自分の心に土足で踏み込まれたとき、言葉を失ってしまうあなたへ

自分の心に土足で踏み込まれたとき、言葉を失ってしまうあなたへ

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コラム
誰かに、自分の大切な領域へいきなり土足で踏み込まれるような質問をされたとき。

ふいにそんな場面に出くわすと、胸の奥がキュッと縮んで、うまく言葉が返せなくなってしまうこと、ありますよね。

頭の中が真っ白になって、ただただその場に立ち尽くしてしまう。

そんな自分を、「どうしてうまく返せないんだろう」「弱気なのかな」と責めてしまう必要なんて、これっぽっちもありません。

実は、そうやって固まってしまうのは、あなたがそれだけ自分自身の心を大切に守ろうとしている証拠でもあるんです。

心理カウンセラーとして、日々いろいろな方のお悩みを聞いていますが、そんなふうに言葉を飲み込んでしまう方は、とても繊細で、相手の気持ちを想像できる優しい心の持ち主が多いと感じます。

無遠慮な質問を投げかけられたとき、心の中では「それは話したくないことだな」という小さな拒絶のサインが鳴り響いています。

けれど、相手を傷つけたくないという優しさが邪魔をして、どう伝えれば角が立たないか、どう返せば穏やかにその場を収められるかと、一生懸命に考えてしまうのですね。

考えることそのものが、相手の土俵に乗ろうとする行為だから、返って言葉が詰まってしまうのです。

そんなときは、無理に返答しようとしなくても大丈夫です。

あえて、返事をする前に「間」を置いてみてください。

「うーん……」と小さくつぶやきながら、少しだけ視線を外す。

それだけで、相手に「今は答えにくいですよ」という空気を、無言のうちに伝えることができます。

言葉で完璧に跳ね返そうとしなくていいんです。

あなたには、自分の心を守るための「心の境界線」を引く権利があります。

「それはちょっと、秘密です」と、笑顔でかわすこともあれば、「ごめんなさい、今はまだお話ししたくないんです」と、誠実に伝える方法だってあります。

でも、一番大切なのは、あなたが自分自身に「今は答えたくないんだね」と気づいてあげること。

自分の心を無理に開かせる必要はありません。

固まってしまった自分を、どうか「守ろうとしてくれたんだね」と、そっと撫でてあげてください。

あなたがあなたらしくいるために、自分の領域を大切にすることは、とても素敵なことです。

今日という日が、少しでもあなたの心にとって穏やかなものになりますように。


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