こんにちは、効率オタクです。
製造業の現場で過剰品質というのは以前からありました。
最近ではこれがアップデートされる可能性があるのかなと思えてきました。なので今回は過剰品質について書いてみます。
高い品質を目指すことは非常に良い事なのですが、そこに非効率や自己満足が含まれてしまうと、組織全体の視点だと生産性を損なうことになります。
今回は、この過剰品質を大きく二つの視点(伸びしろと底上げ)に分けて整理し、今後の可能性について考察してみました。
■ 一人区における過剰品質
現場で見られる過剰品質は、主に次の二つに分けられます。一つは作業者が未熟な場合。もう一つは、作業者に強い向上心がある場合です。
前者の特徴は、心配だから念入りに拭く、確認が不十分なので何度も見直すといった行動に現れます。
組立工程では後工程が顧客に近くなるため、清潔さも品質の一部として扱われます。しかし、社内で定めた基準を超えて必要以上に綺麗にしようとする人もいます。
部署が変わり加工工程でも同様です。加工部品であれば基準値を満たしていれば問題ありませんが、中央値に寄せるように調整(時間を割いて)してしまうケースも見受けられます。
こうした行動は、時間内に完了していれば問題になりませんが、しばしば時間をオーバーしてまで行われた場合、これは品質ではなく自己満足として扱われ、過剰品質と見なされます。
ここで改めて、作業者という役割を定義してみます。
決められた時間内に、基準に基づき、正確に作業を完了させる人。
これが一般的に目標とする作業者になるかなと思います。
もう一つ作業者に強い向上心がある場合です。
こっちが今回のアップデートに関する可能性がある事になります。
強い向上心を持つ作業者は、将来的な基準や求められるレベルを見越して、自ら技能向上に取り組んでいます。
現場でのチャレンジを通じて品質も効率も向上させていく。
重要なのは、そうした挑戦が指定された時間内で完結していること。これは成長に向けた好ましい姿勢であり、過剰品質とは異なります。
ただ一方でチャレンジするのに時間を要しているという見方も出来ます。
■ BtoBにおける過剰品質
昭和から平成を経て、特にBtoB(企業間取引)におけるものづくりの現場では、お客様の期待を超えることが信条として語られてきました。
品質の基準を満たすのは当たり前。その上で、たとえば製品同士が傷つかないように梱包の工夫を加えるなど、細部にまで目を配る姿勢が評価されてきたのです。
それこそが次の新規契約に繋がっていく。
こうした企業は、顧客からの信頼を獲得し、不況期をも乗り越えて地盤を築いてきました。
しかし、すべての工夫が評価され、次の取引に結びついたかというと、必ずしもそうではありません。中には、結果に反映されず、結局はやり損となることもあります。
一方、そこまでやっていない他社を見てみると、基準をしっかり守っていれば問題ありません。言い換えると良い意味で手を抜けているのです。ここでのポイントは「底上げ」と「伸びしろ」の切り分けができていることです。
期待を超える姿勢は確かに価値あるものですが、それを今やるべきかは別の議論です。必要以上に良いと思う事に時間やコストをかける、そのすべてが成果に結びつかないなら、それは過剰品質として見なされる可能性があるのです。
成果に結びつくこともありますが総合的にみると生産性は落ちる。
■ まとめ 未来のちょうど良さとは? 可能性としてのアップデート
一人区における作業者とBtoB企業の視点で過剰品質を書きました。
ではこれからの時代、どのような考え方が求められていくのでしょうか。
まず、作業者の技能向上は非常に望ましい姿勢です。
しかし、品質の向上においては個人任せよりも、チームとして時間を確保し、計画的に実施した方が効率は高いのではないでしょうか。
つまり、高い向上心は良いのですが使う時間の在り方を変えてみても良いのではという視点です。
次に、企業としての期待超えの姿勢。これも同様に、やること自体は素晴らしいのですが、その努力、別部門でやるべきでは?という発想も出てきます。
底上げと伸びしろ。
過剰品質をこの2つの視点で見た時に、伸びしろ(向上心)の部分で多く発生してるのではないか。
少し柔軟な解釈をしてみます。
一人区においては
他人の作業を自分がやり、自分の作業を他人がする
BtoBにおいては
他社の仕事を自社がやり、自社の仕事を他社がやる
極端な発想になるかもしれませんが
いい意味で手を抜く
これくらいの発想なら
よい意味で向上心を取り除けるのではという事です。
向上心における時間の使い方を工夫すれば更なる効率化もみえてくるのではないかなと思ってます。
↓何回も確認してしまうって方にお勧めです。
↓時間の使いを変えるだけで生産性は大きく変わります