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決算書の勘定科目の見方について(建物)

・建物勘定の内容 建物本体(事務所、営業所、店舗など) 建物付属設備(電気、ガス、給排水設備など) 造作(賃貸建物への内部造作など)☆チェックポイント ・建物本体・建物付属設備取得時の減価償却処理の確認 建物付属設備は老朽化が早いため、建物本体の減価償却年数と違う 建物本体と建物付属設備が区分して計上されているか・計上額の確認 貸借対照表計上額は、取得価額から減価償却累計額を差し引いたものであるか・付随費用の確認 資産の取得にあたって発生した不動産取得税、登録免許税などの付随費用がどのように処理されているか 原則は、固定資産の取得価額に加算 ※付随費用の内容により、取得価額に加算しないこともできる
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決算書の賢い読み方:つまみ食いで大丈夫!

今日は決算書の読み方についてお話ししたいと思います。 多くの方が決算書を読む際に感じる圧倒感、特に100ページを超える有価証券報告書を前にして、どこから手をつければ良いのか戸惑ってしまうことは珍しくありません。 しかし、実は決算書を読む上で「全てを読む必要はない」ということを、本日はお伝えしたいと思います。 まず、決算書を読む際のコツは、全部読もうとしないことです。 自分が興味を持つ部分だけをピックアップして読むことで、効率的に重要な情報を得ることができます。 このアプローチについて、具体的な例を挙げてご説明しましょう。 例えば、キーエンスという有名なセンサー製造会社の平均給与がどのようになっているか知りたい場合、有価証券報告書の「従業員の状況」のセクションをチェックします。 このセクションには、従業員数、平均年齢、平均勤続年数、そして平均年間給与が記載されています。 キーエンスの場合、平均年間給与はなんと2279万円にも上るという驚くべき事実がここに記されています。 次に、役員がどの部門出身なのか知りたい場合は、有価証券報告書の「役員の状況」のセクションを見ます。 ここには役員の人数、性別、経歴などが詳細に記載されており、どの部門出身の人が役員になりやすいかの傾向を掴むことができます。また、企業が事業のリスクとしてどのような項目を挙げているかを知るには、「事業等のリスク」のセクションを参照します。 例えば、経済動向や為替変動、情報セキュリティリスクなど、会社の運営に影響を与える可能性のある要因がリストアップされています。さらに、売上や利益の推移について知りたい場合は、「主要
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これを見れば日本の隠れた優良企業がわかります

本日のテーマなんですが、「これを見れば日本の隠れた優良企業がわかります」という話をさせていただきたいと思います。日本の企業数と中小企業の割合まずお伝えしたいのが日本の企業の数です。 日本にはどれくらいの企業があると思いますか? 実は、日本には約368万もの企業があります。 そのうち中小企業(資本金や従業員が一定数以下、業種によって数値は異なる。詳細は中小企業庁HP参照。)は99.7%。日本の企業のほとんどは中小企業なのです。 就職活動などで企業研究をたくさんされた方おられると思いますが、 多くて100社ぐらいじゃないでしょうか? でも日本の企業で368万もあるので、とてもじゃないですけど全部を見れているという方はいらっしゃらないと思います。 では、どのようにしてこれらの優れた企業を見つけることができるのでしょうか? 私自身も同じ疑問を持っていました。 成長している企業や働きがいのある企業、高い給料をもらえる企業など、自分に合った企業を見つける方法はあるのでしょうか?経済産業省によるグローバルニッチトップ企業100選実は、経済産業省が、隠れた優良企業を調査し、「グローバルニッチトップ企業100選」としてまとめてくれています。詳細は、「グローバルニッチトップ企業100選」とGoogle検索すれば出てきます。経済産業省のページ内にあります。グローバルニッチトップ企業100選がどのようなものであるかを簡単にご説明させていただきますと、この選定は経済産業省のホームページで公募され、定量的な評価と外部の審査委員による審査を経て決定されています。 評価のポイントとしては、収益性、戦略
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目にみえない巨額資産「のれん」

今回は、「のれん」に焦点を当ててみたいと思います。 突然ですが、「のれん」という言葉を聞いたことがありますか? ビジネスの世界では、この「のれん」が非常に重要な役割を果たしています。 特に、国際的なビジネスを展開している企業や、M&Aを頻繁に行っている企業にとっては、避けては通れないテーマとなっています。のれんとは何か簡単に言うと、企業が他の企業を買収する際に、買収価格が被買収企業の純資産を上回った場合のその差額を指します。 のれんは、買収する側の企業のバランスシートに資産として計上されます。 数値例でみてみましょう。A社がB社を買収するケースを考えます。■B社の純資産の価値:資産:10億円 負債:4億円 純資産(資産 - 負債):6億円 ■A社がB社を買収するために 支払った金額:8億円 ■のれんの計算: 買収価格(8億円) - B社の純資産(6億円) = 2億円この場合、A社の財務諸表上には「のれん」として2億円が計上されます。 この2億円の差額は、B社のブランド価値、顧客基盤、従業員のスキルやノウハウなど、財務諸表には具体的に表示されないが、A社がB社を買収する際に評価された要素を反映しています。では、なぜのれんが問題となるのでしょうか。 それは、のれんが被買収企業の将来の収益力を示すものであり、その収益力は不確かなものだからです。のれんの減損リスク日本の会計基準では、のれんは一定期間にわたって減価償却されます。 これにより、各年の負担は比較的抑えられます。しかし、国際会計基準(IFRS)では、のれんの定期的な減価償却は行われません。代わりに、被買収企業の収
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簿記初学者の鬼門:減価償却を乗り越える

