前回のブログで損益計算書の読み方を投稿しましたが、今回は、さらに分析するための方法です。
1.額ではなく率で見る
額だけではイメージがつきづらいですが、率にすると、どの利益の比率が大きいのか?がわかります。さらに、
・競合と比較して、競争優位性・劣位性がわかる
・前年と比較して成長・劣化の要因がわかる
というメリットがあります。絶対額ではわかりづらいので、まずは率に変換しましょう。
2.グラフで視覚化する
率にしても、数字の羅列なので、イメージがつきづらいかもしれません。そんなときは、グラフにして視覚的にとらえましょう。
上記ケースの場合、売上原価の比率が一番大きいことがわかります。そのため、
・商品・サービスの仕入金額が上がるとダメージが大きい
・海外仕入れがメインであれば、石油の値段高騰や旅費高騰の営業が大きい
と、業績に大きな影響を与える要因を把握できます。
3.ツリーで分解する
ツリーで分解すると、わかりやすくなります。
①当期純利益の分解
当期純利益を営業利益と本業外に分解します。ここで、原因が
・本業なのか?
・本業以外なのか?
を見ます。特に本業外の場合は、その年だけの特殊要因(本社ビル売却や災害による損害等)である可能性もあり、その場合は、翌年以降の業績は問題なし、と判断できることもあります。
このケースでは営業利益の影響が大きいので、営業利益を深堀します。
②営業利益の分解
営業利益を
・売上総利益(商品・サービスを「作る」力)
・販管費(商品・サービスを「売る・維持する」力)
に分解します。今回のケースでは、売上総利益率の変化が大きいので、
商品・サービスを「作る」力の課題が大きい
と判断できます。では、売上総利益をさらに深堀します。
③売上総利益の分解
売上総利益の増減要因は、
・売上高(高く売る力)
・売上原価(安く作る力)
に分かれます。値引きなどで売上が下がって売上総利益率が低下したのか、原価が高騰して売上原価が上がったのか、などを考えます。
このように損益計算書を
・額から比率に変換
・グラフ化して視覚でとらえる
・ツリーで分解して原因分析
することで、決算書が読めるようになります。
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