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【自分を見るな、相手を見よ】
記事
コラム
カウンセリングルーム【弥九蔵の部屋】
2021/03/26 18:32
過日、舘ひろし氏の談話を新聞で読んだ。
石原軍団の一員として被災地で炊き出し
ボランティアを行ってきたが、元々社長
の渡哲也氏は、「売名行為」ととられる
ことを嫌がって、別の支援方法を考えて
いたという。だが結果的に「炊き出しを
しよう」という結論が出たのは、「そう
思われて困るのは、あくまで我々であり、
被災地の皆さんのことを考えればやった
方がいい」という考えからだったそうだ。
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ここでの石原軍団は、自分達のことより
被災地の皆さんの方に意識を向けている。
物事を行う時、如何に自分よりも相手に
意識を向けられるか、心理カウンセラー
としても、カウンセリングを行う際には、
何より、その点に注意を払う必要がある。
クライエントからクレームが来ることを
心配し、無難にカウンセリングしようと
する時点で、既に、意識を向ける方向を
違えている。心理カウンセラーにとって、
「意識を向ける方向が違う」ということ、
それは、目の前のクライエントではなく、
自分のことを心配する、つまり、自分の
ことばかり考えて、クライエントを見て
いない、ということだ。カウンセラーに
あるまじき姿勢で、そんなカウンセラー
にカウンセリングする資格はないと思う。
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実は、私自身、このところ、生活のこと、
自殺防止支援の勉強、その他諸々あって、
このことを忘れかけていた。ブログにも
以前書いたことがあるほど意識していた
筈なのに、雑事に紛れ、疎かにしていた。
それを、舘ひろし氏の談話で思い出せた。
石原軍団の炊き出しは、世間から「売名
行為」ととられることよりも困っている
被災地の皆さんのことを心配するという、
相手に意識を向けているもので、それは、
クライエントからクレームが来ることを
恐れず、ただひたすらにクライエントの
ことを考える、カウンセラーのあるべき
姿勢そのものだと改めて考えさせられた。
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今後、どのような形でカウンセリングや
メンタルヘルスケア等に関わるにしても、
自分より相手に意識を向けられる姿勢を
持ち続けられるカウンセラーでありたい。
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駄文の御閲覧、心より感謝申し上げます。
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カウンセリングルーム【弥九蔵の部屋】
心理カウンセラー メンタルヘルス指導員 / 50代後半 / 男性
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