今日は、「減価償却」に焦点を当ててお話ししたいと思います。 会計を学ぶ過程で、初学者の皆さんがこの領域で疑問を感じることが多いと聞きます。 そこで、その疑問をクリアにしていただくための解説を試みたいと思います。 この記事でサクッと減価償却という鬼門を突破しちゃいましょう。減価償却とは何か?減価償却とは、資産の購入に係る費用を分割して計上する会計処理のことを指します。 これを行う背景には、「資産の使用とその収益の関係に矛盾を生じさせない」という思考があります。なぜ減価償却が必要なのか?例を出して考えてみましょう。 100万円の機械を購入し、年間30万円の売上が出た場合、1年目に100万円の費用を一気に計上すると、利益はマイナス70万円に。 しかし、2年目には利益が30万円となります。ここで問題が発生します。 2年目も機械は使われているにもかかわらず、費用は計上されないため、損益計算書上では矛盾が生じてしまいます。 実際には、2年目も機械は企業に収益をもたらしています。 しかし、機械のコストが1年目に一括で計上されてしまっているため、2年目の損益計算書上ではその事実が反映されていません。 このため、収益と費用の対応関係が崩れ、会計上の矛盾が生じるのです。 この矛盾を解消するための方法として、資産の取得価格を使用期間にわたって分割して費用計上する「減価償却」という方法が採用されます。 これにより、資産の使用とそれに関連するコストの計上が均衡され、損益計算書上の矛盾が解消されるのです。なぜ初学者が減価償却につまづくのか?私たちの日常、例えば家計簿をつける際、冷蔵庫を購入したらその月の
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売掛金は信用の証です

今日は、「売掛金」に焦点を当ててみようかなと思います。 なんで、これに焦点を当てようかなと思ったかというと、「信用」で成り立っているものだからです。売掛金とは?「売掛金」とは、簡単に言えば、商品やサービスを売却して売上が発生しているものの、まだ回収できていない状態の代金のことです。 すなわち、未回収の代金のことを指します。 決算書だと、貸借対照表の流動資産に計上されています。 こんな感じ。例えば、個人が経営している飲食店の常連客が食後の代金支払い時に手元に持ち合わせがないとしましょう。 そこで常連客が「ツケ払い」にして欲しいと依頼したとします。 このツケとは、「別の機会に支払うから帳簿に記帳しておいて(つけておいて)」という意味を持っています。 この飲食店は料理やサービスを提供しているので、売上は発生しているものの、現時点で回収できていません。 これが売掛金です。 このような取引は、掛取引(かけとりひき)または信頼関係を要することから「信用取引」といいます。 なんで売掛金で取引しているの?このようなリスクを伴う取引がなぜ企業間でも採用されているかというと、管理上のミスを防ぐためです。 企業間ですべての商取引を現金決済にすると、取引のたびに金銭管理や事務手続きが発生し、手間が増えることに加え、ミスをするリスクが高まります。 したがって、一定期間分の売上分はまとめて請求し、後に回収することによって代金の精算手続きの効率化を図っているのです。 個人店の飲食店の場合は管理上のミスより、回収できないリスクの方が高いでしょう。しかし、企業間でこの取引を行うと、後払いが可能になり、
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「財務諸表が読めるようになるには何をすればいいですか?」

「社会人になったし、なんとなく財務諸表ぐらい読めるようになりたい。でも、今まで学校で習ったことがない勘定科目や専門用語が出てきて全然わからないし、頭に入ってこない。どうすればいいんだろう。。。」 このような方の相談を何回か受けてきました。 私がいつも相談に来られた方にお話しするのは、 「ではまず、あなたがお勤めの会社の決算書を取り寄せて、売上を前期と比較して見ましょう」と。 これは皆さんできるんですよね。 直近期の売上はいくらなのか、前期から増えているのか減っているのか。 それからこう聞くんです。 「前期からの増減理由として何が考えられますか?」 お勤めの会社のことなので、いろいろ仮説を立てて話してくれます。 「〇〇」という新製品が人気でよく売れているんです。とか、材料費が上がっていて値上げをしていました。それが成功したからでしょうか、とか。 その回答を聞いて、私はさらにこう聞くわけです。 「では今度は、貸借対照表の棚卸資産の項目をみてみましょうか。「〇〇」という新製品が人気でよく売れているのなら、棚卸資産の金額も増えていそうですよね。前期と比べてどうでしょうか?」 もうお気づきでしょうか? これ、すでに「財務諸表を読んでいる」のです。 何が言いたいかというと、「財務諸表は今からでも読める」ってことなので す。 みなさん単純に財務諸表に触れてこなかっただけです。 食わず嫌いみたいなもんですね。 売上・在庫・仕入債務・売上債権・売上原価・営業利益のような営業周りを読んだら、そのあとは投資周り(固定資産・有価証券など)、財務周り(借入金・現預金など)を見ればいい。 分からない単語が
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決算書の勘定科目の見方について(2)

〇受取手形・手形の信頼性手形振出人の信頼度・手形の残高現金決済から手形決済への変更は多くないか※売上先の資金繰りが厳しく、変更していないかの確認・融通手形(取引がないのに、資金調達のために振り出される手形)※融通手形を多く所有している企業は、資金繰りが厳しいので注意が必要☆融通手形チェックポイント①受取手形の回転期間を算出受取手形÷売上高×365日=受取手形の回転期間②過去の受取手形の回転期間と比較し、異常に長くなっていないかを取引条件と併せて確認③業種ごとの手形回収期間と比較して、異常に長い回収期間となっている場合は融通手形の可能性あり④受取手形の振出人別に残高の確認、異常に残高が多い振出人については信用状態の確認※関連会社や子会社等は注意資金調達・金利交渉などをご検討の方、ご相談お待ちしております
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フランチャイズ加盟時に銀行が融資判断をするポイント

