【自分を見るな、相手を見よ】

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コラム
 過日、舘ひろし氏の談話を新聞で読んだ。
 石原軍団の一員として被災地で炊き出し
 ボランティアを行ってきたが、元々社長
 の渡哲也氏は、「売名行為」ととられる
 ことを嫌がって、別の支援方法を考えて
 いたという。だが結果的に「炊き出しを
 しよう」という結論が出たのは、「そう
 思われて困るのは、あくまで我々であり、
 被災地の皆さんのことを考えればやった
 方がいい」という考えからだったそうだ。
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 ここでの石原軍団は、自分達のことより
 被災地の皆さんの方に意識を向けている。
 物事を行う時、如何に自分よりも相手に
 意識を向けられるか、心理カウンセラー
 としても、カウンセリングを行う際には、
 何より、その点に注意を払う必要がある。
 クライエントからクレームが来ることを
 心配し、無難にカウンセリングしようと
 する時点で、既に、意識を向ける方向を
 違えている。心理カウンセラーにとって、
 「意識を向ける方向が違う」ということ、
 それは、目の前のクライエントではなく、
 自分のことを心配する、つまり、自分の
 ことばかり考えて、クライエントを見て
 いない、ということだ。カウンセラーに
 あるまじき姿勢で、そんなカウンセラー
 にカウンセリングする資格はないと思う。
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 実は、私自身、このところ、生活のこと、
 自殺防止支援の勉強、その他諸々あって、
 このことを忘れかけていた。ブログにも
 以前書いたことがあるほど意識していた
 筈なのに、雑事に紛れ、疎かにしていた。
 それを、舘ひろし氏の談話で思い出せた。
 石原軍団の炊き出しは、世間から「売名
 行為」ととられることよりも困っている
 被災地の皆さんのことを心配するという、
 相手に意識を向けているもので、それは、
 クライエントからクレームが来ることを
 恐れず、ただひたすらにクライエントの
 ことを考える、カウンセラーのあるべき
 姿勢そのものだと改めて考えさせられた。
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 今後、どのような形でカウンセリングや
 メンタルヘルスケア等に関わるにしても、
 自分より相手に意識を向けられる姿勢を
 持ち続けられるカウンセラーでありたい。
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 駄文の御閲覧、心より感謝申し上げます。
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