自社を4つの視点から評価せよ!VRIO(ブリオ)分析

記事
ビジネス・マーケティング
安倍首相が辞任の意向を示したことで
市場が乱高下している。

たまには経済的なことについて書いていきたいと思うが、
今回はブレずにマーケティングについてお伝えする。

自社分析に活用できるフレームワーク、
VRIO(ブリオ)分析についてお伝えしていこう。

VRIO分析は3C分析の際、
下記4つの観点から自社リソースを分析していく。

Value(経済価値)
Rarity(希少性)
Imitability(模倣可能性)
Organization(組織)

スクリーンショット 2020-08-28 12.12.39.png

このような図を見たことないだろうか?

マーケティング担当者なら見たことあると思う。

それぞれValue(経済価値)から順にYes/Noで答えていくことで、
自社がどのような優位性を持っているか分かるのだ。

それでは4つについて解説していく。

Value(経済価値)


経済価値とは・・・一見分かりにくい評価だ。

自社における経済価値とは
何を見ていったらいいのだろうか?と思う。

ここでは
「自社の経営資源は機会や脅威に適応できるか?」
ということを経済価値の評価基準として定めている。


つまり、
何か機会が合った時、脅威に晒された時に、
即座に対応できる人材や資金、システムなどがある、
もしくは準備ができるのかどうか?ということが焦点となってくるのだ。

Rarity(希少性)

他社と差別化された経営資源があるか?

という点が焦点となる。

例えば独自のツテを持っていたり、特有のノウハウを持っていたり
ということがここでの答えになる。

Imitability(模倣可能性)

企業間で競合を分析し、
その強みとなっている部分を真似ようと目を光らせている。

一方で自社としては強みをどこにも真似されないために
「模倣困難性」を高めようと企業努力をしている。

模倣困難性が高ければ高いほど持続性が高まり、
長期にわたって市場シェアの獲得ができるからだ。

この、模倣可能性について評価をするためには、
下記5つの模倣困難性の要素を使って見ていく。

・時間圧縮の不経済
・経路依存性
・因果関係不明性
・社会的複雑性
・特許

時間圧縮の不経済

これは「老舗」や「元祖」といった
時間の経過によって生み出された経営資源は
事業が続く限り強みを維持しやすいということだ。

このように「時間」の長さそのものが「価値」となっている場合、
その価値を容易に追い越すことはできない。

追い越そうとすれば長時間、
高コストを掛けなければならないだろう。

このことを「時間圧縮の不経済」という。

経路依存性

これも言葉から想像しにくいが、
過去の発展経路が今でも制約を受け優位を保たれている場合、
競合他社は模倣することが困難となる。

 このような歴史的要因を「経路依存性」という。

因果関係不明性

因果関係不明性が高ければ高いほど
模倣することが困難となる。

例えば企業内部で優位性を持っている理由が理解されていない時は
競合他社による模倣はもちろん、自社による修復や複製も難しい。

なぜ成功しているのか分かっていないのだから当然だ。

ただ、意図的に社内や社外に情報を制限して
優位性を持つこともある。

日本の技術のコアな部分を
海外に出さないのも因果関係不明性を守っていることになる。

社会的複雑性

これは企業で自由にコントロールできる範囲を超えている
経営資源や強みのことになる。

どういうことかというと、
洗剤と言ったらアタックなど、掃除機はダイソンなど
顧客ロイヤリティが獲得できている企業において
他社はなかなか真似しづらくなる。

それが社会的複雑性だ。

特許

これはイメージしやすいのではないか。

特許を獲得した場合は
他社は同じものを作ることができない。

同じものを使いたい場合は
ロイヤルティを支払ってもらうことができるので、
優位性を獲得できる。

Organization(組織)


経営資源をきちんと活用できる組織体制が
あるかどうかが焦点となってくる。

組織が整っていないとせっかくの経営資源がもったいない。

以上のVRIO4つの視点から自社を評価することによって、 
競争優位性を把握し、今後の成長に向けた戦略が打てるようになる。





以上ここまでお読み頂きありがとうございます。

何か不明な点、意見がある場合は
コメント頂けたらと思う。
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