過去に、ご相談のあった内容を少しだけ紹介いたします。相談内容各フランチャイズ本部で懇意にしている銀行があると思いますが、本部から融資の紹介をしていただけるとして、銀行が融資を判断するポイントはありますか?フランチャイズに加盟したいのですが、加盟を検討しているフランチャイズ本部は銀行などから信用されているのかも重要になると感じています。融資を決める要素がわかると大変ありがたいです。回答内容日本政策金融公庫と銀行融資では多少融資判断が異なります。銀行が融資を判断する基本としては3点あります。ご自身のご状況を確認ください。①信用情報②反社チェック③自己資本比率また、公庫と銀行融資の一番の違いは、日本政策金融公庫では、人物評価(面談)がある点です。面談時にチェックするポイントの参考情報です。・コミュニケーション能力必須、主観で厳しそうな方の場合は要判断となる・取り組む事業について要点を説明でき、収支のバランスを理解していること・望ましい職歴~対人関係構築・営業・人材育成・ファイナンスの知識がある・源泉徴収、確定申告書類を2期分用意できる状態日本政策金融公庫等での融資実績がある程度出てくると、金融機関から優秀なビジネスモデルのフランチャイズチェーンと認識されます。金融機関からフランチャイズチェーンに対する信用度が高まることで、積極的な融資可決判断をいただくことに繋がります(当然、反対のことも言えます)。融資可決実績などを、検討中のフランチャイズ本部に確認いただき、どの程度の融資サポートが受けられるのか(加盟しないとサポートしてくれない本部もありますが、通常はフランチャイズ契約前に融資サポ
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世界一簡単?なキャッシュフローの読み方(後編)

経営企画歴20年、事業計画や決算書を1000件以上作成・審査を行ってきた中小企業診断士・失敗しない事業計画相談室です。決算書初心者がざっくり決算書を読めるようにする記事を提供しています。 今回は、キャッシュフローの続き。キャッシュフロー計算書の見方を説明していきます。 前回のキャッシュフローの概要、利益≠現金は、こちら 1.大原則  売上や利益と異なり、単純に増加しているからいい、減少しているから悪い、ではなく、キャッシュフローの±の組み合わせで見ていく必要があります。  まず、キャッシュフローには3種類あります。  営業CF、営業キャッシュフローは、で事業の活動によって得た現金のことです。本業での稼ぎなので最も重要で、プラスであることが必須です。本業の稼ぎという意味では、損益計算書と営業利益と似ているんですが、大きな違いは、営業キャッシュフローは売掛金や在庫まで反映した、本業での現金の稼ぎ、が見える点です。  理由は、売掛金が滞留していて回収できそうにない、過剰在庫を抱えていて販売できそうにない、状態のとき、営業利益には反映されませんが、営業キャッシュフローには反映されるから、です。  企業の本当の稼ぎ力が見える点でも、非常に重要な指標です。  次に投資キャッシュフローです。これは事業投資や資産売却による現金の動きを見ます。事業投資が多いとマイナスになるので、プラスの場合は少ないです。ただ不要事業の整理などを行うと売却によってプラスになります。例えば、電通の本社ビル売却などは投資キャッシュフローのプラスとして現れます。  最後に財務キャッシュフローです。これは、出資・借入や配
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世界一簡単?なキャッシュフローの読み方(前編)

 本日のテーマはキャッシュフロー。財務三表(後で解説)の中で、最も難しいと言われますが、それは、・各キャッシュフローの細かい内容(売掛金・在庫・未払金などの増減)・キャッシュフローの作り方などまで説明されるから、です。この記事では、「読む」ために必要最低限の知識に絞ります。今回は、キャッシュフローを理解する前提である、利益は現金ではないという話について。1.財務三表とは? まずは、決算書の全体像から。財務三表とは、決算分析に使う代表的な3種類の決算書で、・損益計算書:会社の儲けを見る(主に5つの利益で)・貸借対照表:お金の状態を見る(右が調達元の種類、左が現金の姿)・キャッシュフロー計算書:現金の目的・流れを見るです。2.損益計算書が現金が違う理由 まずは、損益計算書の利益が現金ではない理由。損益計算書は、儲けの理由がわかりますが、現金をどれだけ生み出したか?はわかりません。そのため、「黒字倒産」がありえます。黒字倒産の要因は、・売上は上がったが入金はまだ(売掛金の状態)・在庫はあるが売上がまだ(過剰在庫。在庫の状態では利益はマイナスにならない)・大型の出費があった(原則、大型出費は費用=利益のマイナスにならない)です。言い換えると、黒字企業には「3つのワナ」があると言えます。表で示すと、下記の通りです。ちなみに、費用でない支出は、貸借対照表の資産になります。このように、土地や建物などの大型出費は費由にならず、資産に計上されます(厳密にいうと、一部、少しずつ費用化されるものはありますが、ざっくり覚える段階では無視して大丈夫です)売上の入金までのタイムラグは売掛金、過剰在庫は棚卸
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損益計算書を活用しよう

この記事では決算書が読めるようになるために必要な知識を解説するシリーズの一つとして「損益計算書の活用方法」について説明します。わかりやすいように図示してみました。それでは損益計算書の活用方法について説明します。①当期利益はプラス?まずは、当期の最終的な利益に相当する当期利益がプラスかマイナスかを確認しましょう。当期利益がプラスになっていることはとても重要です。当期に計上された利益は内部留保となり、今後の投資や運転資金の確保等経営基盤の安定につながります。また、利益は株主への配当原資となります。②営業利益はプラス?次に、本業の稼ぎを示す営業利益がプラスかマイナスかを確認しましょう。最終的な当期利益が黒字であっても、営業利益がマイナスの場合は本業で利益を上げられていないことになるためかなり問題です。ビジネスモデルの見直しを行う必要があるということになります。③売上高総利益率をみよう売上高総利益率は粗利率(あらりりつ)ともいい、以下の算式で計算されます。売上総利益率(%)=売上総利益÷売上高×100数値が高い程、利益率が高いということになりますが、業種によって数値がかなり異なるため、同業種間や自社の数年のデータの推移を比較する必要があります。④売上高営業利益率をみよう売上高営業利益率は、本業での利益率を表す指標で、以下の算式で計算されます。売上高営業利益率(%)=営業利益÷売上高×100数値が高い程、本業での利益が上がっていることになりますが、こちらも業種間に違いがあります。一般的には、10%を超えると優良企業と評価されるようです。⑤売上高経常利益率をみよう売上高経常利益率は経常的な
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会社分析ってどうやるの?決算書ってどう見るの?

