「奥さんとは、もうずっと冷え切っているんだ」
そんな言葉を、まるで魔法の栄養剤のように受け取ってしまうこと、ありますよね。
不安定な関係のなかで、いつ壊れてしまうかわからない不安を抱えているとき、その言葉を聞くことで「あぁ、やっぱり私が必要とされているんだ」と、自分の価値を必死に確認しようとしてしまう。
でも、電話を切ったあとや一人になったとき、猛烈な自己嫌悪に襲われて、「私、何をやっているんだろう……」と、胸が締め付けられるような思いをしているのではないでしょうか。
心理カウンセラーとして、これまで多くの女性の心に触れてきましたが、そんなふうに自分を責めてしまうあなたに、僕は「あなたはちっとも悪くないよ」と伝えたいです。
繊細さん(HSPさん)は、相手の感情の機微を敏感に察し、人一倍深い愛情を注げる素晴らしい感性を持っています。
だからこそ、相手の家庭の愚痴を聞くことで、その心の隙間を埋めてあげたい、自分が彼の居場所になってあげたいと、優しさゆえに頑張りすぎてしまうんですよね。
その「愚痴」をエネルギーにして、今の苦しい関係を維持するための気力を振り絞っている状態は、いわば心がガス欠のまま走り続けているようなものです。
相手のパートナーと比較して、自分の方が理解者であると確信することでしか、自分を保てない時期があってもいいのです。
僕は、その自己嫌悪さえも、あなたが今の状況を「本当は望んでいない」という、心からの大切なサインだと受け取っています。
自分を嫌いになるのは、あなたがそれだけ誠実で、もっと濁りのない幸せを願っている証拠。
まずは、「そう思ってしまうくらい、私は今、寂しくて必死なんだね」と、自分自身に寄り添ってあげてください。
無理にその関係を断ち切ろうとしたり、自分の感情を否定したりしなくて大丈夫です。
少しずつでいいので、相手からの言葉という「外側の栄養剤」ではなく、自分自身のなかにある「内側の安心感」を育てていくお手伝いができればいいなと思っています。
あなたは、誰かの愚痴の受け皿になるために生まれてきたのではありません。
心から笑える日が来ることを、僕はいつでも信じています。