決算書の賢い読み方:つまみ食いで大丈夫!

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ビジネス・マーケティング
今日は決算書の読み方についてお話ししたいと思います。

多くの方が決算書を読む際に感じる圧倒感、特に100ページを超える有価証券報告書を前にして、どこから手をつければ良いのか戸惑ってしまうことは珍しくありません。

しかし、実は決算書を読む上で「全てを読む必要はない」ということを、本日はお伝えしたいと思います。


まず、決算書を読む際のコツは、全部読もうとしないことです。

自分が興味を持つ部分だけをピックアップして読むことで、効率的に重要な情報を得ることができます。

このアプローチについて、具体的な例を挙げてご説明しましょう。

例えば、キーエンスという有名なセンサー製造会社の平均給与がどのようになっているか知りたい場合、有価証券報告書の「従業員の状況」のセクションをチェックします。

このセクションには、従業員数、平均年齢、平均勤続年数、そして平均年間給与が記載されています。

キーエンスの場合、平均年間給与はなんと2279万円にも上るという驚くべき事実がここに記されています。

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次に、役員がどの部門出身なのか知りたい場合は、有価証券報告書の「役員の状況」のセクションを見ます。

ここには役員の人数、性別、経歴などが詳細に記載されており、どの部門出身の人が役員になりやすいかの傾向を掴むことができます。

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また、企業が事業のリスクとしてどのような項目を挙げているかを知るには、「事業等のリスク」のセクションを参照します。

例えば、経済動向や為替変動、情報セキュリティリスクなど、会社の運営に影響を与える可能性のある要因がリストアップされています。

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さらに、売上や利益の推移について知りたい場合は、「主要な経営指標等の推移」のセクションをチェックすると良いでしょう。

ここでは過去5年間の売上高、経常利益などの推移が分かります。

キーエンスの場合、直近の売上は9224億円にまで伸びており、非常に好調な状況が伺えます。

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まとめると、決算書は全てを読む必要はありません。

自分が興味を持つ部分だけを読むことで、必要な情報を効率的に得ることができます。

これは積読を防ぐコツと全く同じです。

今日の話が皆さんのお役に立てば幸いです。


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