この記事では以下の悩みに答えていきたいと思います。・何を分析すればよいかわからない・「決算書を読め」と言われるけど、どうやって読めばよいかわからない。何を分析すればよいかわからない実はこの悩みは会社分析の本質をついています。「何を分析すればよいか」を決めることができれば、自ずとどのような情報にアクセスして分析すればよいかが見えてきます。例えば、転職候補先の会社分析をするとしましょう。転職候補先の会社のことについて、あなたは何を知りたいですか?これを考えることがポイントです。つまり「何を分析すればよいか」を「何を知りたいか」に置き換えて考えてやればよいのです。仮に以下のようなことを知りたいと思ったとします。①この会社の「強み」や「弱み」は何なのだろうか。②自分はこの会社で出世する可能性が高いのだろうか以下それぞれについてみていきましょう。①この会社の「強み」や「弱み」は何なのだろうか。以下が結論です。・強み:「会社名 + 強み」 でGoogle検索・弱み:上場企業の場合は、「有価証券報告書の『事業等のリスク』」をみる。非上場企業の場合は、似たような事業を行っている上場企業を探して、その会社の「有価証券報告書の『事業等のリスク』」をみる「強み」についてですが、会社自身が主張している「強み」と、会社以外の第三者が述べている「強み」を区別して把握するとよいです。財務分析して検討する方法もなくはないですが、時間がない中で効率的にやるにはこれがおすすめです。また、「弱み」についても同様に「会社名 + 弱み」でのGoogle検索もあります。しかし、上場企業であれば「有価証券報告書の『事業等の
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不動産業の会社の決算書を見る前に頭に入れておきたい3つの特徴

財務諸表分析の応用編ということで、業界別の決算書の特徴を見ていきます。今回の業界は不動産業です。なぜ、業界別の決算書の特徴を知る必要があるのかなぜ、業界別の決算書の特徴を知る必要があるのかというと、分析する会社の特徴を探すためです。会社には必ず独特の個性があり、そこが強みになっていたり弱みになっていたりします。そのような会社の独特の個性、つまり特徴を探すためには「基準となるものと比較する」ことが手っ取り早いですよね。そのため、「基準となるもの」を知るべく、業界別の決算書の特徴を知っておく必要があるのです。別に、業界別の決算書の特徴を知っていなくても企業分析は十分できるのですが知っていたほうがより深い分析ができることは間違いありません。不動産業の決算書を見る前に頭に入れておきたい3つの特徴では、不動産業の決算書の特徴をみていきましょう。結論からいうと、以下の通りになります。①賃貸業ではPL規模と比較してBSの有形固定資産が多額になる②分譲販売業では、建設中の建物や仕入れた土地が棚卸資産に計上される。③有利子負債が多額になる傾向にある以下、それぞれについて解説していきますね。特徴①:賃貸業ではPL規模と比較してBSの有形固定資産が多額になる賃貸業のビジネスモデルは以下の通りです。1:土地を買って建物を建設する or  すでにある土地建物を買う2:1で買った不動産を誰かに貸すそのため、賃貸業の収入は、不動産を貸すことによる賃借料(インカムゲイン)になります。そして、買った不動産はすべて、貸借対照表では固定資産に計上されます。そのため、「PL規模と比較してBSの有形固定資産が多額になる
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アパレル業の会社の決算書を見る前に知っておきたい3つの特徴

財務諸表分析の応用編ということで、業界別の決算書の特徴を見ていきます。今回の業界はアパレル業です。なぜ、業界別の決算書の特徴を知る必要があるのかなぜ、業界別の決算書の特徴を知る必要があるのかというと、分析する会社の特徴を探すためです。会社には必ず独特の個性があり、そこが強みになっていたり弱みになっていたりします。そのような会社の独特の個性、つまり特徴を探すためには「基準となるものと比較する」ことが手っ取り早いですよね。そのため、「基準となるもの」を知るべく、業界別の決算書の特徴を知っておく必要があるのです。別に、業界別の決算書の特徴を知っていなくても企業分析は十分できるのですが知っていたほうがより深い分析ができることは間違いありません。アパレル業の決算書を見る前に頭に入れておきたい3つの特徴では、アパレル業の決算書の特徴をみていきましょう。結論からいうと、以下の通りになります。①冬場の売上が多く、夏場の売上が低くなりやすい②夏場の営業利益率のほうが冬場の営業利益率より高い③平均的な棚卸資産回転期間は3~4か月以下、それぞれについて解説していきますね。特徴①:冬場の売上が多く、夏場の売上が低くなりやすいまず、特徴の1つ目として「冬場の売上が多く、夏場の売上が低くなりやすい」というのがあります。これは、冬場と夏場の商品単価の違いにあります。冬場はコートやダウンジャケットなどを販売しており、夏場のTシャツなどと比較して単価が高いですよね。そのため、冬場の商品単価のほうが夏場の商品単価よりも高くなり結果として、売上も冬場のほうが夏場より高くなりやすいのです。実際に、ファーストリテイリン
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製造業の会社の決算書を見る前に知っておきたい3つの特徴

