寝ても覚めても、おなじ考えがグルグルして、
朝起きたらまた今日が始まっちゃう…そう思うと、
胸の奥がズンと重くなる。
このまま一生、
抜け出せないんじゃないかって怯えてしまう。
そういう経験ってありませんか?
不安の波に飲まれて、
頭の中の妄想が大きく感じてしまうあのしんどさ。
今回は、その不安と考えすぎと
じょうずに付き合っていくためのコツについて、お話していきますね。
じつは、あなたの頭の中に、
同じことをずっと繰り返している、お喋りさんが住んでいるんです。
その考えが止まらない状態を、
心理学では”反すう思考”といって、
脳が一種の中毒みたいに、思考のループにはまることがあるんです。
なので、
「なんでこんなに考えすぎちゃうんだろう」と、
思い悩む必要はないんです 。
ただ、脳がお喋りをやめるタイミングを忘れているだけだから。
そこで大事なコツを一つ。
グルグル考えている自分と、
自分そのものを一度切り離してみること。
「ちょっとなに言ってるか分かりません」って、
思うかもしれないけど、
頭の中で喋っている声を、
観客みたいに少し距離を置いて眺めてみてください。
「ああ、いま自分はこんな心配をしてるんだな」
「また同じことを繰り返し考えてるんだな」って。
映画のワンシーンを見ているみたいに。
これはメタ認知と言って、
自分の思考を客観視することなんです。
このメタ認知が高い人ほど、
不安を軽減しやすいことが心理学の研究で分かっています。
でも頭で理解していても、
実際やろうとすると最初は難しいですよね。
そこで、もっと簡単に、
今ここに戻るための方法も紹介しますね。
例えば、
水道の蛇口をひねってみる。
水が出る音、手に触れる温度、石鹸の泡の感じ。
そういう細かな刺激に、
ほんの少しだけ意識を預けてみてください。
すると不思議なことに、
さっきまで頭の中でグルグルしていた声が、
ほんの一瞬だけ静かになるんです。
その静けさの中で、
考えている自分と、その考えをただ見ている自分が、
別々に存在しているってことに
ふっと気づけるようになってきます。
それは小さな一歩のようで、とても大きな一歩です。
考えないようにするんじゃなくて、
考えている自分を観察する。
これが、
自分の心の主導権を取り戻す、きっかけにもなります。
ほかにも普段の生活で、
次のことを習慣にするのもオススメです。
・シャワーが肩に落ちる感覚に集中する。
・コーヒーの香りを深く吸い込む。
・風が頬を通る温度を感じる。
そんなほんの数十秒の感覚の積み重ねで、
少しずつグルグル思考の渦を緩めていけます。
しばらく続けていると、
思考の観客席に座れるようになっていると思います。
少しずつでいいので、
グルグル思考と距離を取る力を育てていきましょう。
最初は上手にできなくて当然です。
練習を繰り返していくことで、
脳は、「あ、ここに戻ればいいんだ」って覚えていきますから。
考えすぎの癖は、
まるで固く結ばれた糸みたいに、
ゆっくりほぐれていくものです。
無理に不安をゼロにする必要はありません。
ただ自分の思考と、ほんの少し距離を置いて、
自分を苦しめている内側の声に巻き込まれないようにする。
それだけで、
あなたの心は前よりずっと軽くなっていますから。