好きな人ができないあなたへ ―― 心が動かないと感じる夜に読む手紙
夏が近づくと、まわりが恋のお話でにぎやかになるわよね。誰それとつきあい始めた、デートに行った、そんな声が耳に入ってくる季節だわね。みんなが楽しそうにしているのに、自分だけ心が動かない。「私、どこかおかしいのかしら」って、ふっと不安になる。……わかるわよ。今日はそんなあなたに、そっと寄り添うお話をさせてちょうだいね。◆ 心が動かないのは、欠けているからじゃない好きな人ができないことを、「私、冷めているのかしら」「恋愛感情が欠けているのかしら」と思わなくていいのよ。心がふっと静かになる時期は、誰にでもあるものなの。あなたが壊れているわけでも、欠けているわけでもないのよ。むしろ、心が今は休みたがっているのかもしれないわね。「人を好きになれない自分はおかしい」と責めてしまう気持ち、苦しいわよね。焦って好きになろうとしたって、なれるものでもないんだもの。その焦りまで、抱え込まなくていいのよ。◆ 心は、急かされると閉じてしまうもの「早く好きな人を見つけなきゃ」と自分を急かすほど、不思議なことに心はかえって動きにくくなるものなのよ。それからね、これは断定じゃないのよ、ひとつの見方として聞いてちょうだいね。心が動かないのは、過去のどこかの傷つきから、あなたの心がそっと自分を守ってくれているのかもしれないの。だとしたら、それは立派な働きをしているのよ。恋を探しにいくよりね、まずは「自分の心がふっとほどける瞬間」を大切にしてあげましょうか。好きな人を探そうとしなくていいの。あなたが心地よく笑える時間を、少しずつ増やしてごらんなさいな。心がほどけたとき、自然と誰かにふっと目がいくものなのよ。◆ あな
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