財務諸表分析の応用編ということで、業界別の決算書の特徴を見ていきます。今回の業界は製造業です。なぜ、業界別の決算書の特徴を知る必要があるのかなぜ、業界別の決算書の特徴を知る必要があるのかというと、分析する会社の特徴を探すためです。会社には必ず独特の個性があり、そこが強みになっていたり弱みになっていたりします。そのような会社の独特の個性、つまり特徴を探すためには「基準となるものと比較する」ことが手っ取り早いですよね。そのため、「基準となるもの」を知るべく、業界別の決算書の特徴を知っておく必要があるのです。別に、業界別の決算書の特徴を知っていなくても企業分析は十分できるのですが知っていたほうがより深い分析ができることは間違いありません。製造業の決算書を見る前に頭に入れておきたい3つの特徴では、製造業の決算書の特徴をみていきましょう。結論からいうと、以下の通りになります。①有形固定資産が大きくなる傾向にある②原材料、仕掛品、製品が貸借対照表に載ってくる③原価計算が必要以下、それぞれについて解説していきますね。特徴①:有形固定資産が大きくなる傾向にある1つ目の特徴は、「有形固定資産が大きくなる傾向にある」ということです。これは、製造用の工場や機械を持っているためです。もし、有形固定資産が小さい場合は工場を自社で持たないファブレス企業ということになります。有名なのは、キーエンスですね。キーエンスの有形固定資産は、資産の1.4%(2020/3月期)しかありません。バフェットコードより特徴②:原材料、仕掛品、製品が貸借対照表に載ってくる棚卸資産の内訳として、原材料、仕掛品、製品が貸借対照表に
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決算書を読めるようになるために② ~ツリー分解で損益計算書を読み解く~

 前回のブログで損益計算書の読み方を投稿しましたが、今回は、さらに分析するための方法です。1.額ではなく率で見る 額だけではイメージがつきづらいですが、率にすると、どの利益の比率が大きいのか?がわかります。さらに、・競合と比較して、競争優位性・劣位性がわかる・前年と比較して成長・劣化の要因がわかるというメリットがあります。絶対額ではわかりづらいので、まずは率に変換しましょう。2.グラフで視覚化する 率にしても、数字の羅列なので、イメージがつきづらいかもしれません。そんなときは、グラフにして視覚的にとらえましょう。 上記ケースの場合、売上原価の比率が一番大きいことがわかります。そのため、・商品・サービスの仕入金額が上がるとダメージが大きい・海外仕入れがメインであれば、石油の値段高騰や旅費高騰の営業が大きいと、業績に大きな影響を与える要因を把握できます。3.ツリーで分解する ツリーで分解すると、わかりやすくなります。①当期純利益の分解 当期純利益を営業利益と本業外に分解します。ここで、原因が・本業なのか?・本業以外なのか? を見ます。特に本業外の場合は、その年だけの特殊要因(本社ビル売却や災害による損害等)である可能性もあり、その場合は、翌年以降の業績は問題なし、と判断できることもあります。 このケースでは営業利益の影響が大きいので、営業利益を深堀します。②営業利益の分解 営業利益を・売上総利益(商品・サービスを「作る」力)・販管費(商品・サービスを「売る・維持する」力)に分解します。今回のケースでは、売上総利益率の変化が大きいので、商品・サービスを「作る」力の課題が大きいと判断で
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決算書を読めるようになるために① ~損益計算書の5つの利益~

1.決算書はダイエットと同じ!?  決算書を読むために具体的に何が分かればいいのか?まずは、用語の意味がわかることが大切です。体重を減らしたいのであれば、・ダイエット・体重計・有酸素運動・体脂肪・脂肪の燃焼と、いった用語の意味を知っておくことが、必須ですよね。決算書を読むためにも、決算書の用語の意味を知っておく必要があります。 ただ、ダイエットに関する用語も幅広くマイナーのものまであるのと同様に、決算に関する用語もかなり幅広いです。 そこで、必要なものに絞り込んで覚えるのが、決算を読めるコツです。2.損益計算書の5つの利益 損益計算書(PL)とは、企業が儲けている理由を見るための決算書です。理由を見るために、利益は1つではなく複数あります。 この利益の「意味」を知ることで、損益計算書(PL)が読めるようになります。5つの利益は、・売上総利益:商品力。付加価値が高い=高値でも消費者が買ってくれる、と       高くなる。売上高から商品・サービスを「作る」費用である       売上原価を引いたもの・営業利益:本業力。売上総利益から商品・サービスを売る・維持する費由で      ある販管費を引いたもの(家賃、人件費、広告費など)・経常利益:継続力。営業利益から定常的に発生する収入と費用(銀行への      支払金利など)を加味したもの・税引前利益:経常利益から、臨時かつ巨額、めったに起こらないが       インパクトの大きいものを引いたもの(本社ビル売却、災害       での工場全壊など)・当期純利益:税引前利益から税金などを引いたもの。最終利益。ニュース       等で「
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決算書が「読める」とは?

 「社会人なら決算書くらい読めないと」と聞いたことがあると思います。ただ、具体的に「読める」という状態はどんな状態なのでしょうか?1.用語の「定義」を知っている 大前提として、用語の意味は知っておく必要があります。欲を言えば、決算書のすべての項目(勘定科目という)を知っていることが理想ですが、少なくとも下記は、押さえておきたいところです。売上高、売上原価、売上総利益、販売費及び一般管理費、営業利益、営業外収入、営業外費用、経常利益、特別利益、特別損失、税引前利益、当期純利益これを見て、わかる人はレベル2クリアです。わからない人は、この中でも特に覚えるべき5つの利益があります(これを知っているのがレベル1)。それが、売上総利益、営業利益、経常利益、税引前利益、当期純利益です。2.5つの利益の「意味」を知っている 上記の5つの利益の「意味」がわかることが重要です。5つの利益にはそれぞれ意味があります。・売上総利益:商品・サービスの力(売上高から「作る」費用を抜く)・営業利益:事業の力(売上総利益から「売る・維持する」費用を抜く)・経常利益:会社の継続力(営業利益から「定常的」な収支を抜く)・税引前利益:税金支払前(経常利益から「臨時かつ巨額」な収支を抜く)・当期純利益:最終の利益(税引き前利益から「税金など」を抜く)例えば、売上総利益は高いが営業利益が低い会社は・商品・サービスの力は強いので、「いいもの」を作っている。消費者の評価も高く、高値で売れている(いわゆる「付加価値」が高い状態)・事業の力は弱いので、売る費用、維持する費用にお金をかけすぎ。家賃が高すぎるとか、人が多すぎると
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決算書の勘定科目の見方について(短期借入金)

