世界一簡単?なキャッシュフローの読み方(前編)

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ビジネス・マーケティング
 本日のテーマはキャッシュフロー。財務三表(後で解説)の中で、最も難しいと言われますが、それは、

・各キャッシュフローの細かい内容(売掛金・在庫・未払金などの増減)
・キャッシュフローの作り方

などまで説明されるから、です。この記事では、「読む」ために必要最低限の知識に絞ります。今回は、キャッシュフローを理解する前提である、

利益は現金ではない

という話について。

1.財務三表とは?


 まずは、決算書の全体像から。財務三表とは、決算分析に使う代表的な3種類の決算書で、

・損益計算書:会社の儲けを見る(主に5つの利益で)
・貸借対照表:お金の状態を見る(右が調達元の種類、左が現金の姿)
・キャッシュフロー計算書:現金の目的・流れを見る

です。

0126財務3表.png


2.損益計算書が現金が違う理由


 まずは、損益計算書の利益が現金ではない理由。損益計算書は、儲けの理由がわかりますが、現金をどれだけ生み出したか?はわかりません。そのため、「黒字倒産」がありえます。黒字倒産の要因は、

・売上は上がったが入金はまだ(売掛金の状態)
・在庫はあるが売上がまだ(過剰在庫。在庫の状態では利益はマイナスにならない)
・大型の出費があった(原則、大型出費は費用=利益のマイナスにならない)

です。言い換えると、黒字企業には「3つのワナ」があると言えます。表で示すと、下記の通りです。
0126黒字倒産.png


ちなみに、費用でない支出は、貸借対照表の資産になります。

0126黒字倒産のBS.png


このように、土地や建物などの大型出費は費由にならず、資産に計上されます(厳密にいうと、一部、少しずつ費用化されるものはありますが、ざっくり覚える段階では無視して大丈夫です)

売上の入金までのタイムラグは売掛金、過剰在庫は棚卸資産に計上されてます。なので、貸借対照表を見ると、黒字倒産の予兆を読むことができます。

今回はここまで。次回は、いよいよキャッシュフローの内容になります。

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