「自分は、誰の役にも立っていないかも」
そんなふうに感じたことはありませんか?
実は、心理カウンセラーとして多くの人と接する中で、
この「必要とされていない」という感覚で悩んでる人を、
何人も見てきました。
できないことより、怖いもの
年齢を重ねると、以前はできていたことが少しずつできなくなってきます。
それは自然なこと。
でも、本当に怖いのはそこではないんです。
本当に怖いのは、「自分の居場所がない」と感じることです。
●家族の役に立っていない
●誰かに頼られることがなくなった
●自分はいてもいなくても同じなんだと
こうした「居場所がない」「役割を失った」という感覚が、
人の心を深く傷つけていきます。
役割を失うと、何が起こるのか
役割がないと感じると、人はこんな変化が起きてきます。
●外にでる気力がなくなる
●人と話すのが面倒になる
●身だしなみを気にしなくなる
●「どうせ自分なんて」と思うようになる
●生きる意欲が薄れていく
このように行動が減っていくと、体力も気力も衰えていきます。
そして、ますます「何もできない自分」を感じてしまう。
そんな悪循環に入ってしまうんです。
役割は、心の薬
人は役割を持つことで、自分の存在意義を感じ、社会とつながりや、
生きる意味を見出すというものです。
つまり、役割は心の薬なんです。
◎「あなたが必要」
◎「あなたにしかできない」
◎「あなたがいてくれて助かる」
こうした言葉が、人の心を支え、行動を生み出し、
体も心も元気にしてくれます。
承認してもらえると嬉しいですよね。
すぐできる「役割」の見つけ方
役割って言っても、大きなものである必要はありません。
小さくても、あなたにしかできないことがいっぱいあります。
たとえば、
家の中での役割:
◎朝の新聞を取ってくる
◎植物の水やりを担当する
◎簡単な料理を作る
◎ゴミ出しの日を教える
◎親や兄妹、パートナーの話を聞いてあげる
趣味やサークルでの役割:
◎仲間との連絡係
◎新人さんのお世話をする
◎得意なことを教えてあげる
教える側になる:
◎若い世代に経験を語る
◎趣味や特技を教える
◎地域の歴史を伝える
どれも特別なことではありませんよね。
でも、「あなたにお願いしたい」と言われることが、
心にとってどれだけ大きな意味を持つか。
「頼る」こともだいじ
ここで大切なことを一つ。
「人に頼られる」だけが役割ではないんです。
「人を頼る」ことも、立派な役割なんですよね。
あなたが誰かに助けを求めることで、
その人は「役に立てた」と感じられます。
あなたが感謝を伝えることで、
相手の存在価値を認めることになります。
つまり、頼ることで、相手に役割を与えているんですね。
一人で抱え込まず、助けを求めること。
それもまた、人と人をつなぐ大切な役割です。
小さくても、あなたにしかできないこと
「自分には何もできない」と思っていませんか?
でも、本当は誰にでも、その人にしかできないことがあります。
◎あなたの笑顔
◎あなたの「ありがとう」
◎あなたがそこにいること
◎あなたの経験や知恵
◎あなたの優しさ
これらすべてが、誰かの役に立っているんですね。
「あなたが必要」を伝え合おう
もしあなたの周りに、元気がない人がいたら、こう伝えてみてください。
「あなたがいてくれて助かる」
「あなたにしかできないことがある」
「あなたが必要よ」
そして、あなた自身も、周りに助けを求めてみてください。
完璧である必要はありません。
お互いに役割を持ち、支え合う。それが、心の健康につながります。
「必要とされている」という感覚が、人を元気にします。
そして、あなたは必要とされています。
もし一人でなにかを抱え込んでいたら、小さな役割を見つけて、
支え合いながら生きていきましょう。
あなたの存在が、誰かの光になっていますように。