〇短期借入金の内容・決算日の翌日から起算して、1年以内に返済期日がくる借入金☆チェックポイント・借入先別に確認する 特に消費者金融、ノンバンクなどからの借入がないか 役員からの借入についても、資金の流れを確認・資金使途の確認 設備資金として借り入れして、運転資金に利用していないか 納税資金を借り入れして、長期返済としていないかなど・借入金の運用面を確認 売上債権や資産など勘定科目との整合性を確認 ※借り入れした資金が、何に利用されたか
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決算書の勘定科目の見方について(買掛金)

〇買掛金の内容・商品や原材料等の仕入代金等の未払金☆チェックポイント・支払条件など取引条件の確認・買掛金の月平均残高を確認・買掛金回転期間の確認 買掛金回転期間=買掛金÷売上高×365日・仕入債務回転期間の確認 仕入債務回転期間=(支払手形+買掛金)÷売上高×365日※回転期間が短い・・・取引先との力関係により、不利な取引条件となっているなど 回転期間が長い・・・資金繰りが厳しいため、決済日を伸ばしているなど
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決算書の勘定科目の見方について(支払手形)

〇支払手形の内容・企業の業務上の取引で、支払のために振り出された約束手形や為替手形・固定資産の取得のために振り出された手形は、設備関係支払手形☆チェックポイント・業務上の取引で振り出された手形または設備関係支払手形であるかを確認・売上高との整合性があるかを確認・融通手形の有無を確認・支払手形の正常残高を確認 支払手形正常残高=月間仕入高×手形支払率×手形サイト・手形サイトの整合性があるかを確認 支払手形回転期間=支払手形残高÷売上高×365日
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決算書の勘定科目の見方について(繰延資産(会社法上の繰延資産))

〇繰延資産の内容・既に対価の支払等が完了し、役務の提供を受け、その支出の効果が1年以上と見込まれる費用・創立費、開業費、開発費、株式交付費、社債等発行費☆チェックポイント・税法上の繰延資産と同様に、繰延資産の計上根拠・償却状況の確認
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決算書の勘定科目の見方について(長期前払費用(法人税法上の繰延資産))

〇長期前払費用の内容・前払費用のうち、貸借対照表日の翌日から起算して1年を超える期間を経て費用となるもの・公共施設の利用権(上下水道建設負担金など)・共同的施設の利用権(商店街のアーケードの設置費用など)・資産の賃借権(建物を賃借するために必要な敷金、保証金など)・広告宣伝用資産の贈与費用(特約店などへ看板、ネオンサインなどを贈与した場合の費用など)・その他(プロスポーツ選手との契約金など)☆チェックポイント・税法上の繰延資産の計上根拠・償却状況の確認
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決算書の勘定科目の見方について(長期貸付金)

〇長期貸付金の内容・返済期限が決算日の翌日から起算して1年を超えるものは、長期貸付金に計上・返済期限が1年以内のものは短期貸付金に計上☆チェックポイント・役員に対する、不明確な、多額な、貸付はないか(1番多い事例)・貸付の理由は明確か・多額な貸付はないか・返済スケジュール・利息収入・担保・貸倒引当金の有無・回収不能な貸付金はないか・総資産に対してのバランス
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決算書の勘定科目の見方について(投資その他の資産)

〇投資その他の資産の内容・固定資産のうち有形固定資産、無形固定資産、繰延資産以外のもの・関係会社株式・社債、出資金、長期貸付金など☆チェックポイント・取引先、取引金融機関との関係 その関係が、ビジネスモデルにどのように影響し結びつくか・関連会社との関係・投資額の状況・役員に対する高額な貸付
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決算書の勘定科目の見方について(借地権)

〇借地権の内容・他人の所有する土地を利用するための賃借権や地上権・権利金、更新料、仲介手数料(借地契約の際に支払った手数料)なども含まれる。☆チェックポイント・借地権の時価は、土地の価額に借地権割合を乗じて算出・同族会社などオーナー所有の土地を賃借している場合は、借地権設定時に借地権の権利金などを支払っていない場合あり。・このような場合、借地権があるが貸借対照表に計上されていないか、計上されていても時価と異なる。
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決算書の勘定科目の見方について(無形固定資産)

・無形固定資産の内容 電話加入権、借地権、ソフトウェア、特許権、実用新案権、商標権、意匠権など☆チェックポイント 減価償却については、償却が認められるものと認められないものがあるので確認。 特許権などは、正確に評価をする。 ※電話加入権、借地権は価値の減少がないため、償却の対象とならない。他は、耐用年数が規定されている。
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決算書の勘定科目の見方について(その他の有形固定資産)

・その他の有形固定資産の内容 構築物(建物以外の土地の邸宅物)、車両運搬具、工具器具備品など☆チェックポイント・減価償却方法を確認 正しい減価償却費の計算をして、各期に費用配分をしないと、投下資本の回収はされない 車両運搬具、工具器具備品などは特に耐用年数も短く、建物などに比べて償却率が高く減価償却額が大きくなる 黒字決算とするために減価償却費を一部計上していない等の粉飾決算がないか
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決算書の勘定科目の見方について(土地)

・土地の内容 企業が所有する事務所・社屋・工場などの敷地など 不動産業者などが販売目的で所有するものは、棚卸資産 値上がりを待って売却するものは、投資その他の資産☆チェックポイント・含み損益がないかを確認 取得価格と時価との差を調べ、過大または過少計上となっていないか・担保設定の状況を確認 不動産登記簿謄本などで確認 資金調達余力を把握
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決算書の勘定科目の見方について(機械および装置)

