33.「骨盤はずれない」―整体業界の“常識”を疑え
こんにちは!パーソナル整体セラピストのかおるです。整体院に行くと、決まってこう言われる経験はないでしょうか。「骨盤が歪んでいますね」「ここを矯正すれば良くなります」。しかし、その言葉のほとんどは科学的根拠に乏しく、誤解に基づいた営業トークにすぎません。
実際、骨盤は“ずれない”のです。骨盤を構成する仙腸関節は、人体で最も強固な靭帯と関節包によって固定されており、1ミリたりとも動きません。もし本当にずれてしまえば、股関節が正常に動かせず、歩行すらできなくなるでしょう。
師匠の山内先生自身、理学療法士として20年以上現場に立ち、数多くの医師や専門家と議論を重ねてきて、当初は「仙腸関節が2~3mm動く」と信じていたそうです。実際にゴムを使って模型で練習までしていたと。しかし、解剖学的検証や海外研修で実物を触れるうちに、これはまったくの誤解だと確信されました。それでもいまだに多くの整体師が「骨盤がずれている」と説明し、矯正を売りにしている現状。怖いのは、本人たちが本気でそれを信じていることだそうです。“歪み”の正体は何か?
では、よく言われる「足の長さが違う」「骨盤が開いている」といった説明はどう解釈すればよいのでしょうか。
答えはシンプルです。骨盤の歪みではなく、筋肉の緊張や背骨のカーブの差が原因です。腰椎の湾曲や股関節周囲の筋肉のアンバランスによって、見かけ上の差が生じるにすぎません。
つまり、矯正すべきは「ずれた骨盤」ではなく、「機能のアンバランス」なのです。
動かない関節には重要な役割がある
仙腸関節や頭蓋底の関節は“動かない関節”ですが、それは無駄に固定されているわけではあり
0