初めて、怖くない怒りを見た日⑭

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コラム
私は長い間、
「大人が怒る=怖い」そう思って生きてきました。

でも、小学三年生のある日__
その考えが、初めて変わる出来事がありました。

別の学校から転勤してきた女性の先生が
三年生のときに、担任になりました。

その先生は、ひとりひとりの顔を見ながら、
いつも”笑顔”で、フルネームを呼んで話しかけてくれます。

その先生が笑顔じゃない日は、ありませんでした。

私はその先生のことが、とても好きになりました。

最初の頃の私は、いつも下を向きで、
先生とほとんど話すことがありません。

けれど、少しずつ先生と打ち解け、気が付けば自分から、
冗談まで言うようになっていました。

それと同時に私の性格も少しずつ明るくなっていき、
女の子のお友達も沢山増えました。

私にとって、
その先生は初めて出会った”怒らない大人”でした。

けれど、ただ1度だけ__
先生が笑顔じゃない日がありました。

クラスには一人だけ、やんちゃな男の子がいました。

その子は、男子を何人も引き連れて、
リーダーのような存在でした。

強気な態度で、他の子に命令するような、
クラスでも目立つ子でした。

そんなある日__

その男の子が、クラスの男の子に暴力を振るいました。

それを見た担任の先生が、そのやんちゃな子に
初めて怒ったのです。

それを見た瞬間___

私は一瞬、体が固まりました。

また”大人の怖い怒り”が始まるのかと思っていました。

でも__

それは、私が知っている怒りとは違いました。

先生は、その男の子にこう言いました。

「叩かれたら、痛くて悲しいでしょう。どうしてお友達を叩くの?」
そう言いながら、先生は涙を流していました。

私はその光景を見て、初めて思いました。

”怒りなのに、怖くない”

そんな怒りも、この世にあるんだと知った日でした。

mito



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