【ゴーマンかますな、カウンセラー】
今し方、カウンセラー養成学校の講座で
事例検討会に参加してきたところである。
私以外の諸氏は専門用語を用いて、解釈、
見立て、果ては療法までも考えていたが、
私には、まだクライエントと向き合って
いない段階では、それは早計だと思える。
理屈のオンパレードで不快な時間だった。
おまけに、こういう場合はこうすべしと
いうカウンセリングの答えはないのか?
とは愚か極まりない。カウンセリングに
答えなどある筈がない。答えがなければ
カウンセリングできないカウンセラーに
カウンセリングの資格などありはしない。
人生、何事にも答えなどない。何が正解
かは人によって違う。心理カウンセラー
の役目は、その人それぞれの答えを探す
手伝いをすることにあるのだと私は思う。
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私も含めて、カウンセラーの姿勢として、
「クライエントの悩みを自分が解決して
あげなければならない」という気持ちで
カウンセリングするカウンセラーがもし
いるとしたら、それは傲慢な人だと思う。
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過日、自殺防止支援センター電話相談員
の最終面接でも述べたが、クライエント
(希死念慮・自殺念慮)を持つ人の人生
を決めるのはその人自身であり、自分が
解決できる、何とかしよう、というのは
思い上がった考え方だと私は思っている。
カウンセラーにできるのは、「思い」を
変える手伝いだけ。だから、こうあって
くれれば、という気持ちがもしあったと
しても、そこに誘導するようなことなど
は許されない。
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