・機械および装置の内容 企業が事業の用に供するために所有しているもの☆チェックポイント・減価償却方法を確認 正しい減価償却費の計算をして、各期に費用配分をしないと、投下資本の回収はされない・償却累計率を業績と併せて確認 償却累計率=減価償却累計額÷(機械装置+減価償却累計額) 償却累計率が高いと、償却の済んだコストの安い機械を使用、古い機械が多い 償却累計率が低いと、逆の状態 ・法人税申告書別表十六(一、二)を確認 普通償却、特別償却が適正に行われているか 償却不足がないか 
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決算書の勘定科目の見方について(貸倒引当金)

☆チェックポイント・貸倒引当金の計上額が十分か 法定繰入率によって計上されている場合、計上額が不十分な場合がある・債権区分に応じた個別評価がされているか 一般債権 貸倒実績率で個別評価 貸倒懸念債権 担保で保全されていない金銭債権のうち、貸倒れが見込まれる金銭債権を個別評価 破産更生債権 担保で保全されていない金銭債権全てを個別評価
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決算書の勘定科目の見方について(未収入金、立替金等)

・未収入金 固定資産の売却代金など本来の営業活動以外の取引から生じた代金の未回収金額・立替金 従業員などに対する経費等の一時的な立替払いをした金額☆チェックポイント・残高が長期間計上されたままでないか・残高が多くないか
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決算書の勘定科目の見方について(短期貸付金)

・短期貸付金とは、取引先や自分の会社の役員等に貸し付けているお金で、1年以内に返済期限がくるもの・短期貸付金科目が計上されることは少ない☆チェックポイント・役員などに資金使途不明金として、貸し付けていないか・取引先などに救済融資として、貸し付けていないか→担保、保証人、返済状況などの確認
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決算書の勘定科目の見方について(仮払金)

・仮払金は、一時的なものであるので、原則決算時には計上されない勘定科目。・法人税等の仮払いが計上されることもある。☆チェックポイント・粉飾決算時に利用されやすい科目。・使い勝手の良い勘定科目。
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決算書の勘定科目の見方について(前渡金)

・前渡金とは→商品や原材料など購入代金などの手付金を支払った場合の勘定科目。 固定資産取得に際しての前払いや手付金の場合は、「建設仮勘定」という勘定科目となる。☆チェックポイント・融通手形を発行する際に、「前渡金」勘定科目に計上されることがある。・相手方より受領した手形は、「仮受金」勘定科目に計上されることがある。・貸借対照表に計上されていないかの確認。
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決算書の勘定科目の見方について(貯蔵品)

・貯蔵品とは→事務用消耗品、消耗工具備品等取得時に経費や材料費と処理せず、期末時点で未使用のまま貯蔵中のもの。比較的少額であるため、処理されることが多い。・貯蔵品科目が大きい場合、費用として処理しきれないほど収益が厳しい状況か経理処理が雑などの原因が考えられる。
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決算書の勘定科目の見方について(仕掛品)

・期末残高は、各企業の原価計算方法により異なる→架空在庫の計上による粉飾決算に使われることが多い・架空在庫、生産工程などに問題がないかを確認・仕掛品回転期間について、過去数値、同業他社との比較☆チェックポイント仕掛品回転期間=仕掛品÷月商
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決算書の勘定科目の見方について(原材料)

・商品や製品と同様に過剰在庫でないか・仕入状況や納品期間などを確認し、適正保有期間を比較して原材料回転期間が長期となっていないか確認☆チェックポイント原材料回転期間=原材料÷月商
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決算書の勘定科目の見方について(製品)

・売上原価の算出方法の確認製造原価明細書と損益計算書の数値に相違がないか・適正在庫の確認月商1ヶ月分程度の在庫が適正☆チェックポイント①季節商品②特殊な商品③多品種少量生産などの要因を考慮して、適正在庫の確認をする資金調達・金利交渉などをご検討の方、ご相談お待ちしております
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決算書の勘定科目の見方について(商品)

・不良在庫や架空在庫がないか☆チェックポイント①在庫管理は行われているか、同業他社との比較、過剰在庫の場合一過性であるか②欠陥品などについて、評価損の計上がされているか③商品自体の競争力、自社の販売力・商品回転率企業が売上をあげるために必要な在庫が年に何回転しているか回転数が大きいほど、より少ない在庫で売上をあげている製造業12回転以上程度、小売業20回転以上程度商品回転率=年間売上高÷商品・商品回転期間売上に対して在庫を何日分持っているか回転期間が短いほど、経営効率が高い製造業15日程度、小売業25日程度商品回転期間=商品÷月商資金調達・金利交渉などをご検討の方、ご相談お待ちしております
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決算書の勘定科目の見方について(4)

〇有価証券売買目的有価証券…時価の変動により利益を得ることを目的として保有する有価証券、時価評価満期保有債券…満期まで保有する意図をもって保有する社債券その他の債券、償却原価評価子会社・関連会社株式…時価評価、原価評価その他有価証券…上記以外の有価証券、時価評価※評価方法の確認、値下がりした株式等を取得原価のままで計上していないか※投機的投資、信用取引、値動きの激しい銘柄へ投資していないか資金調達・金利交渉などをご検討の方、ご相談お待ちしております
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決算書の勘定科目の見方について(3)

〇売掛金・売掛金の適正残高月商の1~1.5か月分程度が通常(業種や決済条件などによって異なる)※異常に大きい売掛金が計上されている場合、注意が必要☆チェックポイント①不良債権が発生していないか(前期と今期で残高に変化のないものはないか)②架空売上の計上をしていないか③無理な販売活動をしていないか(回収不能なものはないか)・売上債権の回転期間売上債権の回転期間=売上債権(売掛金+受取手形)÷(年間売上÷12)※不良債権の発生、架空売上の計上がある場合、売掛金残高が増加するため、売上債権の回転期間が長くなる資金調達・金利交渉などをご検討の方、ご相談お待ちしております
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決算書の勘定科目の見方について(1)

