「佐藤正午『熟柿』の感動」

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ども~、皆さん元気い~~!

「さぁ、もっと幸せに!」が、このブログのテーマです。

ブログのタイトルでは、“『熟柿』の感動”なんてありきたりの表現しかできない自分が情け無いと思うほど良かった。

読了後、あらためて帯紙に書かれていた5つ(5人)の書評を読んでみた。

書かれていることがまさにその通りであり、この本の売り上げを伸ばすためのお世辞の類いではないとよくわかりました。

実は数ヶ月前まで、不覚ながら“佐藤正午”という直木賞作家を知りませんでした。

たまたま僕の愛読書である「週間文春」の記事『週刊文春ミステリーベスト10 2025』の第10位にこの『熟柿』が入っていました。

ただ早速、本屋で買ったのは、第1位の『失われた貌』(櫻田智也著)でした。もちろん第1位ですからさすがの内容でした。

しかし、週間文春を読んだ時、なぜかこの『熟柿』も読んでみたいと思っていました。なぜか…

結局、佐藤正午という作家もまったく知らないので、まずはBOOKOFFで次の3冊を買いました。

・『月の満ち欠け』 なんと、直木賞受賞作
・『永遠の1/2』 デビュー作(アマチュア時代の作品)
・『正午派2025』 佐藤正午を知る年表入りガイドブックのような本

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入院中、読んだ本6冊。悪いことばかりじゃないな、と思った。

個性的でややコミカルな作風で、ご本人は競輪好きで庶民的な匂いがプンプンするのに、直木賞受賞作家という。よくわからない人だなぁというのが率直な感想。

やはり『熟柿』を読まなければならないと思いました。

退院後すぐ購入し、読み始めました。そしてすぐ読み終えました。

想像していた“佐藤正午”ではなく、帯紙の書評の通り「…一切の無駄がない、洗練された美しい文章で紡がれた、心を抉る(えぐる)物語」

また別の書評「読み終わった後、しばらく何も考えられなかった。茫然と表紙を眺めつづけた。…」

そしてまた別の書評「罪は消えない。自責も続く。それでもなお、人生にさす一条の光はある。奇跡のようなその光に、躊躇い(ためらい)つつも手を伸ばすかおりの姿が、読後も胸に残る。」

5人の書評がまさに“その通り”の物語でした。

主人公かおりの27歳から44歳までが描かれています。中3の時に交通事故で両親を亡くしたが、ふつうに結婚し子どもを身ごもる。その後、事件が起きてしまう。誰に起こってもおかしくないような事件が…。

ネタバレしてはいけないので、これ以上は書けませんが、かおりのこれまでの人生は大半、不幸です。

でも良い心根の人間です。絶対に悪い人間ではない。かおりの周辺には、ふつうの顔した不謹慎な者たちがたくさんいるのに。

きっと叶わないであろうあまりに切ない希望だけを胸に漂流していきます。

かおりは強い人間ではない。でも弱い人間でもない。ふつうの人間です。そこがふつうの人間であるほとんどの読者が“自分ごと”のような気持ちになり、引き込まれてしまいます。

困っている人を見てもできるだけ関わりたくない。それが本音。それがふつう。人の気持ちがわからない不謹慎な者たちも少なくない。でもそれが世間。

しかし、一生懸命に生きていると、奇跡のような出会いがあります。

かおりの生き方はけして上手ではない。しかし頑張っていれば、近くにいる人の心が動くことがあります。

この『熟柿』は、かおりの言葉で描かれています。だからこそ奇跡のような出会いも曖昧さから始まります。少しずつ確信に変わっていく様子が感動を呼びます。

『熟した柿の実が自然に落ちるのを待つように、気長に時機が来るのを待つ』


僕は誰かの“一条の光”になれるのだろうか?と、ふと思いました。

不謹慎なことでもみんなで言えば、正しいことのようになってしまうのは、今も昔も同じです。

SNSが普及した現代、卑怯にも匿名で、相手の気持ちなどまったく考えもせずに言い放ち、笑っている人が、実はこんなにも多いんだということが明るみになってきました。

また僕にとって“一条の光”になってくれる人はいるのだろうか?と、ふと思いました。

良い本です。ぜひ、手にとってみてください。あっと言う間に読めてしまいます。やめられなくなります。

僕は今、二度目です。


これからも「四柱推命」を活用しながら、皆さんの幸せのお役に立ちたいと思っています。

次回以降も、キンおじさんのブログ、よろしくね~~。

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