強迫性障害の「モグラ叩き現象」とは?不安が増えてしまう理由と対処法

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コラム
「不安を消しているのに、なぜか増えていく」

強迫性障害を経験していると、こんな感覚になることはないでしょうか。

一つ不安を解消したはずなのに、
また別の不安が出てくる。

確認したのに、また確認したくなる。

そして気がつくと、
最初よりも不安が増えている。

この状態は、まるで

「モグラ叩き」

のように感じられることがあります。

一つ叩くと、また別の場所から出てくる。

今回はこの「モグラ叩き現象」について、
その仕組みと対処のヒントをお話しします。


モグラ叩き現象の具体例

たとえば、こんな流れです。
 • ガスの火を消したか不安になる
 • 確認しに戻る
 • 一度は安心する
 • でもまた「ちゃんと見た?」と不安になる
 • もう一度確認する

ここまではよくある流れですが、
さらにこんな変化が起きることがあります。
 • 「何度も戻るのはおかしいのでは?」
 • 「確認をやめられるか試してみよう」
 • 「この対処は正しいのか?」

つまり、

最初は一つだった不安が、
どんどん増えていく

という現象が起きます。


なぜ不安は増えてしまうのか?

ここで少し大事なポイントがあります。

それは、

不安を消そうとする行動そのものが、
不安を強くしてしまうことがある

ということです。

人の脳は、

「何度も確認すること」=「重要な問題」

として学習します。

つまり、

確認すればするほど、

「ここは気をつけるべき危険なポイントだ」

と脳が判断してしまうのです。

その結果、

さらに不安が出やすくなり、
また確認したくなる。

こうして、

不安 → 対処 → 不安が増える

というループができあがります。


強迫は「枝分かれ」していく

この現象は、こんなふうにも説明できます。

最初の不安:

→ ガスの火が心配

次の不安:

→ ちゃんと確認できたか

さらに:

→ 確認の仕方は正しいか
→ 確認をやめられるか
→ 今の行動は正しいのか

このように、

強迫は形を変えながら増えていく

ことがあります。

まるで木の枝のように、
どんどん広がっていくイメージです。


抜け出すヒントは「全部解決しないこと」

ここで大切なのは、少し逆の発想です。

それは、

「全部の不安を解決しようとしないこと」

です。

普通は、

不安があれば解消するのが自然です。

でも強迫性障害の場合、

それが逆効果になることがあります。


具体的にできること

いきなり全部変える必要はありません。

たとえばこんな小さな一歩からでもOKです。
 • 確認は1回だけにしてみる
 • 不安があっても、すぐに戻らない
 • 「あ、不安が来たな」と気づくだけにする

ここで大事なのは、

不安を消すことではなく、
不安があっても行動することです。


「我慢」ではなく「そのままにする」

ひとつ注意したいのが、

これは「我慢」とは少し違うということです。

我慢は、

「不安を感じないように耐える」

イメージがあります。

でもここでやりたいのは、

不安があっても、そのままにしておくこと

です。

不安は波のように、
自然と上下していくものでもあります。


あなた一人ではありません

もし今、

「不安がどんどん増えていく」

と感じているなら、

それは決して珍しいことではありません。

強迫性障害では、
多くの人が同じようなループを経験します。

そしてそれは、

性格や意志の問題ではなく、

脳の働きのクセとも言えます。


まとめ
 • 不安は「モグラ叩き」のように増えることがある
 • 確認や安心行動が、逆に不安を強くすることがある
 • 強迫は枝分かれして広がっていく
 • 抜け出すヒントは「全部解決しないこと」
 • 不安があっても行動することが大切


少しでも「これ、自分と同じだ」と感じたら、
それだけでも大事な気づきです。

焦らず、少しずつ。
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