〇現金及び預金・手許流動性比率の適正水準通常水準:月商の1ヶ月~2ヶ月分※手許流動性比率=(現金預金+短期有価証券)÷(年間の売上高÷12)企業によって、支払条件や回収条件等(月初支払、月末回収など)が違うので、資金繰りの状況によって計算する必要あり・定期預金・定期積金担保預金、見合預金の把握資金調達・金利交渉などをご検討の方、ご相談お待ちしております
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決算書について(9)

〇製造原価報告書または製造原価明細書(製造業における当期製品製造原価を計算する報告書または明細書)の見方①期末棚卸高は、貸借対照表の「原材料、仕掛品、製品」勘定の残高と一致②期首棚卸高は、前期における貸借対照表の期末棚卸高と一致③期末棚卸高の水増しによって製造原価などを過少に表示し、利益を過大申告していないか※帳簿棚卸及び実地棚卸、棚卸資産の前期比較、原価率等の推移を確認④製造原価に占める「材料費、労務費、製造経費」の原価要素別の構成比を確認※今後の製造原価の予測、現状の収益などの要因、問題点を確認
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決算書について(8)

〇損益計算書の見方(営業外損益、経常利益、特別利益・損失)⑨支払利息・割引料・平均借入レートの算出支払利息・割引料÷(短期借入金+割引手形+長期借入金)⑩インタレストカバレッジ(営業利益+受取利息・配当金)÷(支払利息・割引料)1以下は危険⑪経常利益本来の収益力⑫特別利益・損失無理した利益の計上計上の背景
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決算書について(7)

〇損益計算書の見方(販売費・一般管理費) ⑤従業員給料手当従業員数と比較し適正な金額か⑥減価償却費「申告書別表16」と相違がないか確認償却不足が発生しているか、していないか⑦租税公課内容の確認⑧交際費・接待費損金不算入分金額の確認
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決算書について(6)

〇損益計算書の見方(売上高、売上原価、売上総利益)①売上の伸び率②期首商品棚卸高前期貸借対照表商品残高と一致しているか③期末商品棚卸高貸借対照表商品残高と一致しているか④売上総利益利益率は同業他社と比べてどうか同業他社と比べて高い、低い原因を掴むことが大切商品の競争力、価格交渉力、販売力等
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決算書について(5)

〇損益計算書の見方(企業の収益性をみるポイント)①企業の収益性を検討する総合指標総資本経常利益率=経常利益÷総資本×100=(経常利益÷売上高×100)[売上高経常利益率]×(売上高÷総資本)[総資本回転率]※売上高経常利益率は、5%程度総資本回転率は、1~1.5回程度総資本経常利益率は、5~7.5%程度が目安(業種、規模により違いあり)②収益体質を検討する指標損益分岐点=固定費÷(1-変動費÷売上高)③実質利益の把握・一過的な損益・利益平準化のための粉飾操作等・減価償却、引当金、準備金の状況・不良資産等
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決算書について(4)

①自己資本比率 純資産÷総資産×100 企業の健全性をみる。30%が基準ライン。②固定長期適合率 固定資産÷(自己資本+固定負債)×100 固定資産への投資は、自己資本と長期借入金で調達するの原則。100%以下が理想。③流動比率 流動資産÷流動負債×100 短期の支払能力をみる。流動資産の中に不良資産はないか。150~200%が理想。④当座比率 当座資産(流動資産のうち棚卸資産を除いた当座資産)÷流動負債×100 100%が理想。⑤経常収支比率 経常収入÷経常支出×100 一定期間における収入と支出の総額を対応させて、資金不足となっていないかをみる。
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決算書について(3)

貸借対照表の見方(短期支払能力をみるポイント) 〇短期支払能力をみる場合のポイント①流動比率、当座比率、手元流動性など 一時点における短期の支払義務に対してどの程度の支払手段を保有するか②経常収支比率 一定期間における収入と支出の総額を対応させて資金不足となっていないかどうか ③回転期間分析 資金体質の前提となる収支ズレの検討④正味運転資本 会社が自由に使える運転資本はどの程度あるか次回以降、貸借対照表の見方(財政状態、短期支払能力をみるポイント)に関する各比率について、記載していきます。
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決算書について

貸借対照表の見方(財政状態をみるポイント)〇財政状態の良いか悪いかをみる基準①基礎的安全性をみる 自己資本比率、固定長期適合率②当面の安全性と支払能力をみる 流動比率、当座比率、経常収支比率③長期的な返済能力をみる 借入金償還期間④資金の体質をみる 売上債権、買入債務、運転資金など⑤資産内容をみる 資産内容の健全性、回収可能性、異常な数値など
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決算書について

〇一般的に、融資対象として「良い会社」とは?①利益の額が大きい(利益率が高い)②財務内容、資金繰りが良好③担保、保全に問題ない④将来性がある⑤経営者が優れている〇貸借対照表・損益計算書どちらが重要か?①長期的には収益性が基本長期的スタンスで企業判断を行う場合には、収益性のほうが重要となってくるので損益計算書を重視する必要がある。②短期的には安全性が重要短期的には財務内容の安全性の方が重要となってくるので貸借対照表を重視する必要がある。
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会計基準の国際比較 固定資産の減損の戻入

ブログをご覧頂き誠にありがとうございます。今日は、会計基準って、日本と海外で異なるの?というお話です。海外企業及び日本企業で国際展開している企業は、日本の会計基準ではなく、IFRS(国際会計基準)を適用している企業が多く、会計基準が異なれば会計基準の内容も一部異なっています。例えば、固定資産の減損に関しては、IFRSでは減損の戻入れが認められているに対して、日本の会計基準では、減損損失を計上した資産(グループ)に関して減損の戻入れは認められていません。小売業の店舗を具体例に挙げると、収益性が低下した店舗について、その後において収益性が回復したとしても、日本の会計基準で一度、減損損失を計上した場合には、減損損失の取消しは認められませんが、IFRSでは減損損失の取消し、戻入れが認められています。会計基準も国際比較してみると面白いですね。ではまた。
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