虹色の蟹⑬

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コラム
二年生になり、気がつくと、
あれほど続いていたいじめは、
いつの間にか、なくなっていました。

そして私自身の、あの頃の異様な行動も、
いつの間にか、なくなっていました。

きっと、いじめをしていた子どもたちも、
異様な行動をしなくなった私に、
飽きてしまったのだと思います。

もちろん、
あの出来事を忘れたわけではありません。

心のどこかには、ずっと残っていました。
そして表面上は静かな学校生活が、また始まりました。

そんなある日、
思いがけない出来事が起こりました。

私が図工の時間に描いた「虹色の蟹」の絵が、
学校の中で表彰されたのです。

そしてその絵が学校の廊下に、飾られることになりました。

自分が描いた絵が、みんなが通る場所に飾られている。
それは、私にとって初めての経験でした。

嬉しくてたまらなくて、
特に用事があるわけでもないのに、
何度もその廊下へ行きました。

そして、誰にも気づかれないように、
そっと、自分の絵を見上げていました。

私が描いた絵・・・

そんなふうに思いながら、少し離れたところから、
何度もチラチラと眺めたりもしていたのです。

目立たないように、
静かに過ごしていた二年生の生活。

その中で、この出来事は、
私の心に小さな光を灯してくれました。

そして、このあと__

私の人生を少し変えることになる、
ある出会いが訪れます。

mito

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