ゴーイングコンサーン!企業が10年後も存続するために必要な5つのこと

記事
ビジネス・マーケティング

ベンチャー企業の10年生存率5%はウソ!?


起業した会社や個人事業が10年後に生き残れる可能性は
なんと5%である!


というのは聞いたことあるのではないだろうか?

それぞれ年数での生存率は下記のようになっている。

1年後:50%
3年後:30%
5年後:15%
10年後:5%
20年後:0.3%
30年後:0.02%


この数字の一部は日経ビジネスでも掲載されている。

私自身、
このような数字をよく目にしていたし、
周りから聞かされていたためそうだと思っていたのだが、
その数字はおかしいと唱える記事が沢山ある。

そして読んでみると、
根拠となるソースがしっかりしているため、
こちらの方が信憑性が高いと感じるものだった。

あなたもぜひ一度検索して読んでみてほしい。

ということで、
私は企業の生存率について

1年で約73%
3年で約50%
5年で約40%
10年で約26%


と覚えておくことにする。

もしこの見解について間違っているようであれば
ご指摘頂けたらと思う。

ともあれ、
100社あれば100社とも数年に渡り
生存し続けられるわけではない。

70%以上の確率で10年は生存できないのだ。

これが現実だ。

今はコロナ禍にもあり、
今まで安泰とされてきた企業でも
生き残れなくなっている。

逆にコロナをチャンスと捉え、
コロナ特需をしっかりものにして成長している企業もある。

この現実を踏まえた上で、
企業を存続させるために必要なことを
お伝えしていきたいと思う。

1.キャッシュフロー管理を行う



実は・・・
赤字倒産より黒字倒産の方が多いというのは
ご存知だっただろうか?

下記記事にもあるのだが、
黒字倒産は54%(2015年度)と、
半数以上の数字となっているのだ。

企業とは利益を上げ続けなければならないもの。

という定義があるため、
皆毎月の売上を上げることに必死になるが、
実はこれだけでは危険なのだ。

毎月のキャッシュが手元に残っているかを
きちんと把握しなければならない。

特に先に大きな支払いが発生するものの、
資金回収が遅いビジネスは要注意だ。

物販ビジネスをしている方で
黒字だったからがんがん仕入れをしていたけど、
キャッシュフローが回らなくなって
倒産しかけたというのはよく聞く。


ちなみに私が以前勤めていたシューズ会社では、
小切手で半年後にお金が引き出せるような
取引の仕方をしていた時があった。

伝統的な会社で
このような支払い形態が残っているところは
まだあるのではないだろうか。

当然だが、よほど余裕がない限り、
売上を立てても収入が入ってくるのが半年後であれば、
それまでの資金繰りに困ることは間違いない。

だからそういう場合は、
取引する段階から支払い条件を末締め、翌月払いなどに
設定しておくといいだろう。

どうしてもという場合は
初めはできるだけ短い期間に設定してもらい、
信頼関係が築けてきてから再度交渉するといい。

また、キャッシュフローの管理方法として、
月次集計を行うといい。

毎月の数字キャッシュフローを確認することで、
今手元にいくら残っているのかの現状が把握でき、
来月どれくらい出ていきそうかを予測して対策を打つことができる。

もし資金が足りなくなりそうであれば、
さりげなく銀行の担当者に融資の話を持ち出そう。

この融資の話の持ち出し方には注意してほしい。

仮に現時点でいくら苦しくても、
焦って「足りないから貸してほしい!」
という接し方は絶対にしてはいけない。

銀行はこの企業危ういと察知してしまうからだ。

だからスタンスとしては、
どちらでもいいのだけど、
新たに考えている事業があって、
それに向けて社内強化していきたいので
融資先を探している的な内容にするといいだろう。

2.顧客ニーズに応え続ける


キャッシュフローを押さえた上で、
結局のところ企業は利益を上げ続けなければならない。

ということは、
常に顧客ニーズに応え続けなければならないということになる。

顧客ニーズに答えるためには、
顧客の消費行動やトレンドなどを
把握しておくのはもちろんのこと、

きちんとニーズのある顧客に商品が認知できているか?
商品について正しい訴求ができているか?
マーケットは合っているか?
価格は合っているか?
施策は打てているか?

なども諸々確認する必要があるのだ。

一応これらの作業はマーケティングになるので
必要であればぜひ私に相談して頂ければと思う。

3.常にアンテナを張っておく


今利益が出ているからといって、
日々の数値管理や情報収集を怠ってはいけない。

例えば今回、
コロナによって一気にDXが起こったが、
通常はもう少し時間をかけて行われる。

時間をかけて徐々に変化が起こる時、
アンテナを張っていない経営者は変化に気づかず
茹でガエルになる場合が多いということだ。

しかもこれは厳しい生存競争を乗り越え、
10年以上成功を納めてきた企業でも
こういうことが起こるからやっかいだ。

こういう経営者は、
10年以上成功してきた自信があるから、
その成功に甘んじてしまっている場合がある。

だから変化していてもうちは大丈夫と
根拠のない自信を振りかざして
最後に以前のように利益が出せなくて困ってしまうのだ。

経営者は常に時代の変化を感じ取り、
ビジネスチャンスをものにしていかなければならない。

また、色々なセミナーや会合に顔を出して、
人脈づくりをやっておくといざという時に役立つので
社長がしょっちゅう外出して顔つなぎをしていることに関して
遊びまわっているというような印象を抱かないようにしてほしい。

4.固定コストを見直す


人件費やシステム利用料、家賃など、
固定コストが増えると毎月のキャッシュフローが
きつくなっていく。

だから見直せるものは見直そう。

例えばシステム利用料は、
実はこんなスペック要らなかった、
これは最近使っていないけど
継続して料金がかかっていたなどというものが
結構出てくることがある。

上記で月次集計をしようと言ったが、
一度詳細をよく見てみるといい。

省ける無駄な固定コストは
絶対あるはずだから。

ただ、家賃を削ろうとして
安い事務所に引っ越す場合は、
社員にこの会社やばいのでは?
と思われてしまうこともあるので、
伝え方に気をつけよう。

5.変化に強い人材を揃える


これからの時代、
あらゆる変化に耐えられるよう、
変化に強い人材を揃えておいた方がいい。

もちろんコツコツ継続型の人材で
変化に弱い人間も必要だが、
先陣を切る人材はやはり変化に強くなくてはならない。

一つ、人を雇ってしまうと
日本では簡単に首にすることができないので、
外注だけで揃えて、必要な時に必要な人材を確保し、
必要のない時は仕事を依頼しないというやり方でも
私はいいと思うことはお伝えしておきたい。




以上ここまでお読み頂きありがとうございます。

何か不明な点、意見がある場合は
コメント頂けたらと思う。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す