「相談があればいつでも言ってね」。
誰かからそう言ってもらえたとき、あなたはどんな気持ちになりますか?
きっと、相手の温かさに胸が温まる一方で、「でも、忙しいだろうし」「こんなことで頼るなんて迷惑かな」と、言葉が喉の奥で止まってしまうことはありませんか。
本当は誰かに頼りたいのに、申し訳なさの方が勝ってしまって、ギリギリまで一人で抱え込んでしまう。
そんなあなたは、とても責任感が強くて、相手のことを大切に想える、本当に優しい人なんだろうなと僕は思います。
でもね、その優しさが、時にあなた自身の心を追い詰めてしまう刃になってしまっているとしたら、少しだけ立ち止まって、自分に優しくしてあげてもいいのですよ。
相手が「相談してね」と言ってくれるとき、それは決して義務や社交辞令だけではないはずです。
相手は、あなたとの関係を大切にしたいからこそ、その言葉を伝えています。
もしあなたが相談をして、相手がその時間を割いてくれたとしたら、相手は「自分を信頼してくれた」という喜びや、「力になれた」という安心感を抱くこともあります。
実は、相談することは「奪う」ことではなく、相手とあなたの間で「絆を育む」プロセスでもあるのです。
あなたが一人で抱え込んでいるとき、実は周りの人は「何か力になりたいけれど、何も話してくれないからどう接していいかわからない」と、もどかしく思っているかもしれません。
あなたが大切に想っているその相手も、あなたに頼られたい、あなたのために何かしたいと願っている一人かもしれないのです。
そう考えると、相談することは、相手を信じて、心を開くという一つの「贈り物」にもなります。
まずは、ほんの小さなこと、例えば「今ちょっとだけ話を聞いてほしいんだけど、時間ある?」と、短い言葉から始めてみませんか。
全部を話そうとしなくていいですし、解決策を求めなくてもいいのです。
「ただ話を聞いてくれるだけで心が軽くなる」ということは、心理カウンセラーとして日々実感しています。
言葉にすることで、自分の中に渦巻いていたモヤモヤが外に出されて、客観的に眺められるようになります。
一人で抱え込んでいると、その悩みはどんどん大きく見えてしまいますが、誰かと分かち合うだけで、それは「向き合える課題」に変わっていくのです。
自分一人で何とかしなきゃと肩を張っているとき、あなたの心は硬く張り詰めています。
その緊張を、少しずつ緩めていきましょう。
あなたの悩みは、決して迷惑なんかじゃありません。
あなたが誰かを想うように、あなた自身も、誰かから大切に想われる価値がある存在なのですから。
今日からは、もし苦しくなったら、ほんの少しだけでいいので、相手に頼るという選択肢を自分に許してあげてくださいね。
それは、あなたを大切にするための、とても勇気ある一歩になるはずです。