「社会人になったし、なんとなく財務諸表ぐらい読めるようになりたい。でも、今まで学校で習ったことがない勘定科目や専門用語が出てきて全然わからないし、頭に入ってこない。どうすればいいんだろう。。。」
このような方の相談を何回か受けてきました。
私がいつも相談に来られた方にお話しするのは、
「ではまず、あなたがお勤めの会社の決算書を取り寄せて、売上を前期と比較して見ましょう」と。
これは皆さんできるんですよね。
直近期の売上はいくらなのか、前期から増えているのか減っているのか。
それからこう聞くんです。
「前期からの増減理由として何が考えられますか?」
お勤めの会社のことなので、いろいろ仮説を立てて話してくれます。
「〇〇」という新製品が人気でよく売れているんです。とか、材料費が上がっていて値上げをしていました。それが成功したからでしょうか、とか。
その回答を聞いて、私はさらにこう聞くわけです。
「では今度は、貸借対照表の棚卸資産の項目をみてみましょうか。「〇〇」という新製品が人気でよく売れているのなら、棚卸資産の金額も増えていそうですよね。前期と比べてどうでしょうか?」
もうお気づきでしょうか?
これ、すでに「財務諸表を読んでいる」のです。
何が言いたいかというと、「財務諸表は今からでも読める」ってことなので
す。
みなさん単純に財務諸表に触れてこなかっただけです。
食わず嫌いみたいなもんですね。
売上・在庫・仕入債務・売上債権・売上原価・営業利益のような営業周りを読んだら、そのあとは投資周り(固定資産・有価証券など)、財務周り(借入金・現預金など)を見ればいい。
分からない単語が出てきたら、つどつどGoogle先生かChatGPT先生か私に聞けばいい。
とにかくまず読んでみること。
この第一歩さえクリアできれば、「財務諸表が読める」カッコいい社会人にぐっと近づきます!