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ココナラブログ
【ゴーマンかますな、カウンセラー】
記事
コラム
カウンセリングルーム【弥九蔵の部屋】
2021/03/27 19:33
今し方、カウンセラー養成学校の講座で
事例検討会に参加してきたところである。
私以外の諸氏は専門用語を用いて、解釈、
見立て、果ては療法までも考えていたが、
私には、まだクライエントと向き合って
いない段階では、それは早計だと思える。
理屈のオンパレードで不快な時間だった。
おまけに、こういう場合はこうすべしと
いうカウンセリングの答えはないのか?
とは愚か極まりない。カウンセリングに
答えなどある筈がない。答えがなければ
カウンセリングできないカウンセラーに
カウンセリングの資格などありはしない。
人生、何事にも答えなどない。何が正解
かは人によって違う。心理カウンセラー
の役目は、その人それぞれの答えを探す
手伝いをすることにあるのだと私は思う。
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私も含めて、カウンセラーの姿勢として、
「クライエントの悩みを自分が解決して
あげなければならない」という気持ちで
カウンセリングするカウンセラーがもし
いるとしたら、それは傲慢な人だと思う。
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過日、自殺防止支援センター電話相談員
の最終面接でも述べたが、クライエント
(希死念慮・自殺念慮)を持つ人の人生
を決めるのはその人自身であり、自分が
解決できる、何とかしよう、というのは
思い上がった考え方だと私は思っている。
カウンセラーにできるのは、「思い」を
変える手伝いだけ。だから、こうあって
くれれば、という気持ちがもしあったと
しても、そこに誘導するようなことなど
は許されない。カウンセラーは「教える
先生」ではなくて、「寄り添う同志」で
いなければならない、というのが自論だ。
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カウンセリングは悩みを解決するために
行なうものだが、クライエントが自分で
気づいて悩みを解決するものであるため、
悩みを解決するためカウンセラーが何か
する必要はない。というよりもできない。
無論、物理的な問題ならば、社会資源に
つなぐことはできるし、クライエントが
積極的にそれを望んでいるなら手助けは
できる。だが、心の問題、特に、死のう
とまで追い詰められ、気持ちが固まって
いる相手に対しては、ただその気持ちを
受け入れ、見守ることしかできない場合
もある。何が何でも自分が止めてみせる、
死ぬんじゃないぞ、というのは、冷たい
ようだが、独りよがりの傲慢な考え方だ。
それこそ、「相手ではなく自分に意識が
向いている」カウンセリングそのものだ。
カウンセラーや各種相談員というものは、
常に、そんな重さ・つらさを抱えている。
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私は、甚だ未熟ではあるが、少なくとも、
「悩みを解決してあげなければならない」
というような気持ちでカウンセリングや
各種相談を行なう傲慢なカウンセラーに
なるつもりはないし、なりたくもないと
思っている。私はゴーマンはかまさない。
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駄文の御閲覧、心より感謝申し上げます。
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カウンセリングルーム【弥九蔵の部屋】
心理カウンセラー メンタルヘルス指導員 / 50代後半 / 男性
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