝、太陽の光を浴びる
 • 1日1回、深呼吸する
 • 自分を責める言葉を1つ減らす

できそうなことを、ひとつだけ試す。

そして、
「ちょっと楽になったかな?」
「気分はどうかな?」
と観察してみてください。

その小さな変化の積み重ねが、
回復への確かな道になります。


おわりに


薬は、あなたを助ける大切な存在です。
でも、薬だけにすべてを任せなくてもいい。

心・体・環境。
その中から、今の自分にできそうな一歩を選んでいけばいい。

もし、
「何から始めたらいいかわからない」
「一人で考えるのがつらい」
そんな時は、誰かと一緒に整理することも、回復への大切な一歩です。

オリーブの心理室では、
あなたのペースに合わせて、
回復の道を一緒に考